ホラーだけど全く怖くはなく作中のアヤカシ達が逆に人間を恐れているのが可笑しいほのぼのとした人情系おばけファンタジー小説の4冊目です。新キャラは少年の外見ながら只者とは思えぬ謎の紙芝居屋さん蘇芳で正体の判る日が楽しみです。千葉県押しの彼方君、ペンギン大好き奈々也君、冬は苦手な黒猫のジロー、迷い家の執事・真夜さん、そして印旛沼の龍伝説の化身・水脈さんの極悪医師・都築(嫌な奴だが今回は裏事情にホロリ)をも改心させようと努力する無上の優しさが心に沁みました。シリーズに描かれる古き良き時代の日本も毎回楽しみですね。