柴田哲孝のレビュー一覧

  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介

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    いつものように未確認生物がらみの事件かと思っていたら、正統派の事件ものだった。海野碧氏の作品に似てるかな。
    主人公がやけに女性にもてるところがチープな印象を出しているけど、中弛みのない展開で一気に最後まで読めました。

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    2013年05月12日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    下山事件についてのあらゆる事象からの推察と分析。下山事件についてこの本以上に検証した作品はないのではないか。
    最後まで読むには根気が必要だった。しかし徹底した検証は驚異としかいえない。柴田氏に脱帽した。

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    2013年04月21日
  • GEQ 大地震

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     戦後最悪の首相は誰か。記憶に新しいところでは原発対応を失敗した菅直人だとか、いや、格差社会を助長した小泉純一郎だとか、ちょっと戻って派閥金権政治の象徴である田中角栄だとか、いろいろ意見はあるだろう。しかし多くの国民を見殺しにしたという点においては、間違いなく村山富一だ。

     1995年1月17日未明に阪神淡路地方を襲った未曾有の大地震。真冬の寒さのなかで倒壊した建物の下敷きになり救助を待つ人に、襲いかかったのは大規模な火災だった。道路は寸断され、消防車は行く手を阻まれ、消化活動ができない。このような大規模災害時において救助活動ができる能力があるのは自衛隊だけだが、自衛隊は出動要請が来なければ

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    2017年08月15日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    ネタバレ

    事実は小説より奇なり、とは本当ですね。マンチュリアンリポートの次に読んだということも偶然にしては奇妙でした。昭和、戦後の日本のことをもっと知らないといけないと感じたし、国民の知らないところで壮大な駆け引きが行われている政治の舞台はきっと現代も同じなんだろうな。郵政民営化の裏側にもアメリカがみえかくれ。。。けど読んだら私まで消されそうwで怖かったです。

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    2012年10月13日
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介

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    私立探偵 神山 健介シリーズ第一作。
    柴田節炸裂の「今どき」ハードボイルド。

    銃をぶっぱなしたり、
    大がかりな悪の組織と闘ったりという
    「荒唐無稽」な話ではない。

    酔っぱらったところを襲われれば骨折もするし、
    車で飲みに行った帰りは代行を呼んだりと、
    細かいリアリティが感情移入を手助けする。

    が、あくまでハードボイルドである。
    主人公は女にもて、ボクシングの経験があり
    ジムで体を鍛え、車の運転も玄人はだしと、
    男の子があこがれる「格好いい男像」は
    きっちりと押さえている。

    伏線の張り方も巧みだし、ミスリードも自然。
    最後のどんでん返しは、若干予定調和っぽいか。

    でも何より「平和なシー

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    2012年08月30日
  • GEQ 大地震

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    人工地震という「本当にそんなのがあるのか?」と思う題材だが、臨場感あふれる表現で本当と思わせる力があった。実際に阪神淡路大震災が人工地震だったのかはさておき、陰謀史観の観点からも楽しめる作品。

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    2020年05月04日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    重厚なドキュメント。あの下山事件が謀殺であり、祖父が事件に関わっていたのでは、というのが発端。昔も今も日本人の本質は変わらんのだな。悪い奴等が多過ぎる。そして、悪い奴等ばかりが長生きする訳だ。出来れば断定して欲しかった。

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    2012年08月09日
  • GEQ 大地震

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    あくまでもフィクションとうたっている爆発テロ、大地震(GEQ)とそれに絡んでくる政府の陰謀が現実と交錯し、まさか、、という気になってくる。
    数分前までの日常が、一瞬にして消え去り、過去のものとなってしまう。
    多くの命が奪われてゆくのが辛い。
    本当に気象庁は何かを知っていたのだろうか。
    政府の都合で情報が操作されていたとしたら。
    松永と麻紀の心の通い合いも気になる。
    ボリュームといい、迫力といい満足のいく作品であった。

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    2012年04月20日
  • GEQ 大地震

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    ネタバレ

    もともと 3.11よりも前に書かれていて、阪神淡路大震災とその後の世界で起きた大地震について、人工地震の可能性について追求したミステリー。
    実際に狙った場所に狙った日時にピンポイントで発生させられるかは疑問だが、ある程度実現できるかも‥と思わせる迫真の内容。
    たしかに疑いだすと、都合良くその当時の政局に絡んで発生しているようにも見えてくるので怖い。
    この本を読んだあとに 3.11 を考察してみると、やはり非自民政権下で発生しているが震源地が‥なのでちょっと違うかな。

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    2012年04月15日
  • GEQ 大地震

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    阪神・淡路大震災の影に、実は国際的な陰謀が蠢いていた。阪神、東京、アメリカ、北京五輪を控える中国を舞台に、日系米国人のジャーナリスト、ジョージ松永が真相に迫る。

    ノンフィクションも手がける著者の柴田哲孝氏だけに、事実を織り込みながら読者を惹きつける。

    阪神大震災では、法律的な手順の問題などから、自衛隊の出動が遅れ、災害派遣法が改正された。この時、重点的に変えられたのは原子力災害への派遣規定だった、という。

    少し長いが引用する。

    「松永は、胸騒ぎを覚えた。阪神淡路大震災の教訓を踏まえた自衛隊法の改正であるはずなのに、なぜ”原子力災害”なのか。当たり前に考えれば、原子力発電所の事故に対応す

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    2012年03月22日
  • GEQ 大地震

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    ネタバレ

    阪神大震災、9.11テロ、四川大地震など、世界的大災害の裏側で暗躍する組織があるという概念を、小説の中で事実を積み重ねながら証明していく。
    小説となってはいるが、登場する人物や地名などのほとんどが実名で、読んでいるこちらが「いいのかな?」と心配になってしまうほど。

    もし誰かの意図で大災害が起こっているのなら・・・
    東日本大震災はどんな意図で?
    著者に尋ねてみたい。

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    2012年03月06日
  • たった一瞬の栄光――伝説を駆けぬけたサラブレッド

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    生き物に乗って競争をする唯一のスポーツが競馬である。
    この生き物と生き物の融合が数多くのドラマを生む。
    競馬は人を魅了し続ける。
    長い歴史において名馬の物語は競馬に興味がない人にも関心を抱かれるようになってきた。
    この本は決して第一線で走り続けた馬の物語ではない。
    歴史的一勝、価値ある一勝、思い出の一勝、そんなところにスポットをあてた作品である。
    時としてそれが名馬になる。
    騎手、厩務員、調教師の想いが汲み取れる作品です。

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    2011年08月13日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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     下山事件って他殺だったんでしょ?程度の認識しかなかったので、諸説を丁寧に解説していただき、誠にありがとうございます。って感じでとてもいです。
     
     混迷する戦後日本の裏側、それも相当汚い面を知りました。
     
     小説っぽいところもあるので、虚実入り混じっているのかなという感じは受けますが、核心はまちがっていないと信じたいです。
     
     情報量が多いので、簡略化した形で映像化してくれないかなと思います。

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    2017年08月15日
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介

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    KAPPAで気に入った柴田氏の作品が文庫になって並んでいたので買いました。
    すっきりしない結末でしたが、ぐいぐい読まされました。
    神山シリーズになって、次作もすでにでているようなので楽しみです。

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    2010年10月11日
  • 暗殺

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    事実を基に描かれたミステリーエンタメ小説でした。
    前半部分はなぜその凄惨な事件が起こったのか、加害者側の視点で描かれる。
    後半はその事件を追い求める記者が事件の真実を追い求める展開になっていく。エンディングでは衝撃的な展開であった。
    この小説に描かれている内容を、いま現実で起きている事件の裁判においても追及してほしい。

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    2025年12月06日
  • ブレイクスルー

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    デッドエンドシリーズ第5弾

    社会派サスペンスが色濃い本シリーズでも、今回はアクション多め。

    今回はシリーズで登場した人物が揃い踏みで、読者としては嬉しい限り。

    今回は淡路島を舞台にした、地方都市乗っ取り計画が主軸に。

    そろそろ、このシリーズのスピンオフ作も期待大。

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    2025年11月13日
  • 蒼い水の女~刑事・片倉康孝 大井川鐵道殺人事件~

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    柴田哲孝『蒼い水の女 刑事・片倉康孝 大井川鐵道殺人事件』光文社文庫。

    片倉康孝刑事シリーズ第5弾。西村京太郎の旅情ミステリー小説かと思うようなタイトルに、柴田哲孝の旧作を改題した作品かと思ったら、新作の文庫化作品であった。

    バキバキの警察小説である。しかし、真犯人の動機がどうにも理解出来ないし、どうしてこんなに手の混んだ犯罪を犯したのか納得出来ないのだ。先のシリーズ4作は全てそこそこ面白かったと思うのだが、一体どうしたことだろう。


    石神井公園の三宝寺池で男性の水死体が発見される。遺体の肺の中からは三宝寺池の水とは異なる水質の水が検出され、警察は男性が違う場所で溺死させられ、三宝寺池に

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    2025年10月17日
  • 暗殺

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    影の権力者には政界も警察もかなわないのか⋯
    世の中に一石を投じた事件だっただけに、この物語のような裏があるように思えてしまう。
    いやーお見事!!

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    2025年10月11日
  • Dの遺言

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    『Mの暗号』の続編と言って良いだろうか。
    著者の名著でもある『下山事件』とも絡んでくる本作。

    諸々と所感を述べたいところなのだが、初めて読む読者の方々には、ぜひネタバレせずサラの状態で読んで欲しいので、多くを語るのはやめておこう。

    ぜひ、各作品を読んでいただきたい。

    さて、とはいえ本作はダイヤモンドについてめぐる作品であるが、ダイヤモンドの評価であるGIAのグレーディングレポートはかなり近年であり、戦時中の供出の時代は国内での評価基準は優良可だったように記憶している。

    私自身、帝国ホテルの日本最古の宝飾店に勤めていたが、かつてGHQの本部も近く、当時は進駐軍がよく銀器やパールを求めたも

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    2025年10月02日
  • 暗殺

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    緻密な取材の上で書かれた大作と思うけど、結局は陰謀?そっちではなく、某協会とか政治屋さんとかの深掘りが読みたかったなあ。これじゃあまるでフィクションみたい。まあ小説なので仕方ないか。

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    2025年10月01日