【感想・ネタバレ】ブレイクスルーのレビュー

あらすじ

大学四年生の萌子は、怪しい人材派遣会社『キマイラ』が淡路島で開いた就職説明会から戻らない同級生が心配になり、バイクで様子を見に行く。だが、淡路島の暴力団組長を殺害した女が白いバイクに乗って逃亡していたことから、萌子がヒットマンと勘違いされ無法者に追われるハメに。IQ170の天才女子大生はこのピンチを突破できるのか。萌子とヤクザと警察、三つ巴の闘いが始まる!

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Posted by ブクログ

柴田哲孝『ブレイクスルー』双葉文庫。

『デッドエンド』シリーズの第5弾。

少々、消化不良の点もあるが、なかなか面白いアクション冒険小説だった。柴田哲孝はシリアスな探偵小説や社会派ノンフィクション風小説の他に、このようなエンタメ小説もしっかり読ませてくれる。

淡路島に本社を構える人材派遣会社キマイラのモデルはパソナであろう。パソナは人材派遣で労働者から搾取に次ぐ搾取を繰り返して巨大化し、政府にべったり貼り付いて利権を貪り続けている悪徳企業である。


逃亡中の元北朝鮮工作員、グミジャこと金久美子は殺し屋として殺人の依頼を受けながら生き延びていた。ネットで淡路島の警備会社社長の殺害依頼を受けたグミジャはバイクで島に乗り込み、あっさりとターゲットを射殺する。しかし、直ぐに高速道路が封鎖され、グミジャは淡路島から脱出不能となった。

そんな中、金沢大学で学ぶ天災女子大生の笠原萌子は人材派遣会社キマイラの企業説明会に向かい、消息を絶った大学の2人の友人を捜すため、バイクで淡路島を訪れる。グミジャに間違えられた萌子は元任侠道義会の警備会社のヤクザたちに生命を狙われる。萌子は危機一髪のタイミングでグミジャに助けられる。

萌子の父親である笠原武大は、かつてグミジャに監禁されたことがあり、萌子のことを覚えていたのだ。萌子も父親からグミジャの噂を耳にしていた。2人は行動を共にし、ヤクザたちの追手から逃れ、淡路島から脱出を図る。萌子とグミジャはヤクザたちに追われ、銃撃されると、突然現れたイザナギと名乗る三尾義政というヤクザ崩れの男に助けられる。

一方、萌子の父親の笠原武大は萌子の連絡が途絶えたことを訝しく思い、萌子の友人の父親で寺の住職、茲海と共にバイクで淡路島に渡る。

本体価格850円
★★★★

0
2025年04月22日

Posted by ブクログ


デッドエンドシリーズ第5弾

社会派サスペンスが色濃い本シリーズでも、今回はアクション多め。

今回はシリーズで登場した人物が揃い踏みで、読者としては嬉しい限り。

今回は淡路島を舞台にした、地方都市乗っ取り計画が主軸に。

そろそろ、このシリーズのスピンオフ作も期待大。

0
2025年11月13日

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