【感想・ネタバレ】南アルプス山岳救助隊K-9 愛と名誉のためでなくのレビュー

あらすじ

八ヶ岳で山岳救助に従事する隊員・深町の友人が、登山界で権威ある賞を受賞した。彼の父親もまた登山家であり、息子に技術を惜しみなく伝えたからこその栄光だった。だが、ある日、その父親が姿を消した。周囲の人間は行方をなかなか掴めなかったが、深町だけがある確信を抱き、隊員達と北岳に向かう(表題作) 救助隊と3匹の救助犬たちの懸命な活躍を描く、バラエティに富んだ8つの連作短篇。

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Posted by ブクログ

久々の山岳救助隊シリーズ。短編だけど読み応え充分で作者があとがきでクレヨンしんちゃんといっているが年齢も重ねて欲しい。
でもこのシリーズは終わってほしくない。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

お久し振りに<南アルプス山岳救助隊K-9>シリーズ、12冊目。
今回は山岳救助隊と救助犬のレスキュー活動の日々を描く8つの短編集。

「孤老の山」「愛子とアイコ」「銀嶺の彼方に」
最初の3話は要救助者の捜索・救助の話が中心になり、怪我したり亡くなったりしている人も出てくるので、どれもよい話だが、いささかしんみりした話が続く。
ここまでは、まあ水準。

「影なき男」「愛と名誉のためでなく」
ここから、過去にも登場した山梨県警や南アルプス署の刑事たちが登場するミステリー仕立ての話が続く。
とりわけ、場面切換えがスピーディーで長編をギュッと凝縮したような展開の第4話が良かった。
いつもは見上げるだけのバットレスだが、第5話ではそこを登攀する場面が出てくるのが珍しく、その描写だけでホーッと息つく緊張感あり。

「COLD WAR」
雪崩に巻き込まれたカップルの救助に、間一髪で間に合うと分かっていてもハラハラ。戦闘機も恐れぬ〈はやて〉の操縦士の心意気に胸がすく。
救助劇とは別に、低空飛行する米軍機の姿には、かつての戦争や日米安保条約に頼るこの国の課題、今世界で起こっている紛争が思い起こされる。
敗戦から80年、いまだ戦後が続いており、また新たな“戦前”が訪れているかもしれないという作者の懸念や世界のどこにあっても戦争が起こってはならないという作者の思いが強く伝わってくる。

「南アルプスの山賊」
これは静奈との一騎打ちかと思えば肩透かし、さればメイが飛びかかるにはナタが怖いぞと思ったらそれもなく、活劇を期待したのであの結末にはやや脱力。

「両俣奇譚」
山岳救助隊が一瞬しか出てこない異色作。
追う者の執念と追われる者の諦観が織りなす奇妙な関係に山小屋を管理する女性と猫が絡んで味わい深い話になった。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

このシリーズの前の作品も読みたいけど、色んなところから出ててややこしい、、、
本屋さんに行った際はとりあえず見てみよ。
もうちょっと、イヌ出てきてほしい。

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2024年11月23日

Posted by ブクログ

様々な出版社から発売されているK-9シリーズが、初の光文社から。
短編から構成されていて、山岳救助隊の話もあるが、山で生計を立てる他の人たちの物語も描かれていて、今までシリーズとはまた違った楽しみも。
「レスキュードック・ストーリー」だったかな?
それに近い感じ。

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

同月にK-9シリーズを2冊も読めるとは、ファン冥利に尽きる。
本書は8話からなる短編集。どの短編も読み終えるのが惜しいという気持ちが拭えない。
なかでも第6話『COLD WAR』は、スリルとサスペンスに満ち、印象深い。
冬山訓練とパトロールに当たっていた星野夏実と神崎静奈は、北岳バットレスの壁面ぎりぎりに飛ぶ米軍機に出会う。一度ならず二度目の低空飛行では雪崩を引き起こし、登山者が巻き込まれる。
夏実たちの必死な捜索で彼らを助け出すが、軍用機の低空飛行は以前から問題となっていたようだ。
深町隊員の「つまり・・・戦後80年となろうというのに、依然として、この国の空は米軍のものということなんだ」との言葉に、夏実たちとともに唖然とする。
江草隊長も、昭和31年の『経済白書』に”もはや戦後ではない”と書かれているがそんなことはない、今も戦後は続いているし、また新たな”戦前”が訪れているのかもしれない、と確信する。
「本当に終わったのだろうか、あの戦争は・・・」と、江草隊長がつぶやく言葉は、心に留めておかなければならないだろう。

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2024年09月09日

Posted by ブクログ

なるほど。著者のあとがきを読んで初めて合点がいった。
天空の犬K-9シリーズの新作は8篇からなる短編集。

一つ一つの作品が、短編ではなく長編として書かれても違和感がないほどに内容が濃い。
ページ数が膨らめば、シリーズとして何作品かにできるほどの面白さ。ひとつ一つの作品を堪能し、これなんで短編なんだろうと考えていたら、あとがきに小説誌に連載された作品を集めたものとあり、初めて合点がいったというわけ。

山岳小説とはいえ、警察小説でもあるという性格上、そこには犯罪があり、犯人が出てくる。
しかし、犯罪事件を解決してよかったねという話ではなく、物語の結末に優しさがあった。
八ヶ岳の自然がベースにあるからなのか?

長期シリーズになったことにより、登場人物は成長していく。ひとより早く老いてしまう犬たちも例外ではない。
そうか、そんなことも考えなければならないほど、長い付き合いになったなぁと改めて思った。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

南アルプス山岳救助隊シリーズ第14作。本作は短編集で、8つの話を収録。その中の1編、COLD WARでは北岳でスノーボードを楽しもうとしていたカップルが、米軍ヘリの低空飛行によって引き起こされた雪崩に巻き込まれる。救助隊の元に再び訪れる米軍機、さあどうなる。第8話では、台風による大雨被害から宿泊客ら41人を連れて脱出した両俣小屋の管理人さんが登場。

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2026年03月07日

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