柴田哲孝のレビュー一覧

  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    関係者の血縁者による、ルポタージュ。
    自分が犯人の身内ではないかというところから始まるのがとてもキャッチーです。

    未解決事件のノンフィクションだから当たり前ですが
    、膨大な資料により、仮説立てをしても当然のことながら犯人を明示しません。

    ちょっと残念。。

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    2018年12月17日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    事件関係者が親族にいるというだけで、この手の本を書くのには反則気味ですね。(^^;
    何があったか程度に事件を知っている身にしては、隠されていた真相が明らかになってゆくくだりも、「そんなことがあったんだぁ」ぐらいの感想で、内容の貴重さを感じられなかったのが残念です。(^^;
    ちょっと、もったいぶったような部分とか、インタビュー時の状況を示した部分など、主題からちょっとだけずれている文章が、事実を系統立って把握するのを妨げている気がするのが、残念です。
    まぁ、なんてぇか、「下山事件」(森達也)も持っている身としては、こっちを先に読んでおいて良かったなぁと思った事です。
    インタビュアなんて、結構自分

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    2018年11月12日
  • GEQ 大地震

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    1995年1月17日阪神淡路大震災。
    大地震は果たして、自然災害なのか。
    主人公の日系ジャーナリストが、重要証言を集め始めると...

    9.11の米テロが陰謀説だということは、数多くの著書が記されている。政府ぐるみでユダヤ資本に莫大な資金がもたらされたのは周知の通りだ。
    ワールドトレードセンターをタダ同然で解体し、数十億ドルの保険金がユダヤ系オーナーの懐に入った。

    90年代以降の殆どの大規模地震が自然災害ではなく、人工的に引き起こされた人為的経済効果だと。
    被災による経済損失よりも、復興特需による経済効果は遥かに凌ぐ額が生まれる。

    本作は事実に基づくフィクションである。
    丹念に地道に、

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    2018年10月21日
  • WOLF

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    10月-8。3.0点。
    有賀雄一郎シリーズ。
    今回は、秩父の山奥で家畜が犬類に襲われる。続いて小学生も襲われる。
    有賀の息子がアメリカでオオカミ研究。
    犯行はオオカミなのか、犬なのか。

    まあまあ。行政の横やりが、ありそうって感じ。
    ラストはちょっと寂しい感じ。

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    2018年10月19日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    「下山事件に自分の祖父が関与していたかもしれない」

    事件には特に興味も知識もなかった筆者が、「大好きだった祖父のルーツ」を辿りつつ事件の真相に迫るドキュメンタリー。
    面白い、興味深い、が、長い……。

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    2018年10月09日
  • クズリ ある殺し屋の伝説

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    四半世紀以上前に、この世から消え死んだはずの殺し屋クズリが六本木射殺事件を期に蘇る。
    チャイニーズマフィアの東北幇、上海幇、怒羅権、日本のヤクザにロシアマフィア、ウクライナにコロンビア。銃に刀に、酒と女。宗教と経済、愛と聖書と、死と虚無と。
    ハードボイルド要素満載に、柴田氏の現実社会のジャーナリズムも散りばめて。
    渋い。嗚呼、渋い。

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    2018年08月04日
  • 砂丘の蛙

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    初読み作家さん。内容自体は二時間ドラマ調のオーソドックスなトラベルミステリーで目新しさはないが、徹底的に足を使う老刑事の実直な捜査や実在する殺人事件を擬えたテーマなど骨太で社会派な作風は読み応え充分。単語に括弧書きを多用する文章は好みが分かれるかも。解説を読むまで実はシリーズニ作目だと全く気付かなかった。帯や裏表紙のあらすじにその情報を記載しても良かった気がする。老刑事&若手刑事の主人公コンビが好ましかったので、一作目も読んでみたい。派閥抗争を描く警察小説も好きだが、古き良き刑事小説も味と趣がある。

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    2018年06月20日
  • クズリ ある殺し屋の伝説

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    内容は読み応えあるんだけど、ロシア人と中国人は名前を覚えにくいNo.ワンツーです。にも関わらず、それが沢山出てくるという……中国マフィアは怖いね。もうそれだけ。

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    2018年06月05日
  • 漂流者たち 私立探偵  神山健介

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    シリーズ五作目。
    今回は、東日本大地震前後の東北地方が舞台。
    前作までの春夏秋冬から番外編的な扱いかな。
    主人公よりも、震災直後の被災地を描く情景描写が主になっている。
    原発や政府のあり方に対する著者の怒りや憤り、虚無感が滲み出ている。
    ある男が政治資金6000万を持ち逃げし、それを追うというのはフィクションだが、それ以外の設定はほぼ史実であり、ノンフィクション作家、ジャーナリストとしての手腕がうかがえる。
    神山シリーズもこれでひと段落かな。
    震災の出来事を風化させないためにも、こういった手の作品は大事だな。

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    2018年04月13日
  • 秋霧の街 私立探偵 神山健介

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    シリーズ第4弾。
    今回の舞台は新潟の聖籠町。
    港湾都市で、実際に爆弾事件があったロシア村からの発想だね。
    シリーズ中では、アクション色が一番色濃いかも。
    カラシニコフの銃撃戦なんて、これまで出てこなかったしね。
    それにしても、物語の組み立て方が本当に秀逸ですね。

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    2018年04月12日
  • 冬蛾 私立探偵 神山健介

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    シリーズ第三弾。
    会津山間部の僻村集落。グーグルアースで見ると緑だらけの山中に数軒の家が立ち並ぶあれ。
    豪雪が吹雪く集落で起こる連続殺人。
    散弾銃により吹き飛ぶ頭。

    村に伝わる口伝の昔歌に謎の手がかりが。

    戊辰戦争や、平家の知識が乏しいので、このあたりを入れてから読むと愉しさ倍増だろうな。
    木地師ってのは初めて耳にする職業だ。

    探偵ものというと、都市部での活躍がイメージされるが、福島の白河から会津と。山と森しかない中に、これだけ奥行きを作れるのは柴田氏の力量だな。

    頼母子講、無尽講。
    今回の結末は、人間の欲が剥き出しなるとこうなるという典型のようだ。

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    2018年04月11日
  • 渇いた夏 私立探偵 神山健介

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    福島県のとある村。
    冒頭から、読ませる凄惨な場面。
    幼女への近親相姦。
    蝉の音が嵐のように響く山の中。
    20年の時を経て、主人公が生れ故郷へ帰る。
    叔父の死の真相を掴むべく。

    柴田氏にしては、じっくりとどっしりしたミステリ。教科書的な王道。これは良い。
    衝撃的な結末。
    愛も行き過ぎると狂気になるという陳腐になりがちなテーマだが、どこか爽やかさすら感じさせるのだから素晴らしい。

    柴田氏の探偵ものは必ず、小料理屋の女将が登場するのだが、ありゃ良い具合だね。

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    2018年02月01日
  • クズリ ある殺し屋の伝説

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    シリーズの序幕と言った感じ。魅力的で影のある雰囲気の主人公。目が離せない。
    あらすじ(背表紙より)
    ハロウィンで賑わう六本木で、ピエロ装束の男が外国人を射殺する。銃弾の痕から割り出されたのは、四半世紀以上前に死んでいるはずの凶悪な暗殺者“クズリ”。立て続けに起きる射殺事件は誰の仕業なのか?伝説の殺し屋が、麻薬と莫大なカネを巡って蠢く外道を相手に繰り広げる血と涙の極北ハードボイルド。

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    2018年01月14日
  • デッドエンド

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    千葉刑務所。脱獄モノと思いきや、序盤かなり早めに脱獄成功。

    日本各地のフィールドを丁寧に幅広く使いこなす筆致は、作者の経歴に起因するんだろうな。

    脱獄から公安対警察庁。
    経産省、官僚、マネーロンダリング、原発マネー、インサイダー取引。
    社会問題をエッジを効かせて展開してゆく物語は、小気味好い。
    いつの間にやら、柴田哲孝氏の作品は本棚に並ぶようになってきたな。

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    2017年10月02日
  • 黄昏の光と影

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    孤独死。
    親族や友人知人など誰にも看取られずに、ひっそりと人生に幕を降ろす。
    誰にも知られず、死に行くことと、愛する者に殺され、せめて今際の際は独りではない方が良いのか。

    スピード感はないが、じっしくり読ませてくれる一冊でした。

    孤独死か...人ごとではないな。

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    2017年09月13日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    結局、名前は明らかにされたかったが、読み通せば彼の事だとわかる。勿論、作者なりの結論として。

    しかし、占領時の日本の立場やその中で暗躍した人々、政治家、第三国人、いろいろ歴史の教科書では決して語られることのない暗部が語られており、とても興味深い。


    こんど、武相荘の見学でもしてこようかな。

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    2017年06月18日
  • 下山事件 暗殺者たちの夏

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    どこまでが真実で、どこからがフィクションなのか…
    昭和の未解決事件「下山事件」に焦点を当てた作品。この「下山事件」、最近まで全然知らなかった。同じ作者の「Mの暗号」を読んだ時に触れていたので、もっと深く知りたいと思い、読んでみたが、史実を調べながら読んでも、どこまでが事実なのか、いまいちよく分からず、何となく消化不良…実際に未解決の事件なので、どれくらいか分からないけれど、作者の「他殺説」の思い込みは含まれているはず。でも、その線引きが分からないのは、作者の巧さなのか?私の読み込みの甘さなのか?

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    2017年05月03日
  • 黄昏の光と影

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    主要人物の大半が亡くなっているせいか、緊迫感が欠ける気がした。
    あらすじ(背表紙より)
    定年間近の石神井署の刑事・片倉康孝は、孤独死した小切間清という老人の捜査を担当する。が、部屋には身元を示すものは何一つない。さらにスーツケースから古びた白骨死体が発見される!部屋にあった写真の女か?遺留品をたよりに柳ヶ瀬に飛んだ片倉は、女が舞台女優だったこと、小切間清が伊勢湾台風で亡くなっていたことを突き止める―。哀切さが心に沁みる傑作。

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    2017年02月03日
  • 黄昏の光と影

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    帯に'感泣必至の物語'とあったので期待し過ぎた。
    どこで感泣するのか?全くわからない。

    推理小説としてはまあまあ面白かった。
    主人公の刑事 片倉が幻をみたり夢をみたりでやたら物思いに耽るシーンは要らないと感じた

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    2017年01月24日
  • 下山事件 最後の証言 完全版

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    ネタバレ

    先に「暗殺者たちの夏」を読んだが、そのきっかけとなっている本書を読んでみた。
    森氏の本で「彼」の伝聞でぼやけていたところが明確になった。
    また森氏の記述における誤りを訂正している。
    昭和史に明るくないので最後のほうは難しかったが、身内が関わっているかもしれないが真相を知りたいという心を感じる一冊だった。

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    2016年03月08日