柴田哲孝のレビュー一覧
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戦後の動乱冷めやらぬ時期、「松川事件」「三鷹事件」と共に国鉄の3大事件と呼ばれる謎多き事件。いつかは読みたいと思い続けていた「下山事件」のノンフィクション。
昭和24年7月、GHQの占領下にあった日本で、国鉄総裁だった下山定則が轢死体で発見された「下山事件」。自殺説、GHQ、CIAの陰謀説、大量馘...続きを読むPosted by ブクログ -
関係者の血縁者による、ルポタージュ。
自分が犯人の身内ではないかというところから始まるのがとてもキャッチーです。
未解決事件のノンフィクションだから当たり前ですが
、膨大な資料により、仮説立てをしても当然のことながら犯人を明示しません。
ちょっと残念。。Posted by ブクログ -
事件関係者が親族にいるというだけで、この手の本を書くのには反則気味ですね。(^^;
何があったか程度に事件を知っている身にしては、隠されていた真相が明らかになってゆくくだりも、「そんなことがあったんだぁ」ぐらいの感想で、内容の貴重さを感じられなかったのが残念です。(^^;
ちょっと、もったいぶったよ...続きを読むPosted by ブクログ -
「下山事件に自分の祖父が関与していたかもしれない」
事件には特に興味も知識もなかった筆者が、「大好きだった祖父のルーツ」を辿りつつ事件の真相に迫るドキュメンタリー。
面白い、興味深い、が、長い……。Posted by ブクログ -
四半世紀以上前に、この世から消え死んだはずの殺し屋クズリが六本木射殺事件を期に蘇る。
チャイニーズマフィアの東北幇、上海幇、怒羅権、日本のヤクザにロシアマフィア、ウクライナにコロンビア。銃に刀に、酒と女。宗教と経済、愛と聖書と、死と虚無と。
ハードボイルド要素満載に、柴田氏の現実社会のジャーナリ...続きを読むPosted by ブクログ -
内容は読み応えあるんだけど、ロシア人と中国人は名前を覚えにくいNo.ワンツーです。にも関わらず、それが沢山出てくるという……中国マフィアは怖いね。もうそれだけ。Posted by ブクログ
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シリーズ五作目。
今回は、東日本大地震前後の東北地方が舞台。
前作までの春夏秋冬から番外編的な扱いかな。
主人公よりも、震災直後の被災地を描く情景描写が主になっている。
原発や政府のあり方に対する著者の怒りや憤り、虚無感が滲み出ている。
ある男が政治資金6000万を持ち逃げし、それを追うというの...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ第4弾。
今回の舞台は新潟の聖籠町。
港湾都市で、実際に爆弾事件があったロシア村からの発想だね。
シリーズ中では、アクション色が一番色濃いかも。
カラシニコフの銃撃戦なんて、これまで出てこなかったしね。
それにしても、物語の組み立て方が本当に秀逸ですね。
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シリーズ第三弾。
会津山間部の僻村集落。グーグルアースで見ると緑だらけの山中に数軒の家が立ち並ぶあれ。
豪雪が吹雪く集落で起こる連続殺人。
散弾銃により吹き飛ぶ頭。
村に伝わる口伝の昔歌に謎の手がかりが。
戊辰戦争や、平家の知識が乏しいので、このあたりを入れてから読むと愉しさ倍増だろうな。
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福島県のとある村。
冒頭から、読ませる凄惨な場面。
幼女への近親相姦。
蝉の音が嵐のように響く山の中。
20年の時を経て、主人公が生れ故郷へ帰る。
叔父の死の真相を掴むべく。
柴田氏にしては、じっくりとどっしりしたミステリ。教科書的な王道。これは良い。
衝撃的な結末。
愛も行き過ぎると狂気にな...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズの序幕と言った感じ。魅力的で影のある雰囲気の主人公。目が離せない。
あらすじ(背表紙より)
ハロウィンで賑わう六本木で、ピエロ装束の男が外国人を射殺する。銃弾の痕から割り出されたのは、四半世紀以上前に死んでいるはずの凶悪な暗殺者“クズリ”。立て続けに起きる射殺事件は誰の仕業なのか?伝説の殺し...続きを読むPosted by ブクログ -
結局、名前は明らかにされたかったが、読み通せば彼の事だとわかる。勿論、作者なりの結論として。
しかし、占領時の日本の立場やその中で暗躍した人々、政治家、第三国人、いろいろ歴史の教科書では決して語られることのない暗部が語られており、とても興味深い。
こんど、武相荘の見学でもしてこようかな。Posted by ブクログ -
どこまでが真実で、どこからがフィクションなのか…
昭和の未解決事件「下山事件」に焦点を当てた作品。この「下山事件」、最近まで全然知らなかった。同じ作者の「Mの暗号」を読んだ時に触れていたので、もっと深く知りたいと思い、読んでみたが、史実を調べながら読んでも、どこまでが事実なのか、いまいちよく分からず...続きを読むPosted by ブクログ