樋口明雄のレビュー一覧

  • 約束の地(下)

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    ハンティングはおろか登山にも縁のないこの身ですが、猟の緊張感や冬山に吹く風の身を切る様な冷たさをリアルに感じつつ、ページを繰る手が止まりません。
    面白さもさることながら、生と死という普遍のテーマを深く深く考えさせる太い筋が一本通っています。

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    2012年12月02日
  • 狼は瞑らない

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    売らない。また読むから。

    よく登場人物をイメージの合う俳優やらに置き換えるんだけど、
    佐伯-竹野内豊で読みました

    嫁にすすめたら速攻読み終えてた

    「佐伯のイメージ誰?」

    「私は遠藤憲一!」

    「....」

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    2012年03月18日
  • 男たちの十字架

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    中国マフィアと新宿署の刑事。
    彼らの攻防の舞台は、歌舞伎町から南アルプスへと飛ぶ。

    樋口明雄の作品に登場する人物は、みんなとても魅力的です。
    本書のキャラクターも際立つ人ばかり。
    いつも、同じキャラでの続編が読みたくなってしまう。
    また、終わり方もとても気持ちが良く大好きです。

    樋口作品にはまってしまいます。

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    2019年01月16日
  • 光の山脈

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    樋口明雄のハルキ文庫第2弾。

    現代のマタギと乱開発を行うやくざとの抗争を軸としているが、主人公ロッタの自然との対峙がとても良い。

    物語が急テンポで進んでゆくが、最後はほのぼのとしたハッピーエンドで救われました。

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    2010年11月22日
  • 狼は瞑らない

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    初めて樋口明雄を読んだ。

    本書は面白すぎる!!
    一気に引き込まれて、そのまま読破してしまった。

    主人公佐伯もカッコいいが、彼の同僚である山岳警備隊もとても良い。
    腐った政治家に翻弄される主人公。
    是非とも続編を書いて欲しい一冊です。

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    2010年11月22日
  • 狼は瞑らない

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    大自然の猛威、命を賭けた男達の絆、信頼、裏切り。
    久々に小説読んで号泣…
    興奮と、そして余韻がいつまでも残る。

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    2010年03月02日
  • 武装酒場の逆襲

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    まさかの続編!書き下ろし!キャー!
    年末のこのタイミングで本年度ベスト1の作品!!
    最高過ぎます!
    またしても阿佐ヶ谷3大奇人の登場シーンが
    完璧過ぎるし、新キャラも凄まじい活躍を見せ、
    最後の最後に隠し玉の狂気の酔いっぷりに
    腹抱えて笑いました!ヒィー苦しい!

    そしてラストに泣かされるの分かっていながら、
    やはり、きっちり泣かされるド浪花節も堪らないっス!
    本気で2009年のベスト1!

    思えば...昨年の個人的なベスト1も樋口明雄の「約束の地」
    だったから...2年連続じゃん!!

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    2009年12月24日
  • 武装酒場

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    大好きな樋口作品の中でも異色のウルトラ・スラップスティック・コメディ。
    やりすぎもここまでくると素晴らしい!! バカバカしすぎます。
    活字で声を出して笑うなんてあまりないんですが、今作は堪えきれずに
    バスの中で完全に一人、アヤしい人になって読んでました。

    壮絶かつ凄絶なこの酒場はタイトルに嘘偽りなしの、まさに
    「武装酒場」(笑)。登場人物の酔い方は尋常ではないです。
    冒頭でいかにもの雰囲気で前振りした「阿佐ヶ谷三大奇人」の
    登場の仕方も、笑いのツボを心得た素晴らしいシチュエーション。
    この場面3回読んで、3回とも笑った。

    こういうドB級なコメディでも樋口さんの良さが出まくってますね。
    ラストのホロリとさせる酔いどれ達の素敵な計らいも最高。

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    2009年10月26日
  • 光の山脈

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    あぁ...最高過ぎます...。
    他の作品も当然素晴らしい樋口作品ですが、
    これは本当に最高過ぎます。
    出会えて良かったと腹の底から思える傑作!

    最高!

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    2009年10月07日
  • 光の山脈

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    暴力団絡みの産業廃棄物の不法投棄に立ち向かう若き猟師。身重の妻と新聞記者の兄にまで魔手がのび、我慢に我慢を重ねた主人公がついに堪忍袋の緒が切れる。山を舞台に悪とのサバイバル物語。
    昔ながらの東映のヤクザ物とほとんど変わらない予定調和的なストーリー展開でしたが、なかなかに感動物でした。2006/4/14

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    2009年10月07日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 震える山嶺

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    大好きな南アルプス山岳救助隊シリーズ。
    別のお気に入りの『約束の地』の主人公の七倉が登場して、山岳救助隊と協力してクマに立ち向かう。

    この作者が描くのは、ただ恐ろしい野生動物ではなく、人間の行為によって生じた苦しみや怒りを秘めた動物たちの悲しさのように感じます。

    救助犬メイやバロンがクマにやられないか…
    ドキドキしました。
    シリーズの中でも、今作は好きです!

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    2026年10月27日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 創られた誤算

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    山岳救助隊シリーズ。
    今回の主人公は自分的には全く存在感のなかった曾我野。
    彼は5年前に恋人を亡くしていた。
    そして現在
    北岳・八本歯のコルで、AI開発の権威・南郷康和が滑落死した。
    当初は事故と思われたが、現場の不審な痕跡から殺人疑惑が浮上。
    警察は重要参考人としてIT技術者・須藤伸司の自宅を訪ねるが、須藤は自殺していた。
    須藤の恋人で同じIT企業に勤める杏野玲子は、恋人の不可解な死を調べるうち、南郷が開発した世界最大のAI基盤「ユービック」の存在に疑念を抱く。
    一方、北岳ではAI登山エージェント〈IM〉が普及し、AIを搭載した
    ドローンによる救助実験も始まっていた。
    だが〈IM〉を搭載した登山用アプリの誤誘導によって、母子が遭難する事故が発生する。

    正直、AIがそこまで?と最初は大袈裟にも感じたが、折りしもAIによる情報漏洩が毎日報じられる今、だんだん小説の中の話が架空に思えなくなってきた。
    便利なはずのAIが自分の意思を持って、人間の心さえも操る。
    今回は曾我野のAI知識で最悪の被害は免れたが、これが現実でも起こる未来が近いことを考えると、すごく怖い話だと思ってしまった。
    ストーリーはテンポもよく、話にのめり込み、2時間程度で読み終わってしまったが、いろいろ考えることことが多い作品だった。

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    2026年10月16日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 創られた誤算

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    すさまじく面白かった。
    南アルプス山岳救助隊K9シリーズ最新刊。
    でも、いつものように夏実と静奈、そして救助犬たちが南アルプスの自然の中で大活躍するわけではない。

    物語の始まりはいつものように、南アルプス北岳での遭難現場から始まる。
    残念ながら、要救助者を助けることはできなかった。
    しかし、物語のメインテーマはそこでは無かった。

    AIの急速な発達によって、山行でもAIのガイドに従って行われる登山が一般的になってきているという設定。
    そして、山の事故が実際にはどのように起きたかというテクノスリラーの様相を帯びてくる。

    天空の犬シリーズとしては、少し毛色の変わった作品かもしれない。
    しかし現代、現実に生きる作家が、リアルタイムでK9のメンバーの話を記すときには避けて通れないAIの進展という現実。
    そのリアルな物語が、凄みを持って面白かった。

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    2026年10月11日
  • 狼は瞑らない

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    あっという間に読み切ってしまった。ファイトいっぱーつの世界、といったら軽くなるか。。
    男社会すぎて女性の山岳救助隊っているのかな?と今の時代では考えてしまうのでその点、星を減らしたけど、先が気になるので長い移動時間のお供など、時間を溶かすにはもってこいの作品。

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    2026年09月05日
  • ヤマケイ文庫 北岳山小屋物語

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    訪れた山小屋で見つけたので読むことに。今いる山小屋のことや周辺の小屋を支える人々の話がリアルに記されていた。北岳は人に会いに行く山だという表現がとても素敵だと思う。

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    2026年08月18日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 震える山嶺

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    北岳でも熊による人的被害や高額登山用品の盗難など事件が起きる。

    熊に襲われるのは怖くて嫌だけど、熊と人が共存できる道はないのかなぁ
    気持が少しでも通じあえる方法があると良いのに

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    2026年06月28日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 震える山嶺

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    このシリーズ、大概は夏に刊行されていたが、今回は異例の3月。
    昨年来、熊が街中に出現し人的被害も出ている現状に、山梨県に移住し自然環境の保全活動にも取り組んでいる著者なりの、ひとつの提言をするべくの緊急刊行だろうか。
    ハンターに母親熊を殺され、自らも負傷し片目となったクマが復讐のために、ハンターや人々を襲う。
    今回は、夏実たちが、『約束の地』や『許されざるもの』の主人公WLP八ヶ岳支所長七倉航と協力し、クマに立ち向かう一種のコラボ作品。
    七倉航のことばを介して、著者が日頃の思いを託す。
    七倉が要望するクマ対策について「結局官僚制度に縛られた日本の政治と公務員のシステムが壁になっているんだ」
    山梨県自然観察員をしている著者として「この文明社会には自然というものに対するリスペクトがほとんどない」
    一連のクマ騒動についても「人間に蹂躙され、無残に破壊されてきた自然が生み出した邪神だ」
    本来、春の若芽や秋の堅果類、ハチやアリを食べていたクマが肉食嗜好に変わってしまったのも、ハンターによる死骸の不法投棄が肉食化の原因になったとも。
    復讐の鬼と化した巨大なクマとの決着も、野生鳥獣の保護の取り組みを行っている著者らしい終わり方となっていて、退治する夏実に久しぶりに「妙な力」が顔を出す。
    七倉航は、その夏実に「娘とどこか似ている」と既視感を覚えるが、今後のシリーズで、夏実と同様な妙な能力を持った七倉の娘・羽純が出会う場面があるのだろうか。それも楽しい試みのひとつとして、期待して待つことにしよう。

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    2026年05月22日
  • レインバード

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    終わった。
    激しい銃撃戦の後、宿敵であった教祖が倒され、やっと息をつくことができた。

    東日本大震災の後、再度の大地震に襲われ、そして今度は幸運に恵まれず、複数の原子力発電所がメルトダウンし全土が荒廃する。
    日本人は日本列島から脱出し、世界に分散。
    辛うじて難民を受け入れてくれた外国の居留地にたどり着く。

    第二次世界大戦中の米国日本人居留地、東日本大震災、そしてその後の福島原発事故という現実を踏まえ、描き出された日本人居留地の姿はあまりにリアル。
    そして、いま日本国内で起こっているヘイトクライムが日本人に対して行われるという設定は、滅茶苦茶な政権運営が行われる米国の今を考えると、恐ろしさと共に想像できる現実。

    その緻密な仮想現実の上に描かれた近未来のドラマは恐ろしく現実的に迫ってきた。
    読み始めてから終章に入るまで、一気に読んだ。そして、きちっと完結してくれたことに、安堵感を覚えた。
    物語に振り回された感があるが、とても面白かった。

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    2026年03月26日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 震える山嶺

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    天空の犬シリーズ
    救助犬と山岳救助隊が詰める八ヶ岳に、人を襲う熊が出た。

    小説はもちろん作者の創作物ではある。
    設定やストーリーは創作物であるけれど、その上で出てくる舞台や人物たちの動きに嘘がないと、その作品がリアルに感じられる。
    今回取り上げられたエピソード熊による被害について、猟友会のような組織に実在しそうなメンバーがいて、人を襲う賢い動物が考え(実際に野生動物の中には賢いものがいます)、八ヶ岳を舞台に暴れる。
    その描写がリアルに感じられ、山に入るのが少し怖くなる。
    読後感は悪くないようにできていたので、今回もどっぷり楽しませていただきました。

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    2026年03月18日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 震える山嶺

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    2025年の今年の漢字にも選ばれた「熊」
    南アルプスの麓にも、人間を襲うクマが現れ、人間とクマの格闘を描いた作品になっている。
    今作は夏実たちの活躍より、狩猟会(猟友会)と野生鳥獣保全管理センターの人々の葛藤を描いている。
    以前母グマと兄弟グマを目の前で殺された、通称「片目」と呼ばれるツキノワグマ。
    東北地方では、人的被害も出たが、多くは餌を求めて、街に迷い込んだと思われるクマたち。しかし、片目は最初から復讐の為に、次々と人間を襲っていく。
    このシリーズではあまりないグロテクスなシーンも多い。
    一方、夏実たちが駐在する白根御池小屋周辺では、デポしておいた高級なテントなどが盗まれる窃盗事件が頻発していた。
    クマと窃盗、どう繋がるのかと思ってたら、ほとんど繋がらなかった…
    クマに対するのは、本来警察の仕事ではないけど、救助犬を利用すると言う形でストーリーを成立させている。
    物語の組み立てはいろいろ疑問が残るものの、クマの被害やクマの生態系への懸念など、考えさせられる部分は沢山あった。
    春も本格的に近づき、今年もまたクマたちとの闘いは続くのだろうか?
    出来れば、人間はもちろんだけど、クマも本来の暮らしが出来るようになって欲しい。

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    2026年03月17日