柴田哲孝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1990年代の『中米経済同盟』により、経済実態を無視した人民元の大幅切下げ断行を認めたのは米民主党のクリントン政権。目的は、"日本の経済と輸出企業潰し"そのジャパン・パッシングは、アメリカ経済を脅かすさらに厄介な敵-怪物-を作り出してしまった。可哀想なのは、日本だ。アメリカに散々貢がされ、輸出企業を骨抜きにされ、さらに基地問題では徹底で絞り上げられている。しかも中国には70年以上も前の『南京事件』ーあの事件も人口以上の市民が日本軍に虐殺されたと主張する矛盾と欺瞞の産物だーを種に、ODAが終了した後も、無償援助を威し取られている。
中国がドル国債を売りに転じたら、どこの国がその分を買い支える。EUは破産寸前だし、韓国などものの数にも入らない。そうなると、日本しかないだろう。以前は小泉が日本の郵便貯金と保険金をアメリカに差し出してドル国債を買い支える約束をした。今度は野田が、消費税を差し出す。それが伝統的な日米関係だろう。 -
Posted by ブクログ
第一部の「復讐代行相談所」の物語は、小気味いい。著者の実際起こった事件に基づいて、それを飛躍させる編集力はなんとも言えない。
老人に言い寄る美人がいた。「殺し屋商会 復讐代行相談所 水鳥川亜沙美」と名刺を差し出す。老人は、娘の結衣と四歳になったばかりの孫を無謀な運転によって轢き殺されたのだ。その高齢の運転手トクダヨシマサは車が悪いのだと無罪を主張する。「人生なんて、そんなもんだ」とつぶやいていた老人に光がともる。水鳥川亜沙美は、依頼を受けて、愛人であり殺し屋のロンホワンに仕事を受けたことをつたえる。
ロンホワンは、その88歳の高級国民をなぜ殺すか?を考える。「謝らないのは良くない」「神に罪を認めないこともよくない」ロンホワンは「レクス タリオニス」(目には目を、歯には歯を)という。
「人が誰かを傷つけた場合には、その罰は同程度のものでなければならない」
神はすべての罪を大罪と小罪に二分する。ヨハネの手紙にある「死に至る罪」と「死に至らぬ罪」である。大罪は、「重大なことがらについて、はっきり意識し、意図的に行われた」の3つの条件が揃うことであり、重大なことがらとは、「殺してはならない、姦淫してはならない、偽証してはならない、父母を敬和なくてはならないなど十戒」に示される教義。さらにカトリックの教理での七つの大罪、傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、淫蕩、貧食、怠惰にある。
ロンホワンは、正体不明の男であるが宗教はある。トクダヨシマサは、傲慢であり、頑なに無知を装って嘘をつきとおしている。それは、大罪であり、死に至る罪だと断定し、殺すことを決める。
ロンホワンの使う武器は、M36リボルバー。38口径5連発、銃身長2インチ、重量550gの小さなダブルアクションリボルバー、なるべく証拠を残したくないからM36 を選んでいる。ロンホワンは巧みにトクダヨシマサを銃殺する。第1話だ。そして、第2話は、高層ビルから落ちた女優の両親からの依頼。
「言葉による暴力は、時には物理的な暴力以上に人を傷つける。」それも大罪である。
ロンホワンの父親は、ロシア人で殺し屋だった。銃は父親から受け継いだ。母親は日本人である。
ロンホワンは、ロシアのCBP(ロシア対外情報庁)のエージェントで、ウクライナにいたこともある。ロシアがクリミアに侵攻した2014年頃。
AV女優が逃げ出して、匿われたところに、亜沙美が呼ばれ、AV女優を無理やり犯した男たちをロンホワンは、殺す。最初は、高級国民を成敗したが、その後は依頼された案件に対処して、人を殺していくロンホワン。中国語では、狼貛と呼ばれる。そして、中華街のドンに立ち向かう。香港の新義安のボス、謝炎基と対決する。中華街の勢力争いに巻き込まれる。そして、ロンホワンは。続編がありそうな気配で終わる。
人を殺すには、やはり理由がいる。悪人であるほど殺す標的になる。悪を描くとは筆力がいる。簡単に正義の殺し屋は作れないものだと思った。