柴田哲孝のレビュー一覧

  • 秋霧の街 私立探偵 神山健介
    神山健介シリーズ中、最もハードなボイルド(^ ^;
    これまでもかなり危ないことに首を突っ込んでいたが、
    今回はもうシャレにならないレベル(^ ^;

    「戦闘シーン」は、かなりど派手で
    神山氏自身も今作ではある一線を越える。
    ネタ自体もかなりヤバイネタではあるし。

    惜しむらくは、人物像がやや薄っぺら...続きを読む
  • 秋霧の街 私立探偵 神山健介
    設定はそれほど凝ってるわけではないが、なかなか余韻の残るいい作品だった。シリーズ4部作だと思っていたが、次も出てるということで結構なことだ
  • GEQ 大地震
    阪神淡路大震災から13年。日系ジャーナリストの松永はCHISATOと名乗る女性に導かれ、阪神淡路大震災の取材を始める。

    あの地震は人工地震だったのか?
    と言う説に基づいて、ストーリーは進みます。
    「人工地震」なんてまさか!と思いますが、この本を読んでいると「本当にこれは人為的に引き起こされた地震な...続きを読む
  • 冬蛾 私立探偵 神山健介
    深い雪に閉ざされた山奥の寒村。
    何かを隠している排他的な村人たち。
    平家の落人伝説と老婆が歌う不気味な機織り歌。
    さらにはウソばかりついている依頼人と、
    何を考えているのか分からない「弁護士」先生。

    ...と、舞台設定としては「これでもか」というくらい
    清く正しい横溝正史ワールド(^ ^;

    最初...続きを読む
  • 中国毒
    怖い作品。中国人、というよりも漢民族のはらわたがどうなっているのかというテーマだと思うが、一般の人々の多くが悪いのではなく、一党独裁のもたらす産物として現実にもこれに近いものがあるのではと考えてしまう。日本の官僚についても同様に。
  • 異聞 太平洋戦記
    太平洋戦争の史実の裏に想像力を掻き立てるものがこれだけあるなんて、、、。最後に義経が出てきたときには OH!だった。作者の取材力と筆力そしてイマジネーションに敬服する。
  • GEQ 大地震
    人口地震の真相をさぐるジャーナリストの話。
    壮大なスケールの話がリアルに感じられ背筋が冷たくなりました。
  • 異聞 太平洋戦記
    事実に基づいたフィクション、という帯に惹かれて衝動買い。しかしなかなか面白かった。
    東京大空襲を日本政府は事前に知っていた、山本五十六はアメリカに亡命しようとしていた、真珠湾攻撃はアメリカが事前に知っていたのは知られているが、そのことすらも日本は知っていた、そして最後はなんとチンギスハーンが源義経だ...続きを読む
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介
    いつものように未確認生物がらみの事件かと思っていたら、正統派の事件ものだった。海野碧氏の作品に似てるかな。
    主人公がやけに女性にもてるところがチープな印象を出しているけど、中弛みのない展開で一気に最後まで読めました。
  • 下山事件 最後の証言 完全版
    下山事件についてのあらゆる事象からの推察と分析。下山事件についてこの本以上に検証した作品はないのではないか。
    最後まで読むには根気が必要だった。しかし徹底した検証は驚異としかいえない。柴田氏に脱帽した。
  • GEQ 大地震
     戦後最悪の首相は誰か。記憶に新しいところでは原発対応を失敗した菅直人だとか、いや、格差社会を助長した小泉純一郎だとか、ちょっと戻って派閥金権政治の象徴である田中角栄だとか、いろいろ意見はあるだろう。しかし多くの国民を見殺しにしたという点においては、間違いなく村山富一だ。

     1995年1月17日未...続きを読む
  • 下山事件 最後の証言 完全版
    事実は小説より奇なり、とは本当ですね。マンチュリアンリポートの次に読んだということも偶然にしては奇妙でした。昭和、戦後の日本のことをもっと知らないといけないと感じたし、国民の知らないところで壮大な駆け引きが行われている政治の舞台はきっと現代も同じなんだろうな。郵政民営化の裏側にもアメリカがみえかく...続きを読む
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介
    私立探偵 神山 健介シリーズ第一作。
    柴田節炸裂の「今どき」ハードボイルド。

    銃をぶっぱなしたり、
    大がかりな悪の組織と闘ったりという
    「荒唐無稽」な話ではない。

    酔っぱらったところを襲われれば骨折もするし、
    車で飲みに行った帰りは代行を呼んだりと、
    細かいリアリティが感情移入を手助けする。

    ...続きを読む
  • GEQ 大地震
    人工地震という「本当にそんなのがあるのか?」と思う題材だが、臨場感あふれる表現で本当と思わせる力があった。実際に阪神淡路大震災が人工地震だったのかはさておき、陰謀史観の観点からも楽しめる作品。
  • GEQ 大地震
    あくまでもフィクションとうたっている爆発テロ、大地震(GEQ)とそれに絡んでくる政府の陰謀が現実と交錯し、まさか、、という気になってくる。
    数分前までの日常が、一瞬にして消え去り、過去のものとなってしまう。
    多くの命が奪われてゆくのが辛い。
    本当に気象庁は何かを知っていたのだろうか。
    政府の都合で情...続きを読む
  • 下山事件 最後の証言 完全版
    好きな作者の(KAPPAやRYUなど)処女作との事で手に取ってみた。
    名前こそ知っていたものの、事件の内容は詳しく知らなかったので、
    非常に勉強になった。
    近代史が気になりだしたきっかけになった本。
  • GEQ 大地震
    もともと 3.11よりも前に書かれていて、阪神淡路大震災とその後の世界で起きた大地震について、人工地震の可能性について追求したミステリー。
    実際に狙った場所に狙った日時にピンポイントで発生させられるかは疑問だが、ある程度実現できるかも‥と思わせる迫真の内容。
    たしかに疑いだすと、都合良くその当時の政...続きを読む
  • GEQ 大地震
    阪神・淡路大震災の影に、実は国際的な陰謀が蠢いていた。阪神、東京、アメリカ、北京五輪を控える中国を舞台に、日系米国人のジャーナリスト、ジョージ松永が真相に迫る。

    ノンフィクションも手がける著者の柴田哲孝氏だけに、事実を織り込みながら読者を惹きつける。

    阪神大震災では、法律的な手順の問題などから、...続きを読む
  • GEQ 大地震
    阪神大震災、9.11テロ、四川大地震など、世界的大災害の裏側で暗躍する組織があるという概念を、小説の中で事実を積み重ねながら証明していく。
    小説となってはいるが、登場する人物や地名などのほとんどが実名で、読んでいるこちらが「いいのかな?」と心配になってしまうほど。

    もし誰かの意図で大災害が起こって...続きを読む
  • たった一瞬の栄光――伝説を駆けぬけたサラブレッド
    生き物に乗って競争をする唯一のスポーツが競馬である。
    この生き物と生き物の融合が数多くのドラマを生む。
    競馬は人を魅了し続ける。
    長い歴史において名馬の物語は競馬に興味がない人にも関心を抱かれるようになってきた。
    この本は決して第一線で走り続けた馬の物語ではない。
    歴史的一勝、価値ある一勝、思い出の...続きを読む