柴田哲孝のレビュー一覧
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先に「暗殺者たちの夏」を読んだが、そのきっかけとなっている本書を読んでみた。
森氏の本で「彼」の伝聞でぼやけていたところが明確になった。
また森氏の記述における誤りを訂正している。
昭和史に明るくないので最後のほうは難しかったが、身内が関わっているかもしれないが真相を知りたいという心を感じる一冊だっ...続きを読むPosted by ブクログ -
「下山事件」は聞いたことはあるが詳しく知らない。
そんな状況だったが、新聞書評で気になり、読んでみた。
事実の積み上げから小説としてまとめられている。
おそろしいとしか言えない事件だ。
利権のために人を殺すこともそれを隠すために証拠を用意したり、圧力をかけたり…一体なんなんだろう…。Posted by ブクログ -
ノンフィクションではなく小説ということだったが,読んだ感じではノンフィクション.詳しく丁寧に調べられていて,おそらく,真相はこうだったのだろうという感じもする.ただ小説であるなら,もっと人物が生き生きしてほしいし,も力的な人物を書くべきで,その辺が面白くなかった.布施検事は良かったけれどね.Posted by ブクログ
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フィクションだけどフィクションじゃないというのがよくわかる。教科書で知ってるくらいだったけど、ほぼ真実であるのがわかるだけでなく、この時代は魑魅魍魎なことが多かったのかなと思った。Posted by ブクログ
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GHQと日本の闇の国家権力によって事件は迷宮入りとなった。実行犯の下山総裁の誘拐から殺害そして轢死に見せかけた一連の計画はけっこう杜撰であり、証拠も至る所に残している。いまの警察の捜査体制と鑑識能力をもってすれば、簡単に犯人は捕まるであろう。同じようなきな臭い事件が起こり、日本政府が大きな打撃を受け...続きを読むPosted by ブクログ
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佐藤栄作、旧731部隊、キャノン、旅館の女将、伊藤律、アジア産業、、怪しいとされた人や怪しい人など予備知識なくともも読める。著者は全貌がだいたいわかったと言い切る。真実がみんなのものとなる日が来ることを。Posted by ブクログ
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この本が中国の日本侵略ではなく侵蝕とされているのには理由がある。
あくまでフィクションだけど、柴田作品ではお馴染みの事実を基にしたクライシスノベルとなっている。
まず事実から。
水資源や森林資源などが中国人や中国資本の会社に次々と安い値段で買収されている。日本の法律的にはなんの問題もない...続きを読むPosted by ブクログ -
途中までは面白かったのに、後半で息切れした感じ。
モノ、しかもブランドにもこだわるくどい表現は、バブルを経験した世代ならではの共感があるな。今の若い子には通じないだろうけど。Posted by ブクログ -
前半の下山事件の詳細は、分かりやすく参考になりました。小説のように読めました。
これまでも多くのひとが検証しきて、様々な説を唱えており、年数もたっていいることから新説を導き出すのは難しかったのでしょう。だんだん話が広がってきて、最後の方ではユダヤ資本まで登場した時には、少しくらっときました。Posted by ブクログ -
柴田哲孝の「早春の化石」を読んで、私立探偵神山健介の生い立ちを知りたくなり本書を読んだ。
生い立ちはわかったが「早春の化石」程の爽快感ではなく、ちょとドロドロした気持ちになった。Posted by ブクログ -
9月-5。3.5点。
東北探偵神山シリーズ。
双子の姉が行方不明になった、モデルが依頼人。
ストーカー被害から、殺害された模様。犯人も行方不明。
曾祖父時代からの、因縁の一族模様が背後に。
あっという間に読める。ハードボイルド。
ラストはすっごい偶然の重なり。まあまあ。
シリーズ次作に期待。Posted by ブクログ -
怖い、とても怖い。
柴田哲孝の筆にかかるとまるでピカレスク小説のようでもあるけれど、これは終戦後の日本で本当に起きた事件。
幽霊や超自然現象より、生きてるニンゲンのやることのほうが余程怖い。Posted by ブクログ -
6月-6。3.0点。
福島県白河市が、伯父の家。東京の私立探偵が、
伯父の死をきっかけに、白河へ移住。
幼馴染が犯罪の容疑者。妹を幼馴染に殺された、姉が最初の依頼人。
捜査を進めるうちに、襲われたり、幼馴染の妹に出会ったり。
まあまあ面白い。途中からなんとなく、結末がわかるかな。
シリーズもの。次作...続きを読むPosted by ブクログ