柴田哲孝のレビュー一覧

  • 侵蝕

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    題材のスケールが大きいからこそいろんな立場の人が関わり少しずつ全容が明らかになっていく過程が重厚な世界観を作っていて物語に引き込まれた。

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    2026年03月22日
  • 暗殺

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    今年の1月に奈良地裁で検察の求刑通り無期懲役が山上被告に下された安倍元首相銃撃事件をベースにしたフィクション。

    「小説だからどうとでも書けるでしょ」と言い切れるか?国を守るためにある情報機関や警察組織が時として隠し事をする自由主義国家におけるブラックボックスであることを知っていれば、J.F.K.暗殺と同様の疑惑が生まれて不思議はない、と私は思う。

    著者も、安倍元首相銃撃事件の公式発表に強い違和感を持ったので、本書を書いたようで、ノンフィクションとして纏めるには情報が(おそらくは、かなり)不足していたためフィクションにしたようである(池上冬樹氏の解説から推測)。

    小説として面白く読めるし、自由主義国家における闇を知ることもできるので、一読して損はない、と思う。

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    2026年03月19日
  • 暗殺

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    非常に様々な意味で恐ろしい一冊。
    ノンフィクションでありながら決してそうではない。

    多くの疑問が残るあの事件の「事実」の部分をメディア、警察は隠蔽し、市民によって提起された疑問はただの陰謀論として処理されてしまったことによって「事実」が陽の目を浴びることはなくなってしまった。事実を伝えようとする者を物理的に消し去ることでメンツを保つ人間の多さに改めて慄くと共にそういった人間が暮らしの上層部に鎮座する現実もとても恐ろしく感じます。

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    2026年03月17日
  • 暗殺

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    安倍元総理銃撃事件をもとにしたフィクション。

    二〇二二年七月八日。田布施博之元総理が奈良県の近鉄大和西大寺駅前で演説中に凶弾に倒れ死亡した。
    実行犯は奈良市内に住む上沼卓也 四十一歳。男は警察の取り調べに対し
    「母親が “ある団体” に入会した影響で家庭生活がめちゃくちゃになった。その団体を成敗しなくてはならないと思い、その団体と関係が深い田布施元首相を狙った…」と供述した──。



    スゴイものを読んでしまった。

    タイトルが もう『暗殺』だし…。

    “フィクション”と謳われているから
    “フィクション”と思って読んでいるけれど 現実の事件と あまりにもリンクしているので 読んでいて現実とフィクションの境界が曖昧になってくるような気さえする。



    第一部、第二部で語られるのは
    長年にわたり政財界で暗躍してきた
    フィクサーの逆鱗に触れた 新元号
    “令和” がもつ隠された意図。
    そしてそれがキッカケで作られた一連のシナリオ。
    実行犯の上沼は “オズワルド”の役だ─。
    年数をかけ 着実に舞台の準備がされていき 事件当日を迎える。

    第三部、第四部では 上沼卓也の単独犯で解決を急ごうとする警察に不信感を持った雑紙記者の一ノ瀬が 独自に事件の調査をはじめる。
    “消えた弾丸” と 謎が残る “射角” ─。
    実際、この問題は現実の事件でも取り沙汰されたらしい。 気になってネットで調べたら 一応 説明はついているということだった。一応ね…。



    本当にスゴイものを読んでしまった。まだ熱に浮かされている感じ。

    いったい この国を動かしているのは誰なんだ!


    虎の尾には気をつけましょう(^_^;)









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    2026年03月17日
  • 暗殺

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    衝撃的な作品。
    一応フィクションだけど、モデルになっている事件は明白だし、書いてあることにも現実に起きている事が多くどこが嘘なのか分からない。
    仮説を不明部分に当ててスッキリと背後関係を説明したかの様な作品。
    細かい事実関係をしっかり確認していよいよこの作品の仮説の精度が高いとなったなら星5でもいいと思う。
    いかに日々様々な話題が流れていてそれぞれの事件についての事実を点々としか知らないかを思い知れる。
    本当にあった事件がモデルなので少し気が重いが迫力があり読ませる作品。
    他の作品も気になった。

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    2026年03月08日
  • 異聞 太平洋戦記

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    本書は史実をもとにしたフィクションですが、タイトルに異聞とあるように定説や正史に疑問を投げ掛ける非常に興味深い内容でした。
    私には史実とフィクションの境界線が曖昧で何が真実なのか正直分からなくなってしまった。
    なので自分なりにどの部分が事実なのか調べてみて愕然とした。

    「超空の要塞」 
    東京大空襲の陰謀論がテーマの話で、作戦指揮を取ったルメイの言葉に耳を疑った。
    「日本の反撃は事実上なかった」
    えっ日本軍は何をしてたの?と。
    ルメイの作戦は非常にリスクの高い作戦にも関わらず米軍の損害は微々たるもので日本は10万人以上の犠牲者を出した。
    なぜ日本は無防備だったのか?
    私が調べたところによると、本土決戦に向け戦力温存と夜間迎撃機と高射砲を所持していなかった。
    そしてB-29の接近を数時間前に知りながら空襲警報を出したのは爆撃の開始数分後で、実質「軍と政府に見捨てられた」といっても過言ではない。
    そして、なぜ東京が攻撃の対象になったのか?日本の首都というだけでなく、戦争早期決着の為の幾つかの理由があった。
    本書はそんな謎(反撃がないことを知っていた)に政治的意図、陰謀が介在したのではないか、少し突飛的な見解ではあるが当時の政府、軍の隠蔽体質を考えると有り得なくもないと思わされる。

    衝撃的だったのが、沖縄久米島の話。
    日本軍による住民虐殺事件の顛末、読んでいてとても辛かった。
    何かと軍命、非国民、スパイという言葉で住民を脅し暴行、殺害、偏見、差別といった理不尽のオンパレード。。本来、国民、国を守るための組織のはずなのに……まるで鬼畜の所業だ。
    以前読んだ「ひめゆりの塔」に沖縄住民は「米軍より日本兵の方が怖かった」といっていたのを思い出した。

    その他、真珠湾攻撃、山本五十六の戦死の謎についても頷けるところが多く、ひとつの可能性として充分有り得る話ではないかと感じた。

    結局歴史の正史なんて実際、何が嘘で何が真実なのかなんてわからない。 
    二・二六事件を扱った著書『雪はよごれていた』でも重要な書類があまりにも都合良く紛失している。
    責任逃れ、「臭いものには蓋をする」体質が多くの謎と矛盾を生んでいる。
    歴史は「勝者、一握りの権力者の手によって、いかようにも書き換えられ得る」
    今私たちが生きている現代の社会、政治もその体質は変わらず生き残っている。
    本書はそんな社会に対するアラートのような気がしてならない。

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    2026年01月16日
  • 下山事件 真相解明

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    ネタバレ

    戦後の未解決事件(はっきりとわかってないと言う意味で)の代表とも言える下山事件を亜細亜産業が黒幕という観点で真相に迫ったノンフィクション小説。

    事件発生から70年も人々を引きつける不思議さはそれこそがミステリー。アメリカ占領期で今の日本とは違う危うさ、思惑が東京には渦巻いていたと考えれば、時間的にはつながっているけど、他の国の物語のようにも思える。

    これまで様々な黒幕説が言われていたけど、ここでは戦前から続く亜細亜産業が黒幕で、作者の祖父も関わっていたのではないかという疑念が発端。これまで長きにわたり、下山事件を調べてきた作者には、著書を出すごとに匿名に近い形で、新たな情報が提供されており、一次情報に裏打ちされているところが(その一次情報が真実と仮定して)納得感を思わせてくれる。
    これまで多くの本やテレビで取り上げられており、それらを含めて違うところや疑念をもって自身の考えを提示しているところはオリジナリティもあって面白い。もちろん、私がそれら全てを読んでこれを書いてるわけではないけど。

    下山事件は浦沢直樹氏のビリーバットの1巻で取り上げられて初めて知った。あれを読んでからもう10年だから、私も下山事件にとりつかれた一人なのかもしれない。

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    2025年12月12日
  • リベンジ

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    シリーズものだとしらずこれを最初に読んでしまった!!!
    途中ハラハラしながら読んでたのに、最後割とあっさり?な終わりを迎えてスンッてなった笑
    心が取り残された感じ、、他のも読もう。

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    2025年11月18日
  • 下山事件 真相解明

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    情報量がものすごく多くて、頭がついて行かず、かなり苦労しながら読んできたし、たぶん3割程度しか理解していないだろう。しかし、清廉潔白な下山総裁が残虐な拷問の末に暗殺され、それに関わったと考えられる右翼グループが何ら罪を問われることなく権力の座に留まり続けたことを思うと心が痛む。金と権力のために人の命などろくに顧みない人たちが、日本の権力の中枢にいたし、今もいるということがわかる。著者の長年にわたる調査考察は敬意に値するし、彼がそこから導き出した結論は、納得のいくものだった。

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    2025年11月10日
  • 下山事件 真相解明

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    前作「下山事件 最後の証言」から大幅にアップデートされ、ついに真相を明確に書いた(書いてしまった)。X氏、Y氏、Z氏と名前は伏せているものの、前後の文脈から実行犯の特定は容易で、まさに「真相」に足る内容。最高に面白かった。今後も昭和の怪事件を色々と読んでみたい。

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    2025年11月05日
  • 下山事件 真相解明

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    ネタバレ

    予約の順番が来るのを楽しみにしていたので一気読み。
    前回の著作から新たに分かった事実を補完している。
    前著を読んでいまだに関係者から情報が集まるのはすごい。
    実行犯は亜細亜産業で決定的だなと思った。
    他殺も決定的で、国鉄汚職や利権を奪われた人の恨みを買われた説が今や有力となっているが、GHQ陰謀説や共産主義主犯説など当時の社会情勢が複雑に絡み合っているからこの事件の複雑さがある。
    ...のではあるけれど真犯人はそういった社会情勢だからこそ、犯行動機がマスクされるのではと実行したふうにも解釈できる。
    満足度★★★★。
    実名を挙げないのはやはり裁判沙汰を避けるためなのかな?

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    2025年11月03日
  • 抹殺

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    なかなか面白かった。
    南スーダンで起きたジュバ・クライシスを題材に複雑すぎない程度に凝ったシナリオでエンタメ作品として楽しめた。
    謎を残しつつクライマックスに向かって徐々に向かっていくのがはっきりわかるので読み手のテンションもシンプルに上がってきてスッキリ!
    『自衛隊日報問題』で時の防衛大臣が泣いてたな〜くらいしか記憶になかったけど改めて考えるきっかけになったのも良かった。

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    2025年11月02日
  • 侵蝕

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    導入、展開は流石の柴田君だが、最後はまとめきれなかったのか中途半端でショボいもんになってしまったなあ。

    しかし、このままの政策を続けていくと、本当に日本は外国人に乗っ取られるなぁ。
    先日、大阪から敦賀に行ったが、京都駅のホームに外国人がわんさか居てる。日本人の方が少ないやんけ。列車の中も外国人の方が多い始末。いくらインバウンドで日本に金を落としてくれる言うても、もう、これ以上日本に来んでもええで。



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    2025年11月01日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    昭和怪事件マニアは垂涎の下山事件の真相に迫った渾身作。何よりも「親族が下山事件の犯人かも…」という前提のもとで、白洲次郎、吉田茂、佐藤栄作…戦前戦後に暗躍した昭和の怪物たちとアジア産業との関係は?右派左派のポジションは?GHQは?戦後のキーワードでちりばめながら、謎を紐解いていくのが面白い。

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    2025年10月16日
  • 下山事件 真相解明

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    真の真相が語られているのか、一つの可能性が語られてるのか?しかし、著者の家族が深く関わっていることは間違いなく、そこから推察される事は正しいと思われる。
    下山事件はその事件の不可解さに着目しすぎて、下山さん本人のことにあまり関心が無かったが、巻頭にある下山さんの写真を見て、人柄の良さそうなこの方がなぜ殺されなければならなかったのか、大きな陰謀では無く、些末で利己的で感情的なことで殺められてしまったのではないか。それが故にこの事件は不可解になってしまったのではなかろうか。

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    2025年08月23日
  • デッドエンド

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    ハーゲンダッツのクッキー&クリームが食べたくなる!!!



    IQ172の主人公笠原(脱獄囚)がなぜ脱獄をし、どんな目的を果たすために奔走してるのか、徐々に霧が晴れていくような展開のスピード感がすごかった!!

    個人的にMVPは萌子でした。ദി- ̫ -)かっこええ!

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    2025年07月27日
  • 抹殺

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    戦争や傭兵のことは知らんけど、スピーディな展開で、一気読み。災害や復旧に骨身を惜しまず動いてくれる自衛隊の皆さんに心から感謝ですね。これを世界の平和にどう使うか、選挙前にしっかり考えます。

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    2025年07月11日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    先に「下山事件 暗殺者たちの夏」を読んでからこちらも読んでみた。
    今まで読んだ下山事件に関する本に比べて、取材力も凄いしやはり関係者の身内ということで分かった事も多くかなり詳細が語られていた。

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    2025年05月20日
  • 抹殺

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    面白かった!はじめの戦闘シーンからもう気持ちを持って行かれました。結局本当の黒幕が誰なのか分からずの結末でしたが、ラストまで驚きの連続のストーリーでした。あの「暗殺」の作者さんなのですね。楽しめました!

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    2025年04月10日
  • 抹殺

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    スーダンで自衛隊が武力行使して日本人を含む民間人を救出した時に相手を殺した。事件の報道も真実が語られず、特殊部隊(元親族などいない者が当てられていた)の6人のうち、3名が数年後の日本で同じ頃不審な死を遂げる。生き残った3人は別々に暮らしていたが集まり、原因を探る。スーダンで救出した長谷川麻衣子が最近帰国していることを知り彼女とコンタクトを取るのだが…。
    最初は日本の上層部が事件抹消のために動いているのかと思いながらもどんどん動いていく展開にハラハラしながら読んだ。うわー、そういうことだったか、と最後はちゃんと納得させられます。こうやって裏で潰されているハードな出来事って、本当はあるのかな。そして、特殊部隊能力スゴすぎ。ハードなバトルもの大好きな人はオススメの一冊です。割りと展開は単純に進んでいくので(1組必要だったか?というモブチームいましたが)読みやすかったです。
    たくさん人が死ぬので、高校以上。個人的には中学生から。

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    2025年02月16日