柴田哲孝のレビュー一覧

  • 黄昏の光と影
    主要人物の大半が亡くなっているせいか、緊迫感が欠ける気がした。
    あらすじ(背表紙より)
    定年間近の石神井署の刑事・片倉康孝は、孤独死した小切間清という老人の捜査を担当する。が、部屋には身元を示すものは何一つない。さらにスーツケースから古びた白骨死体が発見される!部屋にあった写真の女か?遺留品をたより...続きを読む
  • 黄昏の光と影
    帯に'感泣必至の物語'とあったので期待し過ぎた。
    どこで感泣するのか?全くわからない。

    推理小説としてはまあまあ面白かった。
    主人公の刑事 片倉が幻をみたり夢をみたりでやたら物思いに耽るシーンは要らないと感じた
  • 下山事件 最後の証言 完全版
    先に「暗殺者たちの夏」を読んだが、そのきっかけとなっている本書を読んでみた。
    森氏の本で「彼」の伝聞でぼやけていたところが明確になった。
    また森氏の記述における誤りを訂正している。
    昭和史に明るくないので最後のほうは難しかったが、身内が関わっているかもしれないが真相を知りたいという心を感じる一冊だっ...続きを読む
  • 下山事件 暗殺者たちの夏
    「下山事件」は聞いたことはあるが詳しく知らない。
    そんな状況だったが、新聞書評で気になり、読んでみた。
    事実の積み上げから小説としてまとめられている。
    おそろしいとしか言えない事件だ。
    利権のために人を殺すこともそれを隠すために証拠を用意したり、圧力をかけたり…一体なんなんだろう…。
  • 下山事件 暗殺者たちの夏
    ノンフィクションではなく小説ということだったが,読んだ感じではノンフィクション.詳しく丁寧に調べられていて,おそらく,真相はこうだったのだろうという感じもする.ただ小説であるなら,もっと人物が生き生きしてほしいし,も力的な人物を書くべきで,その辺が面白くなかった.布施検事は良かったけれどね.
  • 下山事件 暗殺者たちの夏
    フィクションだけどフィクションじゃないというのがよくわかる。教科書で知ってるくらいだったけど、ほぼ真実であるのがわかるだけでなく、この時代は魑魅魍魎なことが多かったのかなと思った。
  • 下山事件 暗殺者たちの夏
    GHQと日本の闇の国家権力によって事件は迷宮入りとなった。実行犯の下山総裁の誘拐から殺害そして轢死に見せかけた一連の計画はけっこう杜撰であり、証拠も至る所に残している。いまの警察の捜査体制と鑑識能力をもってすれば、簡単に犯人は捕まるであろう。同じようなきな臭い事件が起こり、日本政府が大きな打撃を受け...続きを読む
  • 下山事件 最後の証言 完全版
    佐藤栄作、旧731部隊、キャノン、旅館の女将、伊藤律、アジア産業、、怪しいとされた人や怪しい人など予備知識なくともも読める。著者は全貌がだいたいわかったと言い切る。真実がみんなのものとなる日が来ることを。
  • チャイナ インベイジョン 中国日本侵蝕
    この本が中国の日本侵略ではなく侵蝕とされているのには理由がある。


    あくまでフィクションだけど、柴田作品ではお馴染みの事実を基にしたクライシスノベルとなっている。


    まず事実から。


    水資源や森林資源などが中国人や中国資本の会社に次々と安い値段で買収されている。日本の法律的にはなんの問題もない...続きを読む
  • GEQ 大地震
    阪神大震災、9.11などの陰謀説を説いた小説。

    「信じるか信じないかはあなた次第」
    と言われている様な気もするけど
    もし真実が含まれているなら、かなりの衝撃です。

    火のないところに煙は立たぬと言いますが、本当のところはどうなのでしょう。

    震災では沢山の人たちが辛い思いをしてきました。
    もちろん...続きを読む
  • 早春の化石 私立探偵 神山健介
    途中までは面白かったのに、後半で息切れした感じ。
    モノ、しかもブランドにもこだわるくどい表現は、バブルを経験した世代ならではの共感があるな。今の若い子には通じないだろうけど。
  • 冬蛾 私立探偵 神山健介
    探偵小説として、乱歩や横溝のおどろおどろしいモノをかもし出しながら、ぶれない構成がいい。〝秋”の早めの文庫本化を願う。
  • 異聞 太平洋戦記
    太平洋戦争およびノモンハン事件にまつわる史実から意外な真実をあぶり出そうとする作品。すでに人口に膾炙した感もある異説や荒唐無稽と思える部分もあるが、ドキュメンタリー的記述から浮かび上がるそれぞれのエピソードが興味深い。
  • 異聞 太平洋戦記
     太平洋戦争にまつわる謎を独自の切り口で検証したノンフィクション。どこまで信用できるかは個人の判断。ただ想像としては面白かった。一番印象に残るのは、山本五十六がアメリカへ亡命するつもりだったということ。ホントならおもしろい。
  • 下山事件 最後の証言 完全版
     前半の下山事件の詳細は、分かりやすく参考になりました。小説のように読めました。
     これまでも多くのひとが検証しきて、様々な説を唱えており、年数もたっていいることから新説を導き出すのは難しかったのでしょう。だんだん話が広がってきて、最後の方ではユダヤ資本まで登場した時には、少しくらっときました。
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介
    柴田哲孝の「早春の化石」を読んで、私立探偵神山健介の生い立ちを知りたくなり本書を読んだ。
    生い立ちはわかったが「早春の化石」程の爽快感ではなく、ちょとドロドロした気持ちになった。
  • 早春の化石 私立探偵 神山健介
    9月-5。3.5点。
    東北探偵神山シリーズ。
    双子の姉が行方不明になった、モデルが依頼人。
    ストーカー被害から、殺害された模様。犯人も行方不明。
    曾祖父時代からの、因縁の一族模様が背後に。
    あっという間に読める。ハードボイルド。
    ラストはすっごい偶然の重なり。まあまあ。
    シリーズ次作に期待。
  • 下山事件 最後の証言 完全版
    怖い、とても怖い。

    柴田哲孝の筆にかかるとまるでピカレスク小説のようでもあるけれど、これは終戦後の日本で本当に起きた事件。

    幽霊や超自然現象より、生きてるニンゲンのやることのほうが余程怖い。
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介
    6月-6。3.0点。
    福島県白河市が、伯父の家。東京の私立探偵が、
    伯父の死をきっかけに、白河へ移住。
    幼馴染が犯罪の容疑者。妹を幼馴染に殺された、姉が最初の依頼人。
    捜査を進めるうちに、襲われたり、幼馴染の妹に出会ったり。
    まあまあ面白い。途中からなんとなく、結末がわかるかな。
    シリーズもの。次作...続きを読む
  • GEQ 大地震
    9・11同時多発テロは元々が人為的なテロだが、世界各地で起きた天災までも見事なまでに陰謀説としてまとめ上げた作品。しかもかなりしっかりとした策略論が背景にあり、「ひょっとしたらホントにこんなコトが…」と納得させられ、ノンフィクション作品と言われても信じてしまいそうな内容だった。まぁ、こじつけと言えば...続きを読む