柴田哲孝のレビュー一覧
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下山事件って他殺だったんでしょ?程度の認識しかなかったので、諸説を丁寧に解説していただき、誠にありがとうございます。って感じでとてもいです。
混迷する戦後日本の裏側、それも相当汚い面を知りました。
小説っぽいところもあるので、虚実入り混じっているのかなという感じは受けますが、核心はまち...続きを読むPosted by ブクログ -
KAPPAで気に入った柴田氏の作品が文庫になって並んでいたので買いました。
すっきりしない結末でしたが、ぐいぐい読まされました。
神山シリーズになって、次作もすでにでているようなので楽しみです。Posted by ブクログ -
実際に起きた事件・災害が物語の中心になっているので、まるで現実世界の話のようでした。(以前読んだ「国境の雪」もそうでした)。どこまでが現実でどこまでがフィクションなのかが次第にわからなくなっていき、物語に引き込まれました。
尖閣諸島を巡る様々な領土問題を通して、中国の潜めいた恐ろしさを感じました。...続きを読むPosted by ブクログ -
現時点で事実を知ることはできないが、エンタメ小説として完成している。下山事件についてwikipedia記事程度の事前知識があれば面白く読める。Posted by ブクログ
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タフガイ探偵が自らの出生にも関わる、伯父の死の謎に挑むハードボイルド。多分一般的な語感ではこうした話がいちばんハードボイルドらしいのだと思う。あんまりリアルなお話ではなく、主人公の暴力を警察がスルーしてくれたりする。この方がカタルシスはあるんだけども。筋立ての方はかなり複雑。ハードボイルドは一見複雑...続きを読むPosted by ブクログ
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終戦から四年、生きるか死ぬかの時代、暗躍する男たち、いったい何が本当で、何が嘘なのか。膨大な資料と長い年月をかけた取材をもとに書かれた小説である事がうかがえる。柴田豊が娘の菱子の視線で描かれるとき、信頼おける父親の顔でしかない。更に最後の真実を読んで菱子の視線から伝わる柴田豊の感触に納得した。Posted by ブクログ
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ライスシャワー
長年の競馬人生で1番好きな馬は?と聞かれたらこの馬を挙げる。
そのライスのことをあらためて思い出そう、タイムスリップしようと思って読んだのがこの本。
とにかく切ない。
競馬とはこんなに残酷なギャンブルなのか。
それを思い知らされる。Posted by ブクログ -
料理にまつわる蘊蓄と料理人のこだわり。
夫婦で営んでいる店は一見お断りなので時間の流れがそこだけゆったりとしている感じがする。
他の作品にはない静けさが醸し出している。Posted by ブクログ -
ハードボイルドを柔らかくした感じ?
ムチャ振りもほどほどで描かれてないけどちゃんとシートベルトしてるんだろうなぁと本書に関係ない事を考える。
ハラハラした感じもなく、1日で読めてしまう内容で何も考えたくない、現実逃避したい今だから読めると思う。
4冊で終わりなので後1巻も購入しよう。Posted by ブクログ -
人の持つ感覚の一つ味覚。
誰しも、思い出の味ってのはあるだろう。一度も食べたことがないにも拘らず、なぜか懐かしいと感じることもある。
本作は食を通した人情話の短編集。
小料理屋と若女将の設定って香ばしいよな。
揚げ出し豆腐、食べたくなってきた。Posted by ブクログ