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狼伝説の残る奥秩父・両神山で次々と起こる不可解な事件。ノンフィクション作家の有賀雄二郎は息子の雄輝と共に奥山に分け入るが、そこには驚愕の真相が待ち受けていた……。ネイチャー・ミステリーの傑作!
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Posted by ブクログ
非常に「分類しにくい」小説である(^ ^;
秩父山中に暮らす「未知の犬科の生物」が、
家畜や人を襲うようになって、「まさかとは思うが、
ニホンオオカミが生きてんじゃね?」
って話になって。
人的被害も出ているので、「害獣駆除」という話になる。
が、ありがちだが「お役所仕事」で後手後手に回る
行政の無能ぶり。
いわゆる「社会派小説」という側面もある。
正体不明の「犬科の大型ほ乳類」に襲われるあたり、
パニック小説でもあるわけだし、
敵の正体が判明するまでは「謎解き」要素も多く、
ミステリ小説でもある。
綿密な取材に基づき、科学的にも論理的にも
破綻のない「敵の正体」は、さすが柴田氏の
面目躍如と言ったところか(^ ^
これだけでもかなりな「盛りだくさん感」なのに、
さらに「謎の一匹狼ハンター」の目を通して、
実際にあった大きな事故と、その背景に垣間見える
「陰謀」についての示唆もかなり魅力的。
最後に事件は「解決」を見せるが、
その「あっけない」幕切れも、実際に起きたことと
無理なくリンクしており、最後まで抜かりがない。
さらに最後の最後、叙情的な余韻を残すラストは、
何というか作者の「大きな愛」を感じられる。
陣の描写などを見ても分かる。
本質は「やさしい人」なのだ、柴田氏は(^ ^
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小説・文芸
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