あらすじ
戦後、日銀から消えた20万カラットのダイヤモンド。
曾祖父から謎の遺言を託された小説家の浅野迦羅守は、恋人の小笠原伊万里、元CIAの南部正宗、数学の天才ギャンブラーらと共に暗号の解読に挑む。
目に見えぬ敵と、4人の仲間を次々と襲う危機。はたして時価1000億円と言われるダイヤを発見できるのか。
『Mの暗号』に続く昭和史ミステリー第2弾!
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Posted by ブクログ
前作に続き、クセの強い四人組による宝探し。
前作の読後にも思ったが、全体的に「浅い」印象(^ ^;
一応「謎解き」をして宝の地図をゲットするが、
その「謎」が単純すぎる(^ ^;
「何年も解読されずにいた」という設定に説得力なし(^ ^;
また主役の四人組が「ぬるい」(^ ^;
実際のハードボイルドの世界に紛れ込んだら、
すぐに二・三度死にそうな感じに無防備で(^ ^;
大藪とか西村とかと比べると、ものすごく「ぬるい」(^ ^;
まぁ、その分「おしゃれ感」はあると言える...のかなぁ?(^ ^;
具体的な描写が多い割には「現実味」が無くて(^ ^;
謎の男がナゾ過ぎてマンガっぽかったり(^ ^;
...なんて、文句ばかり書いているようですが(^ ^;
ストーリーは決して悪くはなく(^ ^
エンタメとしては、気楽に楽しく読めました(^ ^
マンガと思えば、細かなツッコミは野暮ってもんで(^ ^
Posted by ブクログ
柴田哲孝『Dの遺言』祥伝社文庫。
『Mの暗号』に続く浅野迦羅守シリーズ第2弾。戦後に日銀から消えた20万カラットものダイヤモンドを巡る昭和史ミステリー冒険小説である。
前回のM資金をテーマにした物語は読み応えがあったが、第2弾となると予定調和という色合いが濃く、面白さが少し薄らいだ感じがする。
曾祖父から謎の遺言を託された東京大学特任教授にして小説家の浅野迦羅守は、恋人の小笠原伊万里、元CIAの南部正宗、数学の天才ギャンブラーらと共に失われたダイヤモンドの行方を示す暗号の解読に挑む。
本体価格800円
★★★★
Posted by ブクログ
『Mの暗号』の続編と言って良いだろうか。
著者の名著でもある『下山事件』とも絡んでくる本作。
諸々と所感を述べたいところなのだが、初めて読む読者の方々には、ぜひネタバレせずサラの状態で読んで欲しいので、多くを語るのはやめておこう。
ぜひ、各作品を読んでいただきたい。
さて、とはいえ本作はダイヤモンドについてめぐる作品であるが、ダイヤモンドの評価であるGIAのグレーディングレポートはかなり近年であり、戦時中の供出の時代は国内での評価基準は優良可だったように記憶している。
私自身、帝国ホテルの日本最古の宝飾店に勤めていたが、かつてGHQの本部も近く、当時は進駐軍がよく銀器やパールを求めたものだと聞いている。
マッカーサーのサインも店内で見ることが可能だ。
自身の経験と合わさって、尚楽しく拝読させていただきました。