あらすじ
過剰防衛による殺人の裁判で無罪となり、警察庁警備局公安課特別捜査室“サクラ”に復帰した田臥を、新たな任務が待ち受けていた。東京発博多行きの“のぞみ167号”の車内ごみ箱でTNT爆弾が発見されたのだ。さらには、イスラム国の対日本専門のテロリスト“クラッシュマン”が入国したという情報がICPOのリヨン事務総局よりもたらされる。田臥は、“サクラ”の仲間たちと共に深く静かに捜査を開始する。迫真のタイムリミット・サスペンス。
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Posted by ブクログ
柴田氏らしい、ガツンと読み応えのある一冊。
現実の人物や社会問題などが多く出て来るな、と思ったら、
解説によると「伊勢志摩サミットの準備期間中」に
リアルタイムに連載していた作品だとか(^ ^;
何か事件や事故などがあると、すぐにそれを取り入れ、
内容に反映させていたという...驚くべき実験的作品(^ ^;
が、単なる「実験」ではなく、きちんと読み物として面白いのが、
柴田氏の底力と言えよう(^ ^
ノンフィクションライターの経歴が思い切り生きているとも。
大きな謎については、結局謎のままで終わったりして(^ ^;
でも、それがまたリアルに感じられたりもするし...(^ ^;
最後の最後の「ファンタジー」、私は嫌いじゃない(^ ^
Posted by ブクログ
柴田哲孝『クラッシュマン』双葉文庫。
リアリティと迫力のあるタイムリミット・サスペンスだった。やはり柴田哲孝の小説は期待を裏切らない。国際情勢と日本国内の時事を背景に迫真のストーリーが展開する。
イスラム国のテロリスト『クラッシュマン』が日本に入国したというICPOの情報に警察庁警備局公安課特別捜査室『サクラ』に所属する田臥は捜査を開始するが……『クラッシュマン』の狙いは……田臥たちはテロを阻止することが出来るのか……
Posted by ブクログ
舞台は伊勢志摩サミット、オバマ大統領の広島訪問。首脳達を狙うクラッシュマンと呼ばれるテロリスト達と、それを阻止しようとする警察の静かな(ちょっとだけドンパチもある)戦いを描いた話。警察の中に、アラビア語がわかる美人警官がいて、物語のカギとなっている。
対テロリストの戦いってマジで毎回こんなんだったら警備する側は大変すぎでしょっていう感想。古くはケネディ暗殺の件も触れられていましたが、現代の進化した武器ならもっと容易に出来るようになっているのでは?と思うと寒々しい限りです。
シリーズかと思って読み始めたんですが、デッドエンドで出てきた天才父娘はほんのちょっとだけしか出てきません。悲しい。
Posted by ブクログ
過剰防衛による殺人の裁判で無罪となり、警察庁警備局公安課特別捜査室“サクラ"に復帰した田臥を、
新たな任務が待ち受けていた。東京発博多行きの“のぞみ167号"の車内ごみ箱で
TNT爆弾が発見されたのだ。さらには、イスラム国の対日本専門のテロリスト
“クラッシュマン"が入国したという情報がICPOのリヨン事務総局よりもたらされる。
田臥は、“サクラ"の仲間たちと共に深く静かに捜査を開始する。