【感想・ネタバレ】脳釘怪談のレビュー

あらすじ

朱雀門出による実話怪談初単著。
学生の頃に帰り道で“自分の顔”が落ちているのを見た奥さんの話をめぐって…「自分の顔が落ちている」、
両親に建ててもらった豪邸に住み始めた矢先、息子が奇怪な行動をし始める「シタ仏壇」、
その場にいないのに写真に写り込む同僚の生霊、なぜ?「血プリン屋」、
誘われて遊びに行った“かおるちゃん”の家での恐怖、夢だと思っていたのに…「かおるちゃん」など、
脳の奥底が痺れるような不気味さ、じんわりと纏わり憑く怪異、拠所ない身の震え…
日常の隙間の不可解を覗き込む38編を収録。

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Posted by ブクログ

非日常的なのに実際起こってしまいそうな怖さのある、じわりと不気味な怪談詰め合わせ。
語り手(地の文)のスタンスがこちらを怖がらせようというよりは「こないだ知人から聞いたのですが……」と世間話をするようなノリなのが、妙にリアリティを感じる……。
出てくる体験者のほとんどが別に特別なことをしたわけじゃなく、普通に過ごしてる日常の延長で怪異に出会ってるのも、「次はお前だ」感強くてぞわぞわ。

正統派怖い話な「血プリン」「かおるちゃん」「呪殺寺」あたりも名作だけど、世にも奇妙な物語なら泣ける話枠だったりシュールギャグ枠だったりしそうなあまり怖くない話群も個人的にだいぶ好きです。

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2021年06月04日

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