【感想・ネタバレ】Mの暗号のレビュー

あらすじ

推定総額、じつに30兆円。戦後、軍から消えた莫大な資産<M資金>の謎──
<獅子>が守りし金塊を探せ!
亜細亜産業、GHQ、そしてフリーメイソン……
奇妙な暗号文から、戦後史に暗躍した機関の名が次々と浮かび上がる!

歴史作家・浅野迦羅守(あさのがらむ)のもとに、美人弁護士・小笠原伊万里が奇妙な相談を持ちかけてきた。
継父が祖父から預かっていた地図と暗号文が、継父殺害に関係している疑いがあるので、その謎を解読してほしいというのだ。
迦羅守が仲間と共に解読に挑むと、やがて戦後史の闇に葬り去られた30兆円の金塊<M資金>の存在が浮かび上がる。
戦後史の謎に挑む、傑作冒険ミステリー!

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Posted by ブクログ

柴田哲孝『Mの暗号』祥伝社文庫。

信頼すべき作家の一人である柴田哲孝による『M資金』を巡る冒険ミステリー小説。『M資金』をテーマにした小説では福井晴敏の『人類資金』が有名であるが、柴田哲孝は『M資金』にさらなる謎と史実を加え、新たなエンターテイメントとして完成させた。

主人公は東京大学特任教授にして作家の肩書を持つ浅野迦羅守である。浅野迦羅守が過去に執筆した作品群から、柴田哲孝は自身をモデルにしたことが窺える。その浅野のもとに父親を殺害された小笠原伊万里が祖父から受け継がれた『M資金』に関する地図と暗号の解読を依頼する。果たして、浅野迦羅守と小笠原伊万里は『M資金』を探し出すことが出来るのか……

現在、日本政府が抱える借金は1,000兆円余りと言われているが、日本が未だに破綻せずに経済活動を継続出来ている所以は日本政府が未だに『M資金』を隠匿しているからではないだろうか……などと空想は膨らむ。

続編は『Dの遺言』。次はダイヤモンドか。続編にも期待したい。

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2018年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと謎も展開も「浅い」かな(^ ^;
あんな簡単な「暗号」が、何十年も解かれない訳ない(^ ^;

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2020年03月25日

Posted by ブクログ

日本版ダヴィンチコードといった感じ。敗戦直後に隠された埋蔵金。次々と難解な暗号が解き明かされていく様は男心をくすぐる。埋蔵金に託された希望とは。心躍る読み応えのある一冊でした。
あらすじ(背表紙より)
歴史作家・浅野迦羅守のもとに、美人弁護士・小笠原伊万里が奇妙な相談を持ちかけてきた。継父が祖父から預かっていた地図と暗号文が、継父殺害に関係している疑いがあるので、その謎を解読してほしいというのだ。迦羅守が仲間と共に解読に挑むと、やがて戦後史の闇に葬り去られた三〇兆円の金塊“M資金”の存在が浮かび上がる。戦後史の謎に挑む、傑作冒険ミステリー!

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2018年12月10日

Posted by ブクログ



M資金。戦後史の闇に葬られた三十兆円の金塊。
随分と手垢の付いた題材ではあるが、そこは柴田哲孝氏。圧巻である。
GHQ、日銀、亜細亜産業、ライカビル、日本金銀運営会、フリーメイソン。
柴田哲孝フリークとしては、心踊る内容だ。
昭和戦後史の史実を巧みに織り交ぜた良い意味での荒唐無稽さ。しかしながら、圧倒的な説得力。
本書は探偵要素が強いが、次作の『Dの遺言』は柴田氏本来の持ち味が存分に活かされているとのことで、期待大だ。戦後のどさくさに紛れて消えた数十万キャラットのダイヤの行方。

改めて『下山事件』は衝撃的な一冊だったなー。

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2019年01月09日

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