樋口明雄のレビュー一覧

  • 狼は瞑らない

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    大自然の猛威、命を賭けた男達の絆、信頼、裏切り。
    久々に小説読んで号泣…
    興奮と、そして余韻がいつまでも残る。

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    2010年03月02日
  • 武装酒場の逆襲

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    まさかの続編!書き下ろし!キャー!
    年末のこのタイミングで本年度ベスト1の作品!!
    最高過ぎます!
    またしても阿佐ヶ谷3大奇人の登場シーンが
    完璧過ぎるし、新キャラも凄まじい活躍を見せ、
    最後の最後に隠し玉の狂気の酔いっぷりに
    腹抱えて笑いました!ヒィー苦しい!

    そしてラストに泣かされるの分かっていながら、
    やはり、きっちり泣かされるド浪花節も堪らないっス!
    本気で2009年のベスト1!

    思えば...昨年の個人的なベスト1も樋口明雄の「約束の地」
    だったから...2年連続じゃん!!

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    2009年12月24日
  • 武装酒場

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    大好きな樋口作品の中でも異色のウルトラ・スラップスティック・コメディ。
    やりすぎもここまでくると素晴らしい!! バカバカしすぎます。
    活字で声を出して笑うなんてあまりないんですが、今作は堪えきれずに
    バスの中で完全に一人、アヤしい人になって読んでました。

    壮絶かつ凄絶なこの酒場はタイトルに嘘偽りなしの、まさに
    「武装酒場」(笑)。登場人物の酔い方は尋常ではないです。
    冒頭でいかにもの雰囲気で前振りした「阿佐ヶ谷三大奇人」の
    登場の仕方も、笑いのツボを心得た素晴らしいシチュエーション。
    この場面3回読んで、3回とも笑った。

    こういうドB級なコメディでも樋口さんの良さが出まくってますね。
    ラス

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    2009年10月26日
  • 光の山脈

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    あぁ...最高過ぎます...。
    他の作品も当然素晴らしい樋口作品ですが、
    これは本当に最高過ぎます。
    出会えて良かったと腹の底から思える傑作!

    最高!

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    2009年10月07日
  • 光の山脈

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    暴力団絡みの産業廃棄物の不法投棄に立ち向かう若き猟師。身重の妻と新聞記者の兄にまで魔手がのび、我慢に我慢を重ねた主人公がついに堪忍袋の緒が切れる。山を舞台に悪とのサバイバル物語。
    昔ながらの東映のヤクザ物とほとんど変わらない予定調和的なストーリー展開でしたが、なかなかに感動物でした。2006/4/14

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    2009年10月07日
  • 太陽を背にうけて

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    どこかでボタンをかけ違い、多くの物を失った退職後の男性が、山小屋で働き始め、自分を取り戻していく姿が描かれている。
    下界で失ったと感じたことは妄想だったのか。そもそも下界で手に入れたと思っていたことが妄想だったのか。
    厳しい大自然の中で生きる人の優しさに触れ、自然の中に溶け込むような生き方を見出していく。
    その厳しくも清々しい様子が、アルプスの稜線を彷彿とさせる素晴らしい作品だった。

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    2025年10月12日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 遥かなる蒼峰

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    いきなり怖すぎるやろー
    しかもこんな冒頭からヤバい状況。この気持ちを引きずりながら読まなきゃいけないなんて、そんな殺生な....と思って読み始めたが、話の展開が早くてあれよあれよという間に読み進められてしまう。

    ガチガチの山岳小説ではない。どっぷりと自然を礼賛し触れ合う自然小説ではない。警察モノ、国家機密を扱うサスペンスものでもない。
    でも、それらの要素をみな取り込んで、一編の小説として良いぐらいに成立させているのは、やはり小説家の腕前なのだろうか。
    そして、それはやはり、山麓に住み、山に登り、川に遊ぶリアルアウトドアズマンである作者ならではの作品なのだろう。

    一気に読んでしまったので、冒

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    2025年09月03日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 遥かなる蒼峰

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    えっ?アメリカの山?
    なんで??

    真相はヨセミテの山に!?

    と帯にあるけど
    概要しかわからない気がする
    結果みたいなものはまぁ解るけど

    アメリカにはアメリカの自然に対する取り組み方(仕組み)があるのね、やっぱり日本とは違う 当たり前か……

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    2025年09月03日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 遥かなる蒼峰

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    南アルプスが北岳がメインのシリーズ10作目は、何と舞台はアメリカ。
    カリフォルニア州を南北に貫くシェラネバタ山脈のヨセミテ渓谷からマウントホイットニーまでのロングウオークコース。
    ロングトレイルへ出発した白根御池小屋スタッフのニック・ハロウエイを神崎静奈が追う。
    おかしな関西弁を話す彼が何故ロングトレイルへ向かったのか、彼の過去とともにそのわけが明らかにされる。
    序章で描かれた場面がどこで登場するのか、まだかまだかの思いで一気読みとなる。
    目先が変わったこの作品も良いが、やはりホームグラウンドでの山岳救助隊の活躍が見たいと思うが・・・

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    2025年08月23日
  • 太陽を背にうけて

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    「南アルプス山岳救助隊K-9」
    シリーズの著者による、感動の人間讃歌!

    ライフ・イズ・ワンダフル!

    65歳。退職後に残された人生には絶望しかなかった。
    しかしこの山小屋だけは、彼を優しく受け入れてくれた。
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    インスタで見つけて気になっていた一冊です。
    書店で見つけて、
    表紙が綺麗で夏にぴったりかもと思い手に取りました。

    主人公の里村は65歳で勤めていた会社を定年退職。
    仕事一筋、これからは家族の時間をと思い帰宅すると…待っていたのは離婚届。

    娘の美紀

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    2025年08月03日
  • 田舎暮らし毒本

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    田舎暮らしの大変さへの理解はあると思っていたが、猟師、電気柵、井戸水、放射能汚染された薪という問題は想像を超える角度と影響度で恐れ入った。
    田舎を一緒くたには出来ないが、土地がどこであれ別の形で大変な問題にぶち当たるのだろう。
    宮崎の美々津に住む知人や、山山口で知り合った移住者からも似た話を聞いていたし、梨の都留に住む恩人からもつい最近大変だったというエピソードを聞いているので場所や時代が変わっても苦労は変わらないというのは本当のようだ。

    都会的で自由主義で個人主義な生活スタイルのままでは壁に当たるというのは大前提で、その上で地方ならでは、田舎ならでは、持ち家ならではの問題に翻弄されるのを覚

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    2025年08月03日
  • ヤマケイ文庫 宇宙に願いを

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     著者自身の故郷・山口県岩国市を舞台にした短篇集。収録された三作のうち表題作だけ主人公が異なるが、初恋についてのモノローグですぐにわかる通り、どの作品も著者を通して繋がっている。様々な映画が引用される。表題作は、映画館が物語の舞台のひとつなのであたり前だが、他の作品にも、洋画・邦画のあんな作品やこんな作品の要素がちらつく。そもそも、表紙からしてそうだ。でも、映画だけではない。この短編集には、広島、つまり原爆の残像が根っこにある。そして米軍基地。映画も含め、1970年代に、日本から、過去の記憶と傷跡を引きずりつつ、でも仰ぎ見ていた、かつてはたしかに存在した、キラキラして輝いていた(でもその裏側に

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    2025年05月20日
  • 太陽を背にうけて

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    定年退職した彼が働くのは
    富士山に次ぐ標高の山にある山小屋
    何があって? なぜそこで?

    やや田舎に住む私には普段見ることの出来ない高さ3,000mの風景が
    天候の良いときも悪い時も美しく感じる

    多くの登山者や山小屋で働くスタッフ
    それぞれに歩いて来た道があり
    歩いて行く道がある

    私の道を楽しんで歩いて行こう

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    2025年04月06日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 愛と名誉のためでなく

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    お久し振りに<南アルプス山岳救助隊K-9>シリーズ、12冊目。
    今回は山岳救助隊と救助犬のレスキュー活動の日々を描く8つの短編集。

    「孤老の山」「愛子とアイコ」「銀嶺の彼方に」
    最初の3話は要救助者の捜索・救助の話が中心になり、怪我したり亡くなったりしている人も出てくるので、どれもよい話だが、いささかしんみりした話が続く。
    ここまでは、まあ水準。

    「影なき男」「愛と名誉のためでなく」
    ここから、過去にも登場した山梨県警や南アルプス署の刑事たちが登場するミステリー仕立ての話が続く。
    とりわけ、場面切換えがスピーディーで長編をギュッと凝縮したような展開の第4話が良かった。
    いつもは見上げるだけ

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    2025年04月04日
  • ヤマケイ文庫 レスキュードッグ・ストーリーズ

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    シリーズ第六弾。13の短編。いつもの山岳救助隊の話、雷鳥保護の話、遭難者の霊に遭遇するホラー話、色々あるが、初の山岳救助犬・カムイの最後が感涙的。筆者の作品は盛り込みすぎなところがあるが、短編集はスッキリしていて良かった。

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    2025年04月02日
  • 太陽を背にうけて

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    しばらくK-9のシリーズから離れていたら、こんな作品が出ていることを偶然知った。

    仕事一筋で家庭を顧みなかった報いなのか――。ファミレス経営会社の管理職を勤め上げ、定年退職したその日、里村乙彦を待っていたのは妻からの離婚届だった。絶望の中で酒に溺れた里村は、娘に促されて再起を決意する。場所は日本第二の高峰、南アルプス北岳にある肩の小屋。標高三千メートルの過酷な環境の中、二代で山小屋を守る管理人親子と個性的なスタッフたちに見守られ、里村は苦難の中で人生のやり直しを目指す……。

    再生ものとして強くお勧め。

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    2025年02月21日
  • のんではいけない 酒浸り作家はどうして断酒できたのか?

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    共感する所がすごいある本だった。
    呑む良さも呑まない良さもどちらもあるし、
    どちらでも良いと思うが、呑まない事に関してデメリットが無いというのは頷けた。
    著者のお酒を呑んでいる期間の
    思い出もすごく濃く楽しげだった。

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    2025年01月30日
  • のんではいけない 酒浸り作家はどうして断酒できたのか?

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    酒がやめられない。
    酒は身体を害することはわかっている。
    そして、私の身体は酒に起因する障害を起こしており、当然医者にも酒はとめられている。結局、酒で身体を害して死ぬことになっても、まあ仕方ないかと思っている。

    天空の犬シリーズの作者、アウトドアで、酒を書かせたら底抜けの大好きな作家、樋口明雄氏の新刊は「断酒本」。

    断酒本といっても、健康のために飲みすぎに注意しましょうという本ではない。
    本書の三分の二は、今まで筆者が歩んできた暴飲、壮絶な酒飲み人生の振り返り。
    いや、すごいは。
    筆者の作品に「武装酒場」という、壮絶な酒飲みたちを描いたものがある。
    それは、ほとんど実話をベースにしていたと

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    2024年12月24日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 風の渓

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    山岳救助隊員の活躍を描いた作品である。前半はスロー、後半はハラハラドキドキの連続。なかなかの秀作です。

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    2024年11月27日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 愛と名誉のためでなく

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    このシリーズの前の作品も読みたいけど、色んなところから出ててややこしい、、、
    本屋さんに行った際はとりあえず見てみよ。
    もうちょっと、イヌ出てきてほしい。

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    2024年11月23日