柴田哲孝のレビュー一覧
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究明に至らず未解決のまま真相が闇に葬られた国鉄三大事件と呼ばれる事件があった。
無人列車が暴走して線路脇の商店街に突っ込み死傷者をだした三鷹事件、
夜間にレールが外され通過中の列車が脱線転覆し乗務員三人が死亡した松川事件、
失踪した初代国鉄総裁下川定則が翌朝に轢死体となって発見された下川事...続きを読むPosted by ブクログ -
どんな事件なのかも知らずに読み始めてしまい、
第一次世界大戦やら第二次世界大戦、ポツダム宣言、GHQM資金といろいろと勉強しながら読んだ。難しかった…
誰が、何のために殺したのか?は はっきりはしなかったけど、大勢の欲が一部の正義とぶつかってしまった事件なのかなぁ~と…
なんだか、昭和ってすごい時代...続きを読むPosted by ブクログ -
ストーリー的には、基本構造はとても単純。
人を殺し、金を持って逃げる男と、それを追う探偵。
突き詰めてしまうと、それだけ。
そこに、東日本大震災がリアルタイムに絡むことで、
物語にリアリティと奥行きが出て来る。
被災地の描写は、正に我々がリアルタイムで見ていた、
ニュースの中の映像そのもの。
漂う...続きを読むPosted by ブクログ -
「事実は小説より奇なり」という言葉があるが、この本を読んでまさにそう思った。どんな推理小説よりも謎めいていて、また圧倒的に面白い。乱歩も横溝もこんな面白い作品は書けないだろう。むろん、ノンフィクションとはいえ著者の主観も入っているから、すべてが「事実」だとは思わない。著者の親族にインタヴュウしている...続きを読むPosted by ブクログ
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いや、これは...
久々に骨太というか...
読みでがある大作でした(^ ^;
ここんとこずっと「日常の謎」的なミステリばかりで、
こういう固く、太く、重いものとはご無沙汰で。
若い頃は落合信彦とかむさぼり読んでたし、
こういうものも決して嫌いではないのですが...
なかなか頭が着いていかず(^ ...続きを読むPosted by ブクログ -
面白いので5回読みました。
でも。誰がどんな理由で事件を起こしたのか?何度読んでも全く分かりません。少し前の事件関連本は、GHQが首謀としていたものが多かった気がしますが、実際はそんな単純なものでなかったということ。アメリカ、日本の企業、政治家達、それぞれがお互いを利用していたのだろうから、関係者...続きを読むPosted by ブクログ -
「私の祖父は、実行犯なのか?」昭和24年7月6日、初代国鉄総裁下山定則が礫死体で発見された「下山事件」の事である。
著者柴田が大叔母から祖父の法事の時にポツリと聞いた言葉、それが発端となり、「下山事件」を調べていく事になる。
調べていくうち出て来るのは、関東軍、満州鉄道、GHQの各機関、巣鴨プリ...続きを読むPosted by ブクログ -
これこそドキュメンタリー。
情報を集め、真偽の根拠を持ち、仮定を立て、確認となる根拠の情報を探す。
容疑者の親類という特殊な立場からの視点ですが、中立性は崩れてないと思います。
一国支配できりゃなんだってできちゃいますねー。怖い怖い。Posted by ブクログ -
前半の説明がくどく、中断してしまったが、後半はページを捲らずにはいられない、息を飲むシーンが多かった。
このような事件が、WWⅡ後の日本で多発していた事実に驚くとともに、闇に葬られたままでいることに悲しみを覚えた。Posted by ブクログ -
戦後最大のミステリーと言われた昭和24年の国鉄総裁の怪死事件「下山事件」。「自殺」として、捜査が打ち切られたが、左派の犯行説、GHQによる謀略説などもあり、朝日新聞記者の矢田喜美雄氏や松本清張氏(「日本の黒い霧」の一篇)らによるノンフィクションや熊井啓監督の映画が有名だ。
ジャーナリストで作家の著...続きを読むPosted by ブクログ -
<二〇年前の夏、そして再びの惨劇・・・/伯父の死の真相を追う私立探偵・神山健介がたどり着く、「暴いてはならない」過去の亡霊!>
死の直前、伯父が遺したものは何を語るのか。亡き母の妖艶な写真、殺人事件の調査記録、古い鍵、そして謎の女……。福島県西郷村の家を相続した私立探偵・神山健介は、伯父の死の真相...続きを読むPosted by ブクログ