【感想・ネタバレ】クズリ ある殺し屋の伝説のレビュー

あらすじ

孤高の暗殺者を追う香港黒組織と警察庁外事情報部……血と涙、ハードボイルドの極北。大藪賞作家渾身の最高傑作!ハロウィンで賑わう六本木で、ピエロ装束の男が外国人を射殺する。銃弾の痕から割り出されたのは、四半世紀以上前に死んでいるはずの凶悪な暗殺者"クズリ"。立て続けに起きる射殺事件は誰の仕業なのか? 伝説の殺し屋が、麻薬と莫大なカネを巡って蠢く外道を相手に繰り広げる、血と涙のハードボイルド。

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Posted by ブクログ

古き良きハードボイルドのお手本のような(^ ^
殺し屋の男はあくまで孤独でストイックで、
女は男の唯一のより所になるが、さらわれてしまい(^ ^;

ただ清く正しすぎて、正直 展開は読める(^ ^;
が、そんなことは気にならない程度で、様式美の範疇。

「悪い」警官、小心者の売人、メンツで動く殺し屋など、
それぞれの登場人物がじつにリアルに描かれている。
また、実際に起きた事件や災害などをうまく絡めて、
物語が「起こるべくして起こった」描写が見事。

柴田氏の筆致は、あくまでドライでクールで
「観察する眼」に徹しているように見える。
それでいて緩急が自在で、緊迫するシーンでは
読みながらこちらもドキドキさせられる(^ ^;
さすがである(^ ^

安定して楽しめ、お勧めできる一作です(^ ^

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2018年05月31日

Posted by ブクログ

柴田哲孝『クズリ ある殺し屋の伝説』講談社文庫。

謎多き孤高の暗殺者・クズリを主人公にしたピカレスク・ハードボイルド小説。全編に馳星周の『不夜城』のような大陸の薫り漂う五感の全てを刺激される面白い小説だった。

ハロウィンで賑わう六本木でピエロ装束の男が外国人が射殺する。銃弾痕から割り出されたのは四半世紀以前に死亡が確認されている伝説の凶悪暗殺者・クズリだった。孤高の暗殺者と香港黒組織との闘いの行方は…

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2017年11月18日

Posted by ブクログ

ある殺し屋のお話でした
主に殺し屋、時々刑事や別の殺し屋の視点で描かれている
殺し、捜査、追い追われ、殺し以外の日常も描かれる
その世界を淡々と堪能していた感じでした

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2021年03月19日

Posted by ブクログ



四半世紀以上前に、この世から消え死んだはずの殺し屋クズリが六本木射殺事件を期に蘇る。
チャイニーズマフィアの東北幇、上海幇、怒羅権、日本のヤクザにロシアマフィア、ウクライナにコロンビア。銃に刀に、酒と女。宗教と経済、愛と聖書と、死と虚無と。
ハードボイルド要素満載に、柴田氏の現実社会のジャーナリズムも散りばめて。
渋い。嗚呼、渋い。

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2018年08月04日

Posted by ブクログ

内容は読み応えあるんだけど、ロシア人と中国人は名前を覚えにくいNo.ワンツーです。にも関わらず、それが沢山出てくるという……中国マフィアは怖いね。もうそれだけ。

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2018年06月05日

Posted by ブクログ

シリーズの序幕と言った感じ。魅力的で影のある雰囲気の主人公。目が離せない。
あらすじ(背表紙より)
ハロウィンで賑わう六本木で、ピエロ装束の男が外国人を射殺する。銃弾の痕から割り出されたのは、四半世紀以上前に死んでいるはずの凶悪な暗殺者“クズリ”。立て続けに起きる射殺事件は誰の仕業なのか?伝説の殺し屋が、麻薬と莫大なカネを巡って蠢く外道を相手に繰り広げる血と涙の極北ハードボイルド。

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2018年01月14日

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