あらすじ
大学に入ったばかりの人見知りな青年、那由多。ある日、「華鬼舞町」という明治や大正を思わせるレトロで不思議な街に迷い込んだ彼は、狭間堂と名乗る不思議な男と出会う。那由多が祖父の形見のカメラで撮った写真を狭間堂は自分の店に展示するように言う。その写真には不思議な画が写り込んでいた。ある日、西新井大師で風鈴祭りあることを知った那由多は、狭間堂やカワウソのポン助を誘うが断られてしまう。しかたなく一人で出かけるが、偶然同じ大学の柏井と一緒になる。しかし、西新井大師に着いた二人は異界に迷い込んでしまって……。他に渋谷駅で出会った不思議な老人、飛鳥山公園で遭遇した季節外れの花見など。早くも大人気、東京の名所で湧き起こる妖しくレトロな謎解き物語。
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。「那由多と旧き車両」ハナさんとお出かけ。たまに昭和の電車だということを忘れそうになる。「那由多と桜の森」坂口安吾の世界。元ネタと違って、妖艶ながらも優しい結末になっていた。「那由多と風鈴の街」風鈴が結ぶ縁。友だちというのは自然の成り行きでそうなるもので、無理して作るものでもないような気がする。「狭間堂と目競の……」円さんと話している時の狭間堂さんは、幽落町時代の彼っぽくて安心した。
Posted by ブクログ
狭間堂が会ってきた浮世の友人は奈々也くんだろうか。確か奈々也くんは教職取っている子だったはず。
玉電おじさんと桜の下に佇む女性と猫の話。狭間堂と円さんの不思議な関係もなかなか・・
Posted by ブクログ
この作者のおばけシリーズは安定した構成と少しのドッキリ、そして読んだ後には温かい気持ちになる。
今回は主に王子が舞台。
東京にもこんな場所があったんだなと行きたくなります。特に、この本で紹介されている季節には。
また、おいしそうなおやつが今回も登場。塩大福ですか。巣鴨に行って買いたくなります。銚子のぬれせんべいは有名ですね。
だんだん登場人物の人間像が明らかになっていくので、次作にも期待しています。