今まで4作品くらい"猫のアンソロジー"を読んでいるけど一番面白かったかも。
ただ、
ミステリーというよりイヤミスっぽかったり、
ホラー要素もある作品もあるので、表紙のポップさには似つかわしくないかな。
後半の作品が特に楽しかった。
個人的には、『オッドアイ』が好きかな。
『呪い』の嫌な後味の終わり方も好き。
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↓以下、大まかなあらすじ。
●新井素子『黒猫ナイトの冒険』
⇒日常ほんわか系。
まだ子猫で元野良、黒猫(ナイト)目線の話。
カラス(キング)との戦い。
●秋吉理香子『呪い』
⇒日常~イヤミスへ。
猫好きな大学生…ぼく
猫好きなおばさん…荻野さん
役所の動物管理課…瀧本さん
⇒異色の野良猫見守り隊!
責任を持って地域ねこの世話をしていたが、それでもよく思わない人が現れて…。
●芦沢央『春の作り方』
⇒日常ほっこり系。
亡くなった祖母が毎年作っていた桜の塩漬け。
それを毎年楽しみにしている祖父。ぼくが不注意で塩漬けの入った瓶を割ってしまう。友人の少年名探偵にアイデアを貰い、こっそり作り替えようとするが…。
●小松エメル『一心同体』
⇒もろイヤミス。
わたし(茜)と葵はいつも一緒だった。
でも性格は全く違う。茜のが勉強はできるが、どこか抜けた所のある葵はイジメてきた相手とも友人になれた。そんな葵はずっと猫になりたがっていた。人間の葵がある日いなくなり、猫になって帰ってきた。でも本当の理由は…。
●恒川光太郎『猫どろぼう猫』
⇒怪奇ホラー系。
架空の妖怪"ケシヨウ"は、人間社会の中に化けて溶け込み、猫・犬・人間などを食べる。
ある日、空き巣をしていた女が、ケシヨウを長年追う変な老人に出会ってしまい、更に偶然が重なり悲惨な結末へ。
●菅野雪虫『オッドアイ』
⇒日常ほっこり系。
行方不明になった飼い猫のオッドアイと、あだ名で「死神」と言われる友人の冬路。川原で死んでいた猫をつかんだのを見られたのがキッカケで死神という嫌なあだ名をつけられてしまったが、それには優しい訳があって…。
●長岡弘樹『四月のジンクス』
⇒少しイヤミス~ほっこり系。
縁起が悪いことが嫌いな主人公(高齢女)
長年、隣に住む同級生だった加寿子とは競いあってきた。どちらもボロ屋に住む単身高齢者。
ある日、加寿子の飼っていた猫を預かることになったが縁起の悪いと思っている黒猫で…。
●そにしけんじ『猫探偵事務所』マンガ