柴田哲孝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登場人物全員が悪者(^ ^;
もう誰も信用できない...という鬱々とした気分になる(^ ^;
はからずも、二冊続けて東アジアが舞台の
もんのすごいハードなボイルドを読んだことになる。
今回の主な舞台は中国。
本作の特徴は、小説で有りながら、
中国、北朝鮮、韓国、日本、アメリカなどの
当時の政治家が全部実名で出てくる点。
作中の時代背景も、実際に21世紀に世界で起きている
事件や災害、事故、政治の動きなどがそのままなので、
もの凄い臨場感。
っていうか、実名出してこんなこと書いて
作者は怒られないんだろうか...(^ ^;
ストーリーは、日本で生まれ育ったと思われる
諜報員の男と、半日本人の脱北者の女を中心に進む。
そこに上記各国の思惑やら駆け引きやらが複雑に絡み、
陳腐な言い方だが「時代に翻弄される」二人。
文庫版で700ページを越える大作で、
気合い入れて読まないと途中で着いてけなくなる(^ ^;
登場人物が多すぎるし、社会や政治に疎い私は
何度も「戻っては再読」を繰り返し...(^ ^;
ラストを、救いがないと見るか、
やっと救われたと見るべきか... -
Posted by ブクログ
神山健介シリーズ中、最もハードなボイルド(^ ^;
これまでもかなり危ないことに首を突っ込んでいたが、
今回はもうシャレにならないレベル(^ ^;
「戦闘シーン」は、かなりど派手で
神山氏自身も今作ではある一線を越える。
ネタ自体もかなりヤバイネタではあるし。
惜しむらくは、人物像がやや薄っぺらい印象。
悪人はただ悪人で、善意の協力者はひたすら善で...
ちょっと安いテレビの2時間サスペンスみたい(^ ^;
悪人にも悪人なりの「抱えてる事情」があったりとか、
そんな描写があると深みもリアリティも増すのでは...
あと、薫の息子の彼女が妊娠したというくだり、
果たして必要あったのだろうか...
シリーズものだけに、次作への架け橋かも知れぬが、
今作だけ取り上げるとまったく不要な気が(^ ^;
...ということで、★は4つ止まりでし(^ ^; -
Posted by ブクログ
深い雪に閉ざされた山奥の寒村。
何かを隠している排他的な村人たち。
平家の落人伝説と老婆が歌う不気味な機織り歌。
さらにはウソばかりついている依頼人と、
何を考えているのか分からない「弁護士」先生。
...と、舞台設定としては「これでもか」というくらい
清く正しい横溝正史ワールド(^ ^;
最初は近づかないことに決めていた神山探偵。
が、好むと好まざるとに関わらず、
徐々に事件に、いやこの村に「取り込まれて」いく。
通行不可の橋を越えた先にある廃屋に残る
連続猟奇殺人の痕跡。
神山探偵の滞在中に新たに起こる惨劇。
が、警察に届けようとすらしない村人たち...
おどろおどろしい世界を描きながらも、
さすがは平成の探偵物語(^ ^
むやみに暴力に訴えたりもしなければ、
探偵が「ありえないスーパーマン」でもなく
最後は徐々に「生々しい話」に収束していく。
村人の言動の端々から「隠されたウソ」を見抜く
「ミステリ」要素もふんだんに含まれており、
エンタテインメントとして文句なく楽しめる一冊(^ ^