樋口明雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
----------------------------------
「南アルプス山岳救助隊K-9」
シリーズの著者による、感動の人間讃歌!
ライフ・イズ・ワンダフル!
65歳。退職後に残された人生には絶望しかなかった。
しかしこの山小屋だけは、彼を優しく受け入れてくれた。
----------------------------------
インスタで見つけて気になっていた一冊です。
書店で見つけて、
表紙が綺麗で夏にぴったりかもと思い手に取りました。
主人公の里村は65歳で勤めていた会社を定年退職。
仕事一筋、これからは家族の時間をと思い帰宅すると…待っていたのは離婚届。
娘の美紀 -
Posted by ブクログ
田舎暮らしの大変さへの理解はあると思っていたが、猟師、電気柵、井戸水、放射能汚染された薪という問題は想像を超える角度と影響度で恐れ入った。
田舎を一緒くたには出来ないが、土地がどこであれ別の形で大変な問題にぶち当たるのだろう。
宮崎の美々津に住む知人や、山山口で知り合った移住者からも似た話を聞いていたし、梨の都留に住む恩人からもつい最近大変だったというエピソードを聞いているので場所や時代が変わっても苦労は変わらないというのは本当のようだ。
都会的で自由主義で個人主義な生活スタイルのままでは壁に当たるというのは大前提で、その上で地方ならでは、田舎ならでは、持ち家ならではの問題に翻弄されるのを覚 -
Posted by ブクログ
お久し振りに<南アルプス山岳救助隊K-9>シリーズ、12冊目。
今回は山岳救助隊と救助犬のレスキュー活動の日々を描く8つの短編集。
「孤老の山」「愛子とアイコ」「銀嶺の彼方に」
最初の3話は要救助者の捜索・救助の話が中心になり、怪我したり亡くなったりしている人も出てくるので、どれもよい話だが、いささかしんみりした話が続く。
ここまでは、まあ水準。
「影なき男」「愛と名誉のためでなく」
ここから、過去にも登場した山梨県警や南アルプス署の刑事たちが登場するミステリー仕立ての話が続く。
とりわけ、場面切換えがスピーディーで長編をギュッと凝縮したような展開の第4話が良かった。
いつもは見上げるだけ -
Posted by ブクログ
酒がやめられない。
酒は身体を害することはわかっている。
そして、私の身体は酒に起因する障害を起こしており、当然医者にも酒はとめられている。結局、酒で身体を害して死ぬことになっても、まあ仕方ないかと思っている。
天空の犬シリーズの作者、アウトドアで、酒を書かせたら底抜けの大好きな作家、樋口明雄氏の新刊は「断酒本」。
断酒本といっても、健康のために飲みすぎに注意しましょうという本ではない。
本書の三分の二は、今まで筆者が歩んできた暴飲、壮絶な酒飲み人生の振り返り。
いや、すごいは。
筆者の作品に「武装酒場」という、壮絶な酒飲みたちを描いたものがある。
それは、ほとんど実話をベースにしていたと -
Posted by ブクログ
同月にK-9シリーズを2冊も読めるとは、ファン冥利に尽きる。
本書は8話からなる短編集。どの短編も読み終えるのが惜しいという気持ちが拭えない。
なかでも第6話『COLD WAR』は、スリルとサスペンスに満ち、印象深い。
冬山訓練とパトロールに当たっていた星野夏実と神崎静奈は、北岳バットレスの壁面ぎりぎりに飛ぶ米軍機に出会う。一度ならず二度目の低空飛行では雪崩を引き起こし、登山者が巻き込まれる。
夏実たちの必死な捜索で彼らを助け出すが、軍用機の低空飛行は以前から問題となっていたようだ。
深町隊員の「つまり・・・戦後80年となろうというのに、依然として、この国の空は米軍のものということなんだ」との -
Posted by ブクログ
1年に1冊のペースで発表され、刊行されるのが待ち焦がれるこのシリーズ。何と今回は、光文社文庫でも続けて刊行されるとのことで、ファンにとっては何ともうれしい話である。
今回は、山岳救助隊に新しいメンバーが加わるが、彼は協調性がなく、隊員に不満が募る。隊員間の関係がどうなるのか、興味の募るところ。
「まったく、どうしてどいつもこいつも、”北岳”なのよ」との静奈の嘆き(笑)の通り、またしても犯罪者が北岳に。
二人で谷川岳登攀中に滑落し一人が死亡、残った一人が婚約者とともに北岳に。生き残った男がザイルを切ったのではとのではとの疑いを持つ、死亡した男の妹が彼らを追って北岳に。
一方で夏実は、母親に置き去 -
Posted by ブクログ
なるほど。著者のあとがきを読んで初めて合点がいった。
天空の犬K-9シリーズの新作は8篇からなる短編集。
一つ一つの作品が、短編ではなく長編として書かれても違和感がないほどに内容が濃い。
ページ数が膨らめば、シリーズとして何作品かにできるほどの面白さ。ひとつ一つの作品を堪能し、これなんで短編なんだろうと考えていたら、あとがきに小説誌に連載された作品を集めたものとあり、初めて合点がいったというわけ。
山岳小説とはいえ、警察小説でもあるという性格上、そこには犯罪があり、犯人が出てくる。
しかし、犯罪事件を解決してよかったねという話ではなく、物語の結末に優しさがあった。
八ヶ岳の自然がベースにあ -
Posted by ブクログ
北朝鮮にクーデターが勃発し、難を逃れた政府軍が屋久島に上陸し全島武装制圧するという、近未来的冒険小説。
彼らは、キムジョンウンの解放と亡命を日本政府に要求する。日本を通じアメリカに圧力をかけるための戦略。
島民を虐殺し、警察署を爆破し、さらに核爆弾を爆発させると脅す北朝鮮軍。
山岳救助隊員の高津夕季と山岳ガイドの狩野哲也たちが、「奇跡はまた起きるさ・・・ここは神の島だからな」との思いを胸に、北朝鮮軍の精鋭たちを相手に、生き残りをかけて戦いを挑み、山野を駆け巡る。
しかし、この一連の事態には、その裏に国際的な謀略が。
政府内のスパイが浮かび上がり、それにアメリカCIAの関わりも。
終息に向かうな