朱雀門出のレビュー一覧

  • 脳釘怪談

    Posted by ブクログ

    非日常的なのに実際起こってしまいそうな怖さのある、じわりと不気味な怪談詰め合わせ。
    語り手(地の文)のスタンスがこちらを怖がらせようというよりは「こないだ知人から聞いたのですが……」と世間話をするようなノリなのが、妙にリアリティを感じる……。
    出てくる体験者のほとんどが別に特別なことをしたわけじゃなく、普通に過ごしてる日常の延長で怪異に出会ってるのも、「次はお前だ」感強くてぞわぞわ。

    正統派怖い話な「血プリン」「かおるちゃん」「呪殺寺」あたりも名作だけど、世にも奇妙な物語なら泣ける話枠だったりシュールギャグ枠だったりしそうなあまり怖くない話群も個人的にだいぶ好きです。

    0
    2021年06月04日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作の『今昔奇怪録』は短編ごとに登場人物が違っていたけど
    今回は、華道教室の先生・生徒の龍彦とまりかのコンビが
    短編4つ全てに登場する形に。

    登場人物が固定されてこともあり、舞台はすべて京都になり
    方言も時折混ざりつつ、京都らしい雰囲気が全編漂っています。

    「首ざぶとん」と「羊を何度も掘り出す話」が怖かったですね。

    0
    2012年12月20日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    べたやけど好奇心がゆえに巻き込まれて行く2人とその周辺がおもしろい。怖いけどおもしろいのは大好き。2冊目おめでとうございます。

    0
    2011年08月01日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    都市伝説と怪談が混ざったようなシリーズものホラー短編集。

    説明のあっさりした中にも効果的な恐怖演出があって
    ホラー好きなわたしにとっては心地良かったです。
    一番すきな話は都市伝説色が強い「ひじり」かなー。

    0
    2011年05月29日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    華道教室に通っているまりかは、ひょんなことがきっかけで、怪談集集が趣味の華道師範の手伝いをすることに。そんなとき知った「おざぶあな」の謎を解くため、現地に赴いた二人は、そこで身も凍る体験をすることになり…。日常に潜む怪異を描く、連作短編集。まりかと冷静沈着な華道師範のでこぼこコンビが良いです。怪談も秀逸。また続きを書いてほしいな。

    0
    2011年01月12日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    じんわりとした恐怖を感じさせられる怪異短編集。事象そのものが怖いものから、何かよく分からない怖さを感じさせられるものまでさまざまなテイストです。
    お気に入り、そして一番怖かったのは「トモダチ」。起こる怪奇現象そのものよりも。「友達」に関する認識をざっくりと突きつけられたような気がして、そのほうが恐ろしく思えました。この声の正体も分からないし。実に怖い一編です。

    0
    2010年12月31日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    久々に一日読書をする時間があったので、一気に読んだ本。華道師範とその(華道の)お弟子さんのゴースト・ハントもの。連作短編集です。特に特殊能力があってどうこうという話ではなく、知恵と勇気で妖怪に挑む話でもありません。だからこそ怖い。怪異の描写は本当に怖かった。それぞれのお話の投げっ放しな終わり方がまた不気味さをかき立てます。キャラが魅力的だから、もう少し長い話を読みたいと思わせるのだけれど、それがまた良いのでしょう。メインの舞台は京都です。大阪駅も出てきて、親近感ありました。(大阪府民なので)

    0
    2010年12月24日
  • 妹が死んだ時の海亀

    Posted by ブクログ

    怪奇な体験談を取材し続ける朱雀門出の最新怪異録。
    盆に船を出してはならない禁忌を好奇心で破った男が語る海の記憶『妹が死んだ時の海亀』他、怪談を65話収録。


    不気味なホラー短編集。初読の作家さんなんですが、実話怪談のジャンルになるのかな。
    バン! と派手に怖いというよりは、正体がわからない不気味さがずっと続く感じです。久々に会った友人に、最近なんかあった? とか聞いたら聞かせてくれそうな、不思議でちょっと嫌なリアリティ。
    登場人物の仮名が、あいうえお順で機械的に名付けられているのも無機質でなんか不気味でした。

    個人的には、表題作の『妹が死んだ時の海亀』と、『ハカデウタエ』『呪った帰りだった

    0
    2025年09月11日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    龍彦先生が浮世離れしているせいか、もしかしたら先生が怪異なのかもと、いつ好青年から豹変して主人公のまりかを絶望させるか、途中までドキドキしながら読んでしまった。

    1話目の首ざぶとんは、人の心の闇を見せられしょんぼり。信じてたのに…。
    2話目のトモダチは、確かに男の言う通りなところもあるけど、逆に友達からそこまで求められたら果たして答えられるのかと思う。自分だって時には自分自身を裏切ったり、やらなければいけない事を明日の自分に押し付けたりするんだから、相手のそんな部分も含めて友達だと感じるなら、それでいいのではと思ったのだけど。
    3話目のひじりは、考えたり話したりすると引き寄せてしまうと言う事

    0
    2025年08月22日
  • 首ざぶとん

    Posted by ブクログ

    恐ろしい怪しげなことが起こるが特に理由や原因には言及されない、いわゆる怪談。
    ネタ、プロット、演出などツボは理解していると思われるが、小説の出来としては三流。意味が分からないということはないが、文章力、語彙とも乏しく、唐突な口語で緊張感が途切れる。ホラーで一番大事な雰囲気作りができていない。
    あとお華の先生って設定何も活かされてないやん。無意味な伏線は良くない。

    0
    2025年07月24日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2

    Posted by ブクログ

    ホラーというより奇妙さが際立つものが多かった。ありきたりなオチのものもあったけれど、鼻とか穴らしきものに入るはクセになりそうな感じ。トンコは可愛いに尽きる。ホラーか?と思ったが可哀想という割に豚肉食べる人間が一番ホラーだと思った。

    0
    2025年07月15日
  • 妹が死んだ時の海亀

    Posted by ブクログ

    とにかくタイトルが奇妙。
    凄く気になる。
    中身は正統派怪談というよりは、幻想小説にも近い気がした。

    0
    2025年06月05日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2

    Posted by ブクログ

    後半になるにつれ、インパクトは抑えてられていってる気がする。ただ、受賞作をまとめて読める意義は大きいと思う。収録作品は含めた本はほぼ絶版だし。未収録作品があるようなので、短編全集としていつか再刊してください。ついでに大賞受賞作全集もお願いします。

    0
    2024年03月13日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2

    Posted by ブクログ

    しばらくホラーから離れていた時期の受賞作なので「鼻」以外は初読。
    バリエーションが出てきたなって感じ。しかし、「穴らしきものに入る」のナンセンスさはすごい。

    0
    2023年12月10日
  • てのひら怪談 見てはいけない【試し読み】

    購入済み

    ショートショート怪談

    ショートショート怪談である。ショートショートだからまずはオチの部分の切れ味が生命線なのだが、まずまずのレベルの作品が多い。怪談につきもののグロテスクな場面が比較的少なめなのがいいかな。読み手の好みもあるだろうが、もう少し精選してもいいかなと感じた。

    0
    2023年02月01日
  • そっと、抱きよせて 競作集 <怪談実話系>

    Posted by ブクログ

    あんまり入り込めなかった。
    この写真のとは違うけど、本の表紙のイラストがハンパなくかわいい!!
    女の子が金魚鉢の金魚をにゃんこにあげているイラスト。町田尚子さん作。

    0
    2015年07月14日
  • 脳釘怪談 呪殺

    Posted by ブクログ

    中身もだけれど、表紙が怖すぎて家で読めません。ぐすん。

    読みました!
    不可思議でぞわぞわします。やっぱり楽しい

    0
    2015年09月17日
  • 脳釘怪談 呪殺

    Posted by ブクログ

     奇妙な話が有った。
     一度読み終え、再度頭からページを開くと、最初に記憶していた話と異なる。
    「あれ? どういうこと?」と思いつつページをめくる。タイトルは記憶にあるのに、ディティールが異なる。なんなんだこれは。

     ということがこの本で起きた。怖い(笑)

     一読目の感想はこちら。
     実話を元にしているというが………ほんとにこんなに怖い話を体験した人が居るのか? 創作で在って欲しい。自分の身に起きたら怖すぎる。

    0
    2014年10月26日
  • そっと、抱きよせて 競作集 <怪談実話系>

    Posted by ブクログ

    色々な作家さんの実話系。

    実話『系』なのは、本当なのか違うのか…。
    香月さんの話は、これによってあの話ができた? と
    ものすごく分かりましたが。
    実話…実話だったら恐ろしいですが
    現実は小説や漫画よりも恐ろしい…。
    1月に死ぬと7人連れて行く、は言い伝えだと思ったら
    結構最近の話だったのにびっくりです。

    目的だった辻村さんは、占い師。
    不確かな言い方をしたりして、当てはまる事を
    占われる人間自身に探させる。
    とはいえ、本当にそう言われてしまったら
    驚きを通り越してぞっとします。

    それ以外の話は特に…というよりも
    お話のような感じで、実話っぽくなかったです。
    漫画はすごく分かりやすかったで

    0
    2014年10月06日
  • そっと、抱きよせて 競作集 <怪談実話系>

    Posted by ブクログ

    藤野さんの過去初めて知った。皮膚疾患は辛い…内臓からくるのか。
    朱野さんの話が一番怖かった。子供を産むってやっぱり生命を受け渡すってことか。

    0
    2014年09月28日