柴田哲孝のレビュー一覧

  • 下山事件 最後の証言 完全版

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     究明に至らず未解決のまま真相が闇に葬られた国鉄三大事件と呼ばれる事件があった。

     無人列車が暴走して線路脇の商店街に突っ込み死傷者をだした三鷹事件、
     夜間にレールが外され通過中の列車が脱線転覆し乗務員三人が死亡した松川事件、
     失踪した初代国鉄総裁下川定則が翌朝に轢死体となって発見された下川事件である。

     ある日、著者が親族との宴会の席で酔った大叔母が、兄は下川事件に関わってかもしれないと口走った。
     下川事件のことを全く知らない著者は、事件について調べていく。
     
     三越百貨店に運転手を待たせて入店した下山総裁は行方不明となり、翌朝常磐線の北千住綾瀬間で轢死体として発見された。
     自

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    2018年01月27日
  • クズリ ある殺し屋の伝説

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    柴田哲孝『クズリ ある殺し屋の伝説』講談社文庫。

    謎多き孤高の暗殺者・クズリを主人公にしたピカレスク・ハードボイルド小説。全編に馳星周の『不夜城』のような大陸の薫り漂う五感の全てを刺激される面白い小説だった。

    ハロウィンで賑わう六本木でピエロ装束の男が外国人が射殺する。銃弾痕から割り出されたのは四半世紀以前に死亡が確認されている伝説の凶悪暗殺者・クズリだった。孤高の暗殺者と香港黒組織との闘いの行方は…

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    2017年11月18日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    どんな事件なのかも知らずに読み始めてしまい、
    第一次世界大戦やら第二次世界大戦、ポツダム宣言、GHQM資金といろいろと勉強しながら読んだ。難しかった…
    誰が、何のために殺したのか?は はっきりはしなかったけど、大勢の欲が一部の正義とぶつかってしまった事件なのかなぁ~と…
    なんだか、昭和ってすごい時代ったった気がします。
    こんなに勉強したのは久しぶりで楽しかった。

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    2017年10月16日
  • 漂流者たち 私立探偵  神山健介

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    ストーリー的には、基本構造はとても単純。
    人を殺し、金を持って逃げる男と、それを追う探偵。
    突き詰めてしまうと、それだけ。

    そこに、東日本大震災がリアルタイムに絡むことで、
    物語にリアリティと奥行きが出て来る。
    被災地の描写は、正に我々がリアルタイムで見ていた、
    ニュースの中の映像そのもの。
    漂う寂寥感と無力感。

    そこに、謎の女が絡み、追う者・追われる者・
    追うことを依頼した者の思惑が絡んでくる。
    が、ストーリーはあくまでシンプルである。

    本作は、東日本大震災を経験した者は、
    思わず襟を正しながら読んでしまう、
    そんな一冊である...というのが全てか。

    ただし単純な話ではあるが、著者の

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    2017年06月20日
  • WOLF

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    圧倒的に広大な大自然の前に、その化身とも思われるほどに強大な生物。世界を支配したかのような人間の、あまりにも小さな存在であることを感じざるを得ない。その強大な集団をさらに上回る謎の存在。大自然はどこまでも圧倒的で静かにそこに存在する。

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    2017年02月08日
  • WOLF

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    柴田哲孝『WOLF』角川文庫。

    ノンフィクション作家・有賀雄二郎を主人公にした未確認生物シリーズ。最初に有賀が登場した『KAPPA』から22年、50歳を過ぎた有賀は千葉の海でロングボードを楽しむ健在ぶり。

    今回のテーマは非常にリアリティがあり、ロマンが感じられた。

    奥秩父で狼らしき謎の動物が家畜や人間に被害を与える事件が頻発する。林野庁の埼玉環境保全担当からの依頼で、有賀はカナダの大学で森林科学を学ぶ息子の雄輝と共に事件の調査に乗り出す。果たして、謎の動物の正体は絶滅したはずのニホンオオカミなのだろうか。

    柴田哲孝の作品はフィクションでありながら、ノンフィクションのようなリアリティがあ

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    2017年01月29日
  • 国境の雪

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    「デッドエンド」「クラッシュマン」などの柴田哲孝さん「国境の冬」、2015.12発行です。スケールの大きい小説です。史実に基づくフィクションです。2010年~2012年の現実に起こった国際政治の裏側を想起させる物語です。(実際の政治家たちが登場します)崖純子という脱北者、執拗に追いかける朴成勇、救出に向かう相楽正明・・・。自由を得るということがどんなに大変で貴重なことか!読んでて、自分も救出者になっていました。読後、横田めぐみさんの救出を強く願います。(今年は拉致されて40年)770ページの大作です。

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    2017年01月05日
  • 漂流者たち 私立探偵  神山健介

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    氏のドキュメンタリーな手腕が堪能できる一冊。

    福島在住の神山に何を語らせたかったのか。

    その目で確かめろ!

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    2016年11月21日
  • 黄昏の光と影

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    このところ軽めのものばかり読んでいたので、
    久々に「ガツんとした骨太の作品」が読みたくて。

    結果的に、期待に違わぬ骨太感。
    ストーリー的には派手な展開は何も無い。
    警察的には「地味な」変死体発見から物語が始まる。

    はっきり言って「面倒くさいから」、
    事件性無しで済ませたい上司。
    が、ベテラン刑事は何か引っかかるものを感じる。

    そのベテランを慕う若いペーペーの刑事。
    どちらも仕事の合間を縫って、
    警察内部ではもう「処理済み」のこの案件を
    個人的に追い続けて行く。

    刑事の勘と執念は侮れない。
    上司に内緒で有給を使ってまで現地調査をする
    二人の前に次々と新しい事実が現れてくる、

    最終的には

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    2016年04月30日
  • 漂流者たち 私立探偵  神山健介

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    探偵・神山健介シリーズの第五作。相変わらず面白い。物語は東日本大震災の発生した2011年3月11日のいわき市で始まる。同僚の議員秘書を殺害し、6000万円を奪い、逃走した坂井保邦を追って、神山健介は愛犬のカイと共に沿岸の被災地を北上する…

    このシリーズはシリーズを重ねるたびにスタイルを変える探偵小説で、今回は大きな社会問題を題材にしている。東日本大震災、原発事故の描写がドキュメンタリー作品のようにリアルであり、現実と虚構の境目が分からなくなるほどだった。

    これだけ東日本大震災と原発事故の現実を描いておきながら、最後にどんな答えがあるのか興味深かったが、十分に納得のいく答えが用意されていた。

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    2015年12月28日
  • 下山事件 暗殺者たちの夏

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    ネタバレ

    すごいです。
    話の中にも出てくるけど、何が真実で何が嘘が分からなくなってくる。

    夜道歩くのが、少し怖くなりました。

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    2015年07月30日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    「事実は小説より奇なり」という言葉があるが、この本を読んでまさにそう思った。どんな推理小説よりも謎めいていて、また圧倒的に面白い。乱歩も横溝もこんな面白い作品は書けないだろう。むろん、ノンフィクションとはいえ著者の主観も入っているから、すべてが「事実」だとは思わない。著者の親族にインタヴュウしているので、そういった点も差し引いて考える必要はあるであろう。ただ、それでもやはり絶対的に面白く、また「途轍もない」作品であることには変わりはない。昔から未解決事件について関心はあったが、これほど深い闇が広がっているとは思いもよらなかった。キイ・パーソンを挙げてみても、一般に名前を知られているだけでも佐藤

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    2014年06月23日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    いや、これは...
    久々に骨太というか...
    読みでがある大作でした(^ ^;

    ここんとこずっと「日常の謎」的なミステリばかりで、
    こういう固く、太く、重いものとはご無沙汰で。
    若い頃は落合信彦とかむさぼり読んでたし、
    こういうものも決して嫌いではないのですが...
    なかなか頭が着いていかず(^ ^;

    とにかく話のスケールがでかい。
    戦後国鉄の三大ナゾの事件の一つがテーマで、
    GHQやらCIAやら総理大臣やらまで巻き込んで。

    さらに満州事変から日中戦争、戦後の安保まで含む
    その「大きな歴史の流れ」の裏面に隠されてきた
    下山事件の真相に迫るというハラハラドキドキ。

    しかもこの下山国鉄総裁

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    2014年03月12日
  • 異聞 太平洋戦記

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    帯によると、事実に基づいたフィクションとのこと。太平洋戦争に秘められた五つの物語。傑作『下山事件 最後の証言』や『GEQ』と同じように事実とフィクションの境界線の無い物語であるようだ。どの物語も悲惨な戦争という史実に隠された真相に迫り、非常に興味深い。

    『超空の要塞』では、あの東京大空襲を日本政府は事前に把握していたという驚愕の真相が描かれており、『下山事件 最後の証言』の流れで物語が展開するので、真実味が増している。

    『目ン無い千鳥の群れ』も『超空の要塞』からのつながりで、真珠湾攻撃の真相に迫る面白い物語である。アメリカが事前に真珠湾攻撃を知っていたという、今では常識の話ではあるのだが…

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    2013年07月19日
  • GEQ 大地震

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    あくまでもフィクションだとしながら、これはすごく本当っぽくて、おもしろかった。信じるかどうかはあなた次第ってやつ。この作家は注目しよう

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    2012年04月04日
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介

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    <二〇年前の夏、そして再びの惨劇・・・/伯父の死の真相を追う私立探偵・神山健介がたどり着く、「暴いてはならない」過去の亡霊!>

    死の直前、伯父が遺したものは何を語るのか。亡き母の妖艶な写真、殺人事件の調査記録、古い鍵、そして謎の女……。福島県西郷村の家を相続した私立探偵・神山健介は、伯父の死の真相を探る。母とともに少年時代を過ごした懐かしい地。だが、その美しい思い出すらも二〇年前に端を発した一連の事件へと繋がっていた!? 焦熱の太陽が暴く、人間の愛と狂気!

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    2010年10月30日
  • 暗殺

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    衝撃的な作品。
    一応フィクションだけど、モデルになっている事件は明白だし、書いてあることにも現実に起きている事が多くどこが嘘なのか分からない。
    仮説を不明部分に当ててスッキリと背後関係を説明したかの様な作品。
    細かい事実関係をしっかり確認していよいよこの作品の仮説の精度が高いとなったなら星5でもいいと思う。
    いかに日々様々な話題が流れていてそるぞれの事件についての事実を点々としか知らないかを思い知れる。
    本当にあった事件がモデルなので少し気が重いが迫力があり読ませる作品。
    他の作品も気になった。

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    2026年03月08日
  • 異聞 太平洋戦記

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    本書は史実をもとにしたフィクションですが、タイトルに異聞とあるように定説や正史に疑問を投げ掛ける非常に興味深い内容でした。
    私には史実とフィクションの境界線が曖昧で何が真実なのか正直分からなくなってしまった。
    なので自分なりにどの部分が事実なのか調べてみて愕然とした。

    「超空の要塞」 
    東京大空襲の陰謀論がテーマの話で、作戦指揮を取ったルメイの言葉に耳を疑った。
    「日本の反撃は事実上なかった」
    えっ日本軍は何をしてたの?と。
    ルメイの作戦は非常にリスクの高い作戦にも関わらず米軍の損害は微々たるもので日本は10万人以上の犠牲者を出した。
    なぜ日本は無防備だったのか?
    私が調べたところによると、

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    2026年01月16日
  • 下山事件 真相解明

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    ネタバレ

    戦後の未解決事件(はっきりとわかってないと言う意味で)の代表とも言える下山事件を亜細亜産業が黒幕という観点で真相に迫ったノンフィクション小説。

    事件発生から70年も人々を引きつける不思議さはそれこそがミステリー。アメリカ占領期で今の日本とは違う危うさ、思惑が東京には渦巻いていたと考えれば、時間的にはつながっているけど、他の国の物語のようにも思える。

    これまで様々な黒幕説が言われていたけど、ここでは戦前から続く亜細亜産業が黒幕で、作者の祖父も関わっていたのではないかという疑念が発端。これまで長きにわたり、下山事件を調べてきた作者には、著書を出すごとに匿名に近い形で、新たな情報が提供されており

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    2025年12月12日
  • リベンジ

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    シリーズものだとしらずこれを最初に読んでしまった!!!
    途中ハラハラしながら読んでたのに、最後割とあっさり?な終わりを迎えてスンッてなった笑
    心が取り残された感じ、、他のも読もう。

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    2025年11月18日