【感想・ネタバレ】蒼い水の女~刑事・片倉康孝 大井川鐵道殺人事件~のレビュー

あらすじ

石神井公園の三宝寺池に浮かぶ不可解な水死体。肺から発見場所と異なる水質の水が検出されたことから、刑事・片倉康孝は事件を“他殺”と推理し、被害者がSNSに残した写真を頼りに静岡県の大井川鐵道へ向かう。一方、父親を失った幼い娘は何かを知っているように、奇妙な言動で捜査を翻弄。さらに片倉の元妻・智子の「スピリチュアルなものを感じる」という言葉を発端に、事件の謎は深まっていく……。

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Posted by ブクログ

柴田哲孝『蒼い水の女 刑事・片倉康孝 大井川鐵道殺人事件』光文社文庫。

片倉康孝刑事シリーズ第5弾。西村京太郎の旅情ミステリー小説かと思うようなタイトルに、柴田哲孝の旧作を改題した作品かと思ったら、新作の文庫化作品であった。

バキバキの警察小説である。しかし、真犯人の動機がどうにも理解出来ないし、どうしてこんなに手の混んだ犯罪を犯したのか納得出来ないのだ。先のシリーズ4作は全てそこそこ面白かったと思うのだが、一体どうしたことだろう。


石神井公園の三宝寺池で男性の水死体が発見される。遺体の肺の中からは三宝寺池の水とは異なる水質の水が検出され、警察は男性が違う場所で溺死させられ、三宝寺池に遺棄された他殺と断定する。

そんな中、8歳の娘からの父親が帰って来ないという警察への通報を切っ掛けに被害者の身元を特定する。石神井警察署刑事課の片倉康孝は、娘の話から被害者がフリーライターの赤塚史則という名前で、SNSに残した写真から遺体発見の3日前に静岡県の大井川鐵道を訪れていたことを知る。片倉は部下を伴い、大井川鐵道へ向かい、赤塚の足跡を辿る。

一方、父親を失った幼い娘は何かを知っているような奇妙な言動で捜査を翻弄する。さらに片倉の元妻の智子が発した「スピリチュアルなものを感じる」という言葉を発端に、事件の謎は深まっていくと同時にそれは現実的なものとなっていく。

本体価格1,000円
★★★

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2025年10月17日

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