柴田哲孝のレビュー一覧

  • クラッシュマン

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    舞台は伊勢志摩サミット、オバマ大統領の広島訪問。首脳達を狙うクラッシュマンと呼ばれるテロリスト達と、それを阻止しようとする警察の静かな(ちょっとだけドンパチもある)戦いを描いた話。警察の中に、アラビア語がわかる美人警官がいて、物語のカギとなっている。
    対テロリストの戦いってマジで毎回こんなんだったら警備する側は大変すぎでしょっていう感想。古くはケネディ暗殺の件も触れられていましたが、現代の進化した武器ならもっと容易に出来るようになっているのでは?と思うと寒々しい限りです。
    シリーズかと思って読み始めたんですが、デッドエンドで出てきた天才父娘はほんのちょっとだけしか出てきません。悲しい。

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    2021年08月26日
  • 五十六 ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃

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    柴田哲孝『五十六 ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃』祥伝社文庫。

    真珠湾攻撃奇襲作戦の真相を描いた歴史小説。『異聞』ということで、真珠湾攻撃奇襲作戦の真相は奇襲ではなく、アメリカ側が承知で敢えて日本に攻撃させた作戦だったという昔から真しやかに語られる説に傾いていた。もっと違う驚愕するような真相を期待したのだが……

    しかし、山本五十六とルーズベルトの密約があったというのは新しく、表紙イラストに描かれたように山本五十六はルーズベルトと同じフリーメイソンだったというのも面白い。

    中国の南京付近で日本海軍機がアメリカの砲艦を誤爆撃し、撃沈させる。が、それは日米開戦を狙うルーズベルト大統領の陰謀だ

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    2021年07月20日
  • 怖い女の話

    購入済み

    小説を書きたい人に

    読者にも、先が予測できるような書き方をしているのに、最後まで読ませてしまうのは作者の文章が上手いからです。ありそうな話しでも文章次第なのだというお手本なので「自分も書いてみたい」と思っている人にはとてもいい参考書になります。

    #タメになる

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    2021年06月03日
  • クズリ ある殺し屋の伝説

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    ある殺し屋のお話でした
    主に殺し屋、時々刑事や別の殺し屋の視点で描かれている
    殺し、捜査、追い追われ、殺し以外の日常も描かれる
    その世界を淡々と堪能していた感じでした

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    2021年03月19日
  • 赤猫~刑事・片倉康孝 只見線殺人事件~

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    登場人物が多くて、通勤時に飛び飛びに読んでいると
    誰が誰だか分からなくなる(^ ^;
    100%読み手側の責任ですが...(^ ^;

    また、全体的に今ひとつ「盛り上がりに欠ける」印象なのは、
    「昔の事件を掘り起こしている」から...かな?(^ ^;

    ただ「昔の事件を掘り起こす」ことに関しては、
    さすがは下山事件の作者、という感じか(^ ^
    老刑事の勘をたよりに、途切れそうな細い糸を手繰り、
    市井の人々の「墓場まで持ってく秘密」に斟酌しつつも
    事件の本質に迫っていく様は読み応え十分(^ ^

    読むときは、じっくりと腰を据えて「一気読み」を
    オススメしておきます(^ ^

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    2021年02月16日
  • TENGU

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    作者の柴田さんのハードボイルドな感じがすごく好き。小物にこだわるところがツボです。
    今作はとても壮大なストーリー。人類の歴史に繋がる物語でした。

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    2021年01月08日
  • GEQ 大地震

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    柴田君のこのジャンルへの取り組みを評価する声が多いなぁ。天狗やカッパの話もおもしろかったけど。もう少しフォローしたい作家やな。頑張りや。

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    2020年12月16日
  • Dの遺言

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    前作に続き、クセの強い四人組による宝探し。
    前作の読後にも思ったが、全体的に「浅い」印象(^ ^;

    一応「謎解き」をして宝の地図をゲットするが、
    その「謎」が単純すぎる(^ ^;
    「何年も解読されずにいた」という設定に説得力なし(^ ^;

    また主役の四人組が「ぬるい」(^ ^;
    実際のハードボイルドの世界に紛れ込んだら、
    すぐに二・三度死にそうな感じに無防備で(^ ^;
    大藪とか西村とかと比べると、ものすごく「ぬるい」(^ ^;

    まぁ、その分「おしゃれ感」はあると言える...のかなぁ?(^ ^;
    具体的な描写が多い割には「現実味」が無くて(^ ^;
    謎の男がナゾ過ぎてマンガっぽかったり(

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    2020年12月10日
  • DANCER

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    RYUよりよっぽどええやん。
    話の筋書きは荒唐無稽と思える遺伝子云々の展開だが、自分にはジャックや息子や志摩子の絡み等とても心地良い物語だった。
    このシリーズの続編を乞う。

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    2020年07月09日
  • TENGU

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    群馬のとある村で起こった未解決の連続殺人事件を軸に物語が進む。
    ミステリー、SF、社会、恋愛。
    色々な表情が見られてとても楽しめた一冊。

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    2020年04月11日
  • Mの暗号

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    ネタバレ

    ちょっと謎も展開も「浅い」かな(^ ^;
    あんな簡単な「暗号」が、何十年も解かれない訳ない(^ ^;

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    2020年03月25日
  • 赤猫~刑事・片倉康孝 只見線殺人事件~

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    柴田哲孝『赤猫 刑事・片倉康孝 只見線殺人事件』光文社文庫。

    柴田哲孝の警察小説。派手さは無く、泥臭い地を這うような執念の捜査が描かれ、最近の警察小説では珍しいタイプではなかろうか。

    40年前の魚沼で起きた火災と20年前に練馬区で起きた放火殺人事件との奇妙な繋がりに気付いた定年間近の刑事・片倉康孝は、鍵を握ると思われる鮎子という女性の影を追うが……

    本体価格840円
    ★★★★

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    2019年12月13日
  • Dの遺言

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    柴田哲孝『Dの遺言』祥伝社文庫。

    『Mの暗号』に続く浅野迦羅守シリーズ第2弾。戦後に日銀から消えた20万カラットものダイヤモンドを巡る昭和史ミステリー冒険小説である。

    前回のM資金をテーマにした物語は読み応えがあったが、第2弾となると予定調和という色合いが濃く、面白さが少し薄らいだ感じがする。

    曾祖父から謎の遺言を託された東京大学特任教授にして小説家の浅野迦羅守は、恋人の小笠原伊万里、元CIAの南部正宗、数学の天才ギャンブラーらと共に失われたダイヤモンドの行方を示す暗号の解読に挑む。

    本体価格800円
    ★★★★

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    2019年11月23日
  • 国境の雪

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    北朝鮮の工作員だった女は国家機密と共に脱北する。
    国家機密を巡り、北朝鮮、中国、韓国、アメリカ各国の諜報機関が暗躍する。
    国際政治ものは、どうしても現実が先になるので、古くなりがちだが、そこはさすが柴田氏。
    時の総理、鳩山政権の時の阿呆さを思い出しました。
    やはり、柴田氏はこれくらいの長編が読み応えがあって良い。

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    2019年11月14日
  • チャイナ インベイジョン 中国日本侵蝕

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    中国が日本の国土を買収している。
    そんな噂が巷に流布し始めたのは2008年ごろからだ。
    森林や水源地、チャイナマネーによって買い漁られる。合法的に日本を侵略される。あの広さの麻布の中国大使館もウィーン条約によって不可侵が約束されている。2019年現在も銀座あたりの一等地もビルごと買われ続けている。
    柴田哲孝氏らしく、小説ではあるが恐ろしいほどの下調べには舌を巻く。
    日本が中国倭人自治区になる日も、あながち小説の中ではおさまらない。
    しかし、本当に日本の政治家は何を考えているのだろうか。
    読み応えは太鼓判押します。

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    2019年10月12日
  • 怖い女の話

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    UMAシリーズとかのイメージで読むと、
    かなりテイストが違う。
    タイトル通り、女性の「色んな種類の怖さ」
    に焦点を当てた短編集。

    ミステリ色の強いもの、サイコホラーっぽいもの、
    現実にあった事件にお題を取ったものなど、
    一作ごとにテイストが違って、お得感あり(^ ^

    ただ惜しむらくは、全体的にテイストが古い(^ ^;
    登場人物がみんな「昭和の女性」って感じで(^ ^;
    「意外性」や「どんでん返し」も、どこかで見たような
    感じのものが多くて...正直、先が読める(^ ^;

    もちろん、全部が全部そうではない。
    「これかあれだろうな」と思って読んでたら、
    イキナリ最後の一行で「そう来たか」と

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    2019年09月24日
  • 怖い女の話

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    柴田哲孝 著「怖い女の話」、2019.6発行。あなたがほしい、長い手紙、最後の恋人、さがしもの、婚活の行方、壊れたおもちゃ の6話が収録されています。「最後の恋人」、これは怖かったです。男性にとってここに出てくる女性はたまらなく怖くて、そして決して逃げられない! 「長い手紙」と「さがしもの」もゾクッとします。

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    2019年08月06日
  • クラッシュマン

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    74デッドエンドの続編ではないな。田臥が主人公なら、笠原の出番を本編の中に入れて欲しかった。面白かった!トランプ編も読みたいなあ。

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    2019年06月25日
  • 怖い女の話

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    柴田哲孝『怖い女の話』双葉文庫。

    『怖い女』6人を描く連作短編集。女性の情念や独占欲をデフォルメしてテーマにした連作短編。全ての女性に当てはまらないが、世の中にはこういう女性も居るのだろう。男性にだって似たような奴は居る。

    『あなたがほしい』。さほど怖くはないが、『綺麗な薔薇には棘がある』という古からの教えが頭を過る。世の中、そんなものだろう。もてる要素の無い男が容姿端麗の若い女性に好かれ、甘い日々を過ごした後、結婚へと。その背後にある女性の目的とは……

    『長い手紙』。手紙と登場人物の心理描写と背景のバランスが良い。『怖い女』は山田太郎の偽名を名乗る女性。ゾッとしつつも、読み終えれば予想

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    2019年06月14日
  • クラッシュマン

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    過剰防衛による殺人の裁判で無罪となり、警察庁警備局公安課特別捜査室“サクラ"に復帰した田臥を、
    新たな任務が待ち受けていた。東京発博多行きの“のぞみ167号"の車内ごみ箱で
    TNT爆弾が発見されたのだ。さらには、イスラム国の対日本専門のテロリスト
    “クラッシュマン"が入国したという情報がICPOのリヨン事務総局よりもたらされる。
    田臥は、“サクラ"の仲間たちと共に深く静かに捜査を開始する。

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    2019年05月23日