柴田哲孝のレビュー一覧
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舞台は伊勢志摩サミット、オバマ大統領の広島訪問。首脳達を狙うクラッシュマンと呼ばれるテロリスト達と、それを阻止しようとする警察の静かな(ちょっとだけドンパチもある)戦いを描いた話。警察の中に、アラビア語がわかる美人警官がいて、物語のカギとなっている。
対テロリストの戦いってマジで毎回こんなんだったら警備する側は大変すぎでしょっていう感想。古くはケネディ暗殺の件も触れられていましたが、現代の進化した武器ならもっと容易に出来るようになっているのでは?と思うと寒々しい限りです。
シリーズかと思って読み始めたんですが、デッドエンドで出てきた天才父娘はほんのちょっとだけしか出てきません。悲しい。 -
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柴田哲孝『五十六 ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃』祥伝社文庫。
真珠湾攻撃奇襲作戦の真相を描いた歴史小説。『異聞』ということで、真珠湾攻撃奇襲作戦の真相は奇襲ではなく、アメリカ側が承知で敢えて日本に攻撃させた作戦だったという昔から真しやかに語られる説に傾いていた。もっと違う驚愕するような真相を期待したのだが……
しかし、山本五十六とルーズベルトの密約があったというのは新しく、表紙イラストに描かれたように山本五十六はルーズベルトと同じフリーメイソンだったというのも面白い。
中国の南京付近で日本海軍機がアメリカの砲艦を誤爆撃し、撃沈させる。が、それは日米開戦を狙うルーズベルト大統領の陰謀だ -
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登場人物が多くて、通勤時に飛び飛びに読んでいると
誰が誰だか分からなくなる(^ ^;
100%読み手側の責任ですが...(^ ^;
また、全体的に今ひとつ「盛り上がりに欠ける」印象なのは、
「昔の事件を掘り起こしている」から...かな?(^ ^;
ただ「昔の事件を掘り起こす」ことに関しては、
さすがは下山事件の作者、という感じか(^ ^
老刑事の勘をたよりに、途切れそうな細い糸を手繰り、
市井の人々の「墓場まで持ってく秘密」に斟酌しつつも
事件の本質に迫っていく様は読み応え十分(^ ^
読むときは、じっくりと腰を据えて「一気読み」を
オススメしておきます(^ ^ -
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前作に続き、クセの強い四人組による宝探し。
前作の読後にも思ったが、全体的に「浅い」印象(^ ^;
一応「謎解き」をして宝の地図をゲットするが、
その「謎」が単純すぎる(^ ^;
「何年も解読されずにいた」という設定に説得力なし(^ ^;
また主役の四人組が「ぬるい」(^ ^;
実際のハードボイルドの世界に紛れ込んだら、
すぐに二・三度死にそうな感じに無防備で(^ ^;
大藪とか西村とかと比べると、ものすごく「ぬるい」(^ ^;
まぁ、その分「おしゃれ感」はあると言える...のかなぁ?(^ ^;
具体的な描写が多い割には「現実味」が無くて(^ ^;
謎の男がナゾ過ぎてマンガっぽかったり( -
Posted by ブクログ
UMAシリーズとかのイメージで読むと、
かなりテイストが違う。
タイトル通り、女性の「色んな種類の怖さ」
に焦点を当てた短編集。
ミステリ色の強いもの、サイコホラーっぽいもの、
現実にあった事件にお題を取ったものなど、
一作ごとにテイストが違って、お得感あり(^ ^
ただ惜しむらくは、全体的にテイストが古い(^ ^;
登場人物がみんな「昭和の女性」って感じで(^ ^;
「意外性」や「どんでん返し」も、どこかで見たような
感じのものが多くて...正直、先が読める(^ ^;
もちろん、全部が全部そうではない。
「これかあれだろうな」と思って読んでたら、
イキナリ最後の一行で「そう来たか」と -
Posted by ブクログ
柴田哲孝『怖い女の話』双葉文庫。
『怖い女』6人を描く連作短編集。女性の情念や独占欲をデフォルメしてテーマにした連作短編。全ての女性に当てはまらないが、世の中にはこういう女性も居るのだろう。男性にだって似たような奴は居る。
『あなたがほしい』。さほど怖くはないが、『綺麗な薔薇には棘がある』という古からの教えが頭を過る。世の中、そんなものだろう。もてる要素の無い男が容姿端麗の若い女性に好かれ、甘い日々を過ごした後、結婚へと。その背後にある女性の目的とは……
『長い手紙』。手紙と登場人物の心理描写と背景のバランスが良い。『怖い女』は山田太郎の偽名を名乗る女性。ゾッとしつつも、読み終えれば予想