【感想・ネタバレ】伝説の名馬 ライスシャワー物語のレビュー

あらすじ

雲間に鮮やかな満月が光を放つ、平成元年三月五日、早朝――。後にライスシャワーと呼ばれる一頭の牡の仔馬が、生を受けた。小柄で真っ黒な、生粋のステイヤー(長距離馬)の血統だった。その仔馬の一生を騎手、調教師、厩務員らの温かい目が見守る。そして待ち受ける衝撃の結末! 一頭のサラブレッドの生きた奇跡を追う、迫真と感動のドキュメント!

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Posted by ブクログ

関東の刺客・ライスシャワー。

小さな黒い仔馬が、時のスターであるライバルを打ち負かし、雌伏のときを乗り越え、そして見る者の心を震わせる走りで、ヒットマンから主役となる―。

この本を読んでいると、改めて、競馬が、数字やデータ遊び、富くじではなく、血の通った生き物による戦いであると感ぜられる。
本文中でライスシャワーが精神力で走る…と繰り返されていることや、牧場でのエピソードなどから、ライスシャワーに「人間味」みたいなものを感じる。
競馬を知らない人には、本書におけるライスシャワーを通じて、競馬の面白さ(と壮絶さ)を知ってもらえると思うし、もちろん、競馬ファンが読んでも、名馬物語は世間に数多あるが、その中でも、読み応えがあり、心震える、面白い読み物である。

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2022年01月01日

Posted by ブクログ

柴田哲孝『伝説の名馬 ライスシャワー物語』ハルキ文庫。

今から20年以上前に祥伝社文庫から刊行されたノンフィクションの復刊。復刊にあたり、加筆訂正。

競馬のことは全く知らないし、余り興味も無いのだが、柴田哲孝の作品となれば読まずにはいれない。20年以上前の刊行当時は柴田哲孝の名前に馴染みが無く、手に取ることが無かった。

読んでみれば、後にライスシャワーと呼ばれる真っ黒な仔馬の誕生から、名馬と呼ばれるまでに成長し、各レースで素晴らしい結果を残すまでの軌跡が硬質な文章で綴られる。そして、僅か6年で生涯を閉じることになる衝撃の結末……

本体価格780円
★★★★

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2021年12月22日

Posted by ブクログ

ライスシャワー
長年の競馬人生で1番好きな馬は?と聞かれたらこの馬を挙げる。

そのライスのことをあらためて思い出そう、タイムスリップしようと思って読んだのがこの本。

とにかく切ない。
競馬とはこんなに残酷なギャンブルなのか。

それを思い知らされる。

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2022年05月02日

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