柴田哲孝のレビュー一覧

  • 怖い女の話

    小説を書きたい人に

    読者にも、先が予測できるような書き方をしているのに、最後まで読ませてしまうのは作者の文章が上手いからです。ありそうな話しでも文章次第なのだというお手本なので「自分も書いてみたい」と思っている人にはとてもいい参考書になります。
  • クズリ ある殺し屋の伝説
    ある殺し屋のお話でした
    主に殺し屋、時々刑事や別の殺し屋の視点で描かれている
    殺し、捜査、追い追われ、殺し以外の日常も描かれる
    その世界を淡々と堪能していた感じでした
  • 赤猫~刑事・片倉康孝 只見線殺人事件~
    登場人物が多くて、通勤時に飛び飛びに読んでいると
    誰が誰だか分からなくなる(^ ^;
    100%読み手側の責任ですが...(^ ^;

    また、全体的に今ひとつ「盛り上がりに欠ける」印象なのは、
    「昔の事件を掘り起こしている」から...かな?(^ ^;

    ただ「昔の事件を掘り起こす」ことに関しては、
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  • TENGU
    作者の柴田さんのハードボイルドな感じがすごく好き。小物にこだわるところがツボです。
    今作はとても壮大なストーリー。人類の歴史に繋がる物語でした。
  • GEQ 大地震
    柴田君のこのジャンルへの取り組みを評価する声が多いなぁ。天狗やカッパの話もおもしろかったけど。もう少しフォローしたい作家やな。頑張りや。
  • TENGU
    群馬のとある村で起こった未解決の連続殺人事件を軸に物語が進む。
    ミステリー、SF、社会、恋愛。
    色々な表情が見られてとても楽しめた一冊。
  • 国境の雪


    北朝鮮の工作員だった女は国家機密と共に脱北する。
    国家機密を巡り、北朝鮮、中国、韓国、アメリカ各国の諜報機関が暗躍する。
    国際政治ものは、どうしても現実が先になるので、古くなりがちだが、そこはさすが柴田氏。
    時の総理、鳩山政権の時の阿呆さを思い出しました。
    やはり、柴田氏はこれくらいの長編が読み...続きを読む
  • チャイナ インベイジョン 中国日本侵蝕


    中国が日本の国土を買収している。
    そんな噂が巷に流布し始めたのは2008年ごろからだ。
    森林や水源地、チャイナマネーによって買い漁られる。合法的に日本を侵略される。あの広さの麻布の中国大使館もウィーン条約によって不可侵が約束されている。2019年現在も銀座あたりの一等地もビルごと買われ続けている...続きを読む
  • 怖い女の話
    UMAシリーズとかのイメージで読むと、
    かなりテイストが違う。
    タイトル通り、女性の「色んな種類の怖さ」
    に焦点を当てた短編集。

    ミステリ色の強いもの、サイコホラーっぽいもの、
    現実にあった事件にお題を取ったものなど、
    一作ごとにテイストが違って、お得感あり(^ ^

    ただ惜しむらくは、全体的にテ...続きを読む
  • 怖い女の話
    柴田哲孝 著「怖い女の話」、2019.6発行。あなたがほしい、長い手紙、最後の恋人、さがしもの、婚活の行方、壊れたおもちゃ の6話が収録されています。「最後の恋人」、これは怖かったです。男性にとってここに出てくる女性はたまらなく怖くて、そして決して逃げられない! 「長い手紙」と「さがしもの」もゾクッ...続きを読む
  • クラッシュマン
    74デッドエンドの続編ではないな。田臥が主人公なら、笠原の出番を本編の中に入れて欲しかった。面白かった!トランプ編も読みたいなあ。
  • クラッシュマン
    過剰防衛による殺人の裁判で無罪となり、警察庁警備局公安課特別捜査室“サクラ"に復帰した田臥を、
    新たな任務が待ち受けていた。東京発博多行きの“のぞみ167号"の車内ごみ箱で
    TNT爆弾が発見されたのだ。さらには、イスラム国の対日本専門のテロリスト
    “クラッシュマン"が入国したという情報がICPOのリ...続きを読む
  • 下山事件 最後の証言 完全版
    ちきりんさんのブログを通して本書を知った。

    3章までの面白さは素晴らしい。

    下山事件という謎の多い事件(自殺?)について、
    著者の親族の話を中心にして説明されていく。

    後半は、同じような事実が繰り返されているような感があり、
    登場人物も訳がわからなくってしまい、結局消化不良だった。

    下山事件...続きを読む
  • 日本怪魚伝
     釣りの紀行本かと思ったら小説やルポルタージュなどいろいろな形式が混在した作品集だった。釣りを扱ったものもいくつかあって、7月はとうとう1度も釣りに行かなかったので、釣りに親しんだような気分になった。

     僕は小さい魚でも持って帰って食べているので開高健に怒られそうだ。しかしそもそも大物なんか釣った...続きを読む
  • デッドエンド
    笠原武大は、妻を殺害した罪で千葉刑務所に服役している。だが、一日も早くここを出ると決意していた。たとえどんな手を使ってでも。綿密な計画を練り、数十台のカメラの監視をかいくぐって、笠原は高さ3.5メートルの塀を越えた。大胆な行動で警察の追跡を躱しながら、“あるもの”を手に入れるために北を目指す。一方、...続きを読む
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介
    コクのあるハードボイルド探偵小説。

    伯父の遺産相続を契機に少年時代を過ごした福島の西郷村へ20年ぶりに戻った神山。東京での興信所勤めに限界を感じていた彼は、このまま定住し、残りの人生は田舎でスローライフを満喫しようと考えていたその矢先、伯父の死に不審な点を見いだしその真相を探り始める。
    骨太で重厚...続きを読む
  • 下山事件 最後の証言 完全版

    戦後史最大の謎、下山事件を扱ったノンフィクション。
    著者の祖父が、戦中は陸軍、戦後はGHQの特務機関員であったと。
    また、下山事件に大きく関わる亜細亜産業にいたという。
    下山本の類はそんなに読んだことがなかったけど、これは実に読み応えのある一冊でした。
    昭和史の事件を知ると実に、色々なものが見えて...続きを読む
  • 異聞 太平洋戦記

    この物語は事実に基づいたフィクションである。
    そんなまさかな展開に。異聞というに正しく。
    ただ、こうももしかして?と思わさせられてしまうと。
    太平洋戦争についてはもちろんだが、久米島事件の章は戦争が引き起こす惨劇、人間を狂人にさせる恐ろしさが静かに描かれ、少々読むのが辛かったな。
    ノンフィクション...続きを読む
  • 早春の化石 私立探偵 神山健介


    私立探偵神山健介シリーズ第二弾。
    福島の山間部を舞台にした、このシリーズ。
    冒頭から重く読者を引き込む。
    男泣き。死姦。
    明治期からの満州時代に遡り、名家の一族の因果が。
    今回の依頼主の一卵性双生児の片割れ。
    双子ゆえの...
    ただのハードボイルドじゃないな。
    柴田哲孝氏らしい。
    最後の結末が衝...続きを読む
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介
    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    死の直前、伯父が遺したものは何を語るのか。亡き母の妖艶な写真、殺人事件の調査記録、古い鍵、そして謎の女…。福島県西郷村の家を相続した私立探偵・神山健介は、伯父の死の真相を探る。母とともに少年時代を過ごした懐かしい地。だが、その美しい思い出すらも二〇年前に...続きを読む