柴田哲孝のレビュー一覧
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ネタバレ下山事件最後の証言
完全版
祥伝社文庫 し8-3
柴田哲孝/著
出版社名祥伝社
出版年月2007年7月
ISBNコード978-4-396-33366-9
(4-396-33366-8)
税込価格943円
頁数・縦602P 16cm
内容紹介
【増補完全版】 W受賞 日本冒険小説協会大賞 日本推理作家協会賞 昭和史最大の謎に挑む! 「私の祖父は実行犯なのか?」 「私の祖父は、実行犯なのか?」昭和24年7月6日、初代国鉄総裁下山定則(しもやまさだのり)が轢(れき)死体で発見された。戦後史最大の謎「下山事件」である。戦時中は陸軍、戦後はGHQの特務機関員だった祖父。彼が在籍した「亜細亜(あじあ -
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ネタバレ 購入済み
片倉康孝シリーズの2作目。
今回は、康さん自身が犯人に襲われ負傷するというピンチに見舞われますが、同僚や後輩、他県の警察と共に、いつも通りの地道な捜査を積み重ね犯人を追い詰めていきます。
実際に起こった事件を題材に取り入れているのか、妙にリアリティーがあり、事件の関係者も多くて、後半過ぎまで事件の全容が解らず、謎解きが楽しめる点もGOOD。
今回も満足の読み応えでした。
次回作も期待しています。
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柴田哲孝『ミッドナイト』双葉文庫。
『デッドエンド』シリーズの第4弾。第4弾はスパイアクション冒険ロード小説という非常に面白いストーリーに仕上がっている。
追う者と終われる者……
東北地方を舞台に命懸けの逃亡と激闘が描かれる。青森、秋田、岩手、宮城、そして福島と田臥が操るメルセデスS550ロングが疾走する。
今回は警視庁警備局公安課特別捜査室の田臥健吾警視が主人公だ。笠原武大と萌子の天才父娘は脇役として少しだけ登場する。また、前作『リベンジ』に登場した北朝鮮の女性工作員グミジャが再び田臥の前に立ちはだかることに。
次期警察庁長官候補の大江から非公式のオファーを受けた田臥は、ロシアのス -
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ネタバレ妻を殺害した罪で服役していた、元経産省役人でIQ172の主人公が、とある目的で脱獄する。その目的とは?妻が殺害された真相とは?
プリズンブレイクきたーと思ったんですが、物語序盤で早々に脱獄に成功してしまい、そこが主題じゃなかった件。じゃあなんで脱獄したのか?というところなんですが、奥さんを殺害したのは主人公じゃなくて別の殺し屋であることがわかり、そいつらの悪事を暴くことが目的。
脱獄して転がりこんだ看護師宅の女性を巻き込んだり、犯人グループが主人公の娘を誘拐したり、犯人グループが雇った殺し屋が今度こそ主人公を殺害しようと動いたり、警察は警察で動いたり、警察も一枚岩じゃなかったり、政治家の関与も -
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柴田哲孝『リベンジ』双葉文庫。
『デッドエンド』『クラッシュマン』に続くシリーズ第3弾。スリル満点、痛快無比の冒険小説。原発利権に群がる悪党たちは、この国をも売ろうとしていた。
キックボクシングを学び、バイクを乗り回す、父親と同様IQ172の天才少女・萌子が大活躍を見せる。まるで、初期のキャロル・オコンネルのマロリー・シリーズのキャシー・マロリーか、パトリシア・コーンウェルのスカーペッタ・シリーズのルーシーを彷彿とさせるのだ。
3年前に大胆不敵にも刑務所を脱獄し、妻殺しの冤罪を証明し無罪放免となったIQ1笠原武大と萌子の父娘が別々の場所で何者かに襲撃される。武大は何者かに拉致され、萌子は -
購入済み
久々に柴田哲孝の本を読んだ。ハラハラドキドキが連続のノンストップアクション。
ほぼ一日で一気読みしてしまった。
高い知能で捜査陣を混乱させ、妻を殺し、娘を誘拐した巨悪に立ち向かう笠原武大。
看護師の有美子を連れての逃避行はかつて読んだ「国境の雪」とオーバーラップする。
脇役ながら娘の萌子がいい味を出している。この子がいなかったらどうなっていたこ
とか。公安の田臥もなかなかいい。それにしても「カウボーイ」というヒットマンは
いったい何者なのか?あくまでフィクションということだが、実際にこんな話があっ
てもおかしくはない。この手の話にあまり深入りすると、今度は柴田氏自身が危ない
か -
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PUSH!1st「ブックファーストイチオシ本」
という特設コーナーを新宿のブックファーストで見つけて手に取った本でした。
なんでも、ブックファーストの全スタッフが、多くの既刊本の中から「埋もれてしまうには惜しい本」を知っていただきたいという思いからはじまったものだとか。
ネット全盛の時代であっても、書籍は多かれ少なかれ書店に次から次へと送られ、店頭を飾ります。今までは新刊や自分の気になる分野ものだけみていましたが、この1冊をきっかけにして、既刊本にも目を向ける機会が増えましたし、こういうコーナーがもっとふえたらいいのになと感じました。
前置きが長くなりましたが、肝心の物語はというと、最初 -
Posted by ブクログ
柴田氏らしい、ガツンと読み応えのある一冊。
現実の人物や社会問題などが多く出て来るな、と思ったら、
解説によると「伊勢志摩サミットの準備期間中」に
リアルタイムに連載していた作品だとか(^ ^;
何か事件や事故などがあると、すぐにそれを取り入れ、
内容に反映させていたという...驚くべき実験的作品(^ ^;
が、単なる「実験」ではなく、きちんと読み物として面白いのが、
柴田氏の底力と言えよう(^ ^
ノンフィクションライターの経歴が思い切り生きているとも。
大きな謎については、結局謎のままで終わったりして(^ ^;
でも、それがまたリアルに感じられたりもするし...(^ ^;
最後の最 -
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ネタバレ評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
笠原武大は、妻を殺害した罪で千葉刑務所に服役している。だが、一日も早くここを出ると決意していた。たとえどんな手を使ってでも。綿密な計画を練り、数十台のカメラの監視をかいくぐって、笠原は高さ3.5メートルの塀を越えた。大胆な行動で警察の追跡を躱しながら、“あるもの”を手に入れるために北を目指す。一方、捜索の指揮を執る田臥健吾警視は、警察庁の公安課に属し、本来は畑違いであるはずの自分が追手に選ばれたことに疑問を抱いていた。追う者と追われる者、それぞれの思惑と疑念が交差するなか、笠原の娘・萌子が誘拐されたというニュースが飛び込んでくる―。
笠原のかっ -
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柴田哲孝『Mの暗号』祥伝社文庫。
信頼すべき作家の一人である柴田哲孝による『M資金』を巡る冒険ミステリー小説。『M資金』をテーマにした小説では福井晴敏の『人類資金』が有名であるが、柴田哲孝は『M資金』にさらなる謎と史実を加え、新たなエンターテイメントとして完成させた。
主人公は東京大学特任教授にして作家の肩書を持つ浅野迦羅守である。浅野迦羅守が過去に執筆した作品群から、柴田哲孝は自身をモデルにしたことが窺える。その浅野のもとに父親を殺害された小笠原伊万里が祖父から受け継がれた『M資金』に関する地図と暗号の解読を依頼する。果たして、浅野迦羅守と小笠原伊万里は『M資金』を探し出すことが出来