柴田哲孝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
NHKスペシャル 未解決事件 File.10 下山事件 を観てこの本を手に入れようと思ったか
どうか覚えてはいないのだが、事実著者も、あの番組によって国民の事件篇関心が
高まった、とこの本に書いてあった。
著者は関係者の孫ということで、自分が子供の時に見たもの、親戚の話、そこから
あれこれ取材をし、すでに下山事件に関する本を数冊書いている。
今回はその集大成、ということだそうだ。
過去の本の内容も引用してくれるのでありがたい、が、読みにくかった。
時代が行ったり来たりして、取っ散らかってる印象。
要するに彼の結論は、国鉄誕生前の不正を暴こうとした下山総裁の情報を取ろう
とした右翼が、常磐線綾瀬駅近くの工場で拷問したが、誤って下山を殺してしまい、帳尻合わせに線路で轢死に見せかけた、ということのようだ。
戦後のどさくさで国の財産をかっさらったやつは大勢いたことだろう。
しかし、、その体質が今も変わらない、となると、人間ってーのは進歩しないものだ。
最後の最後に、今裁判中の阿部元首相銃撃事件について、
「銃弾がでないのはおかしい」と、陰謀説を語っているのは興ざめ。
思っててもいいが、それを言い出すと、この本の信ぴょう性も薄れてしまう。
本の構成、読みにくさ以上にがっかりした。
それにしても現場は私もとおったことがあるかもしれないところ。
一度手を合わせに行こうかな。
第一章 回想
第二章 亜細亜産業とキャノン機関
第三章 事件前夜
第四章 “事件”発生
第五章 真相解明
最終章 誰が下山総裁を殺したのか -
Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルで自動再生されたため、拝読(拝聴?)
なお、本作のオーディブルの読み手は単調であまり上手とは言えないけれど、感情のない感じがこの本には合っているかも。
展開は王道。日本人小説家の桑島が、ベトナム戦争時の遺品、ジミーハワードのジッポーについた弾痕に興味を持ち、現地で購入。小説のネタになるかなと思いつつ、持ち主を探すところから始まり、知らずに大きな陰謀に巻き込まれていく、というもの。
話の都合上仕方ないと思いつつも、出てくる登場人物の小説上の役割に意外性はない。(物語の加速のために亡くなる人、陰謀加担の人物、黒幕等々、予想通りの展開)
でも、ベトナム戦争という題材、歴史や、ベトナムに今も残戦禍の後を知るきっかけにしながら読むにはちょうど良い本のように思えた。
あと、数年前に現実だったコロナ禍が舞台の時代でもあり、各国の変遷についても記述があった。
あんなに毎日ニュースで観ていたのに、2025年の今、忘れてしまった部分も多い(いつ、どこの国でパンデミックが起こったかとか。日本の対応とか)。その当時のベトナムはどんな感じだったか知ったのは、興味深かったかも。
コロナも歴史になってしまった。
そんなことを思いながらいつの間にか全て聴き終えてしまっていたので、結果的に面白かったんだと思う。
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Posted by ブクログ
『Mの暗号』の続編と言って良いだろうか。
著者の名著でもある『下山事件』とも絡んでくる本作。
諸々と所感を述べたいところなのだが、初めて読む読者の方々には、ぜひネタバレせずサラの状態で読んで欲しいので、多くを語るのはやめておこう。
ぜひ、各作品を読んでいただきたい。
さて、とはいえ本作はダイヤモンドについてめぐる作品であるが、ダイヤモンドの評価であるGIAのグレーディングレポートはかなり近年であり、戦時中の供出の時代は国内での評価基準は優良可だったように記憶している。
私自身、帝国ホテルの日本最古の宝飾店に勤めていたが、かつてGHQの本部も近く、当時は進駐軍がよく銀器やパールを求めたものだと聞いている。
マッカーサーのサインも店内で見ることが可能だ。
自身の経験と合わさって、尚楽しく拝読させていただきました。
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Posted by ブクログ
南スーダンPKO日誌不記載問題に発想を得たアクション小説。
陸自特別作戦群の元隊員達を抹殺しようとする者たちは何なのか。なんのために。
いや、面白かったです。正直。
読ませるというほどでもないけど普通に読めた。
だがと言ってはなんだが、なんだかなあ、と思うところも正直あって。
まず持って、事件の動機が、なんだか。
ついでに、最後まで事件の鍵みたいに引っ張ってこられたのが、なんだか。
なんだろう、ミステリー系の小説にどうも馴染めないのは、ほら、仕掛けだよ、どう思う的な著者の誘導、あるいはミスリードに、いやこうじゃないか、やっぱこうだよな的に考えさせられる読書側。
やなんだよなあ、面倒で。
本当に上手い人は、そんなことを意識させずに連れて行ってくれるもんだが、謎解きが主題に入ってくると、どうしてもぎこちなくなる感じで。
アイフォーンとか、Buckナイフ礼賛とか、どことなく古臭いよなあと思ってたら結構高齢だったのね、作者。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「いい話・・・だったのか?」というのが読み終わった際の感想。
300ページ以降の後半部分は物語がスピーディに上手く流れ、面白く読めたが、前半部分はイライラさせられる展開が続き、300ページ手前くらいで「もうこのあたりでクライマックスに向かってよいのではないか。500ページは長すぎる」と少し辟易する気分があった。
評価としては前半は☆2、後半は☆3。総合では☆2.5というところだと思う。
前半部分で「こんな作品だったかな?」と思ったことは、これまでのシリーズで登場人物がこんなに頭が悪く描かれていただろうかという点だ。
息子の雄輝はサラサに無意味に付きまとったあげく、家まで行き、扉越しに会話もできるのに何も伝えず事態をややこしくする。その後の行動も悪い意味で少年のようだ。職を持ち、学もある二十代後半になる人間のすることとしては随分幼稚な感じがした。
息子の恋人の夏花も簡単に学内を徘徊する不審者有賀を雄輝の父親と信じたり、サルサ誘拐事件のファイルは全く不審に思わずその写真だけを見てショックを受けるなど、これは純粋というより白痴に近い。ここまで頭も要領も悪くする必要があっただろうか?と疑問に思った。
十代の子ならこの描写もおかしくもないが、どちらも研究員ということで、いくらなんでも年齢と中身が乖離しすぎている。もう少しまともな対応をとらせるか、彼らをもっと若く設定しても良かったのではないか。
警察官も無能すぎないだろうか。
最初のトラック運転手の事件は野犬が犯人だとしても噛み殺すまでするのは異常だし、野犬による死亡事故なんてよっぽどの田舎でもそうそう起こることではない。病院での絞殺も窒息させるのではなく、首の角度が変わるほどの折り方は異常な様子になる。死人も出ているのだし「よくある殺人事件ですね」のような態度では終わらないだろう。
志摩子の家の空巣への対応も解せない。冷蔵庫の中身を素手で喰らい、部屋で牛刀を振り回して放尿する変質者がその牛刀を持ったまま逃走している。緊急手配とはいかずとも周囲の学校は休校か登下校時に非常体勢をとるレベルの事件だと思う。少なくともやる気のない対応で済むような案件ではない。
後半ではいらだちはしないが、ご都合主義が過ぎる部分が目に付く。
前半では無慈悲で獰猛な様子を見せたダンサーが、後半ではなぜか急激におとなしくなる。前半の容赦のなさを考えれば、後半の幼い少女(と母親)や老夫婦が惨殺されていておかしくない。動物は飢えやケガで追い込まれている方が攻撃性は高まるし、特に老夫婦の場合は作中でも言及されている"夜間"という殺しの条件にも一致している。「青柳元彦の遺伝子が入ってなければ賢いよい子だった」というお涙ちょうだいの感じを急に出してきたことは興ざめだった。こんなことなら無駄に長い前半からところどころで両面性を匂わせておけば伏線となったのにと残念に思う。
また、雄輝のことを誰も責めず、本人もまったく気にしていない様子であるのも気に入らない。
雄輝がもっと早い段階で情報と懸念を志摩子に伝えていれば、その時点では彼女が本気にしなかったとしても空き巣事件で心変わりして警戒しただろうと思う。志摩子が大切な者も物も失わずに済んだ可能性はある。
この点の落ち度はかなり大きいと思うので、ソコに触れずにみんなが仲良くなるのはなんともご都合主義だなぁという気がする。
私の中ですっかりこの息子の印象が悪くなってしまった。
本シリーズの続編として『Wolf』があるが、ジャックは死んでしまったし、息子の雄輝も出るようなので読まなくても良いなと思っている。
相棒であるジャックが去り、主人公有賀の未来に明るい光が差しているタイミングでシリーズを終わりにする。