柴田哲孝のレビュー一覧

  • 暗殺

    Posted by ブクログ

    フィクションではあるものの、実在の名称も多く出ることもあって事実との境目が分からなくなる怖さ、本当にそうじゃなかったんじゃないかと思ってしまう怖さ

    とても面白かった。

    0
    2025年05月29日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

    Posted by ブクログ

    先に「下山事件 暗殺者たちの夏」を読んでからこちらも読んでみた。
    今まで読んだ下山事件に関する本に比べて、取材力も凄いしやはり関係者の身内ということで分かった事も多くかなり詳細が語られていた。

    0
    2025年05月20日
  • 生贄

    Posted by ブクログ

    柴田哲孝『生贄』徳間文庫。

    2011年に徳間書店から刊行された『サイコパス』の改題作である。既読であるのは承知の上で、購入した。

    『サイコパス』、すなわち本作『生贄』は、エミコ・クルーニルを主人公にした『The Profiler 悪魔は天使の胸の中に』の続編にあたる。どうせ復刊するならば第1作から刊行してくれれば良いのにと思った。全く徳間文庫のやることは理解出来ない。

    ついでに言えば、最近の徳間文庫は不誠実である。山田正紀の『囮捜査官』シリーズの第5巻のリブート作を2022年秋に刊行するという触れ込みで、『囮捜査官』シリーズの第1巻から4巻までが復刊されたのだが、2025年5月17日現在

    0
    2025年05月19日
  • ブレイクスルー

    Posted by ブクログ

    柴田哲孝『ブレイクスルー』双葉文庫。

    『デッドエンド』シリーズの第5弾。

    少々、消化不良の点もあるが、なかなか面白いアクション冒険小説だった。柴田哲孝はシリアスな探偵小説や社会派ノンフィクション風小説の他に、このようなエンタメ小説もしっかり読ませてくれる。

    淡路島に本社を構える人材派遣会社キマイラのモデルはパソナであろう。パソナは人材派遣で労働者から搾取に次ぐ搾取を繰り返して巨大化し、政府にべったり貼り付いて利権を貪り続けている悪徳企業である。


    逃亡中の元北朝鮮工作員、グミジャこと金久美子は殺し屋として殺人の依頼を受けながら生き延びていた。ネットで淡路島の警備会社社長の殺害依頼を受け

    0
    2025年04月22日
  • 抹殺

    Posted by ブクログ

    面白かった!はじめの戦闘シーンからもう気持ちを持って行かれました。結局本当の黒幕が誰なのか分からずの結末でしたが、ラストまで驚きの連続のストーリーでした。あの「暗殺」の作者さんなのですね。楽しめました!

    0
    2025年04月10日
  • 抹殺

    Posted by ブクログ

    スーダンで自衛隊が武力行使して日本人を含む民間人を救出した時に相手を殺した。事件の報道も真実が語られず、特殊部隊(元親族などいない者が当てられていた)の6人のうち、3名が数年後の日本で同じ頃不審な死を遂げる。生き残った3人は別々に暮らしていたが集まり、原因を探る。スーダンで救出した長谷川麻衣子が最近帰国していることを知り彼女とコンタクトを取るのだが…。
    最初は日本の上層部が事件抹消のために動いているのかと思いながらもどんどん動いていく展開にハラハラしながら読んだ。うわー、そういうことだったか、と最後はちゃんと納得させられます。こうやって裏で潰されているハードな出来事って、本当はあるのかな。そし

    0
    2025年02月16日
  • 抹殺

    Posted by ブクログ

    難しいような内容ですが、とても読みやすい作品です。
    題材は、「暗殺」に続き、フィクションなのか?、ノンフィクションなのか?、
    とても興味深く読めるのです。
    私たちが知るニュースはコントロールされているのでは無いか・・・と、考えさせられてしまいます。

    0
    2025年01月31日
  • チャイナ インベイジョン 中国日本侵蝕

    Posted by ブクログ

    土地買収というかたちで、中国に合法的に静かに侵略されていく日本。
    実際の事件とフィクションを織り交ぜたストーリーで、リアリティがあり読み応えあった。
    終章は平和ボケの結末として中国の宣戦布告に対し、戦時に入り押されていく日本を描いている。
    今この時も日本は中国に侵略され続けていると思うと、守屋外相含め、あってはならない政権だと痛感。
    同作者の「暗殺」はぜひ読んでみたい。

    0
    2025年01月18日
  • GEQ 大地震

    Posted by ブクログ

    能登地震の際にSNSで賑わした人工地震って、この小説が原点か?
    『壁の向こうの住人たち』の中で出てくる石油採掘企業がルイジアナ州で大幅な地盤沈下事故を起こした事実から派生したストーリーか?
    良くできたフィクションミステリーでした。

    0
    2025年01月13日
  • 国境の雪

    Posted by ブクログ

    1990年代の『中米経済同盟』により、経済実態を無視した人民元の大幅切下げ断行を認めたのは米民主党のクリントン政権。目的は、"日本の経済と輸出企業潰し"そのジャパン・パッシングは、アメリカ経済を脅かすさらに厄介な敵-怪物-を作り出してしまった。可哀想なのは、日本だ。アメリカに散々貢がされ、輸出企業を骨抜きにされ、さらに基地問題では徹底で絞り上げられている。しかも中国には70年以上も前の『南京事件』ーあの事件も人口以上の市民が日本軍に虐殺されたと主張する矛盾と欺瞞の産物だーを種に、ODAが終了した後も、無償援助を威し取られている。
    中国がドル国債を売りに転じたら、どこの国がそ

    0
    2025年01月13日
  • 抹殺

    Posted by ブクログ

    韓国で非常戒厳がだされた日に。紛争中の不条理に怒り覚えながら読んでいたが、現実社会で小説以上の不条理が…。「石油権益は生命より重い」からと言って理不尽な他国の要求はね返さず自国民売る国。だろうなあーとわかっていても、いたたまれない。手に汗握る展開だったが、あっけない幕切れにモヤモヤ感残った。

    0
    2024年12月05日
  • ミッドナイト

    Posted by ブクログ



    シリーズ第4段。

    しくじった。前作『リベンジ』を読む前に読んでしまった...

    いや、もちろんそれでも十二分に面白いのだが。

    本作は田臥始め、主人公となるものが入れ替わり描かれる。

    ロシアのスパイがロシアから追われ、日本へ亡命を求める。スパイが所持する機密情報がキーとなる。
    追うシーン、追われるシーンは秀逸だ。

    シリーズで登場した北のあいつや、高IQのあの親子、あの時の彼らが次々登場。
    読者としては嬉しい限り。

    本シリーズを読まれる方は、ぜひ一作目から読まれたし。

    しかし、あの時の親子の娘が随分と成長したものだ

    0
    2024年11月21日
  • 赤猫~刑事・片倉康孝 只見線殺人事件~

    Posted by ブクログ

    冒頭、何やら不気味な童謡を歌って火をつける女。
    とても深い恨みや憎しみがあったのかなと。

    今回は20年前の放火事件を掘り起こす片倉刑事。捜査の過程はおもしろく、知らなかった戦後のインフラ工事の話や、旅情感あふれる鉄道の旅など、サスペンスドラマの様な読みやすさ。

    犯人の心情はほとんどなく、あっさりと解決して終わった。少し物足りなさを感じた。

    0
    2024年11月12日
  • 抹殺

    Posted by ブクログ

     すごいバイオレンス小説だ。
     結局はババを引いた自衛隊員がとばっちり。
     「国や自由のために戦っていると信じているのは、兵士だけだ……」が印象に残る。

    0
    2024年10月28日
  • 異聞 太平洋戦記

    Posted by ブクログ

    『下村事件 最後の証言』にあったように、「偽情報とは、まずいずれの情報も必要以上にリアルであること、しかも、一定の"事実"の中に、巧妙に"嘘"をまぎれ込ませる」「プロパガンダの典型的な手法として、決定的な真実の中に、嘘をまぎれ込ませる」って地でいった小説でした。面白かった。

    0
    2024年10月11日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

    Posted by ブクログ

    あるほど、「暗殺」の筆者のバックボーンがよく理解できた。軍備等に群がる利権同様、鉄道利権が存在した過去をあぶり出す。

    0
    2024年10月10日
  • 冬蛾 私立探偵 神山健介

    Posted by ブクログ

    昔の人たちって怖い。

    不便な山奥で人を寄せつけずに住んでいる、外の情報が入ってこないとなると心さえ閉鎖的になるのかな
    一種の洗脳やんね…

    0
    2024年08月17日
  • 暗殺

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    真の《黒幕》とは…?

    2024年8月読了。

    出版されて直ぐに買ったのだが、余りにも『生々しい話』過ぎて、又、一人の政治家として尊敬していた人の死だった為、案外と《軽いノリ》で書かれている本作は、読み進むのに相当手こずる『難物』だった。

    著者としては本作を、あくまで世間への注意喚起と云う意味で《切っ掛けの作品》だと語っていたが、「陰謀説」を突っつき始めると《有象無象》のシロモノが《百花繚乱》に成ってしまう為、本当の意味での《黒幕》にしっかりと焦点を合わせた作品でないと、逆に読者は「面白い読み物だったねぇ…」で終わってしまう気がして、読後は何とも言えない無力感と寂寥感に襲われた。

    それにしても、本当の故人はこんな

    #ダーク #切ない #じれったい

    0
    2024年08月11日
  • 暗殺

    購入済み

    読み途中ですけど。

    呼んでいる途中ですけど、なかなか面白い。
     あの事件のフィクションなのね、と思いながら、でもこの登場人物のモデルはあのひとだよね、とか、
    いろいろ現実とクロスさせて読んでいると面白い

    #ドキドキハラハラ #カッコいい

    0
    2024年08月05日
  • 殺し屋商会

    Posted by ブクログ

     第一部の「復讐代行相談所」の物語は、小気味いい。著者の実際起こった事件に基づいて、それを飛躍させる編集力はなんとも言えない。
     老人に言い寄る美人がいた。「殺し屋商会 復讐代行相談所 水鳥川亜沙美」と名刺を差し出す。老人は、娘の結衣と四歳になったばかりの孫を無謀な運転によって轢き殺されたのだ。その高齢の運転手トクダヨシマサは車が悪いのだと無罪を主張する。「人生なんて、そんなもんだ」とつぶやいていた老人に光がともる。水鳥川亜沙美は、依頼を受けて、愛人であり殺し屋のロンホワンに仕事を受けたことをつたえる。

     ロンホワンは、その88歳の高級国民をなぜ殺すか?を考える。「謝らないのは良くない」「神

    0
    2024年07月30日