樋口明雄のレビュー一覧
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山をこよなく愛し、犬と共に山野を駆け廻り猪を狩る、通称ロッタこと六田賢司は、人に馴染めず、養護学校で少年時代を過ごした。大人になり人に優しく自身に厳しい性向とも相まって祖に魅力を開花させた。過去の辛い経験から喋る事が出来なくなった妻の亜希は、そんなロッタと出会い優しく包まれ自分を取り戻していった。
愛する山を守る為新聞記者の兄と共にひょんな切欠で知った地元の土建屋が関わる不法投棄を告発をする。
行政も動き、不法投棄は止められ行政処分が下りるが、土建屋の背後で糸を引くやくざが暗躍し、六田兄弟とロッタの身重の妻に迄魔の手が及んだ。
怒り狂ったロッタは猟銃と相棒の狼犬シオと共に、豪雪の南アルプスにたて籠った。
やくざ対、一人と一頭の戦争が始まった。
山岳小説と守る為の戦いと好きな要素が被っているのでドキドキしながら読みました。若夫婦の恵まれない中でお互いを思い合う姿がぐっときます。途中長いという印象を抱くかもしれませんが、最後の慟哭部分に至る為の長い九十九折だと思えば余計に気持ちが盛り上がるというものです。お勧めします。 -
Posted by ブクログ
前作「ミッドナイト・ラン」に続く、B級エンタメハードボイルド。
『K&T探偵社』の鯉沼、鷹羽コンビ。女に騙され、爆弾を巻かれ、銀行強盗をやらされる羽目になる。そんな二人を追うのは警察、やくざ、そしてチャイニーズマフィアに伝説の殺し屋とオンパレード。更にその舞台はヨコハマ。登場人物、ストーリー展開、どれをとっても、懐かしの刑事・探偵ドラマのよう。アブデカ大好きだった私には堪らん設定でした。勿論、リアリティなんかそっちのけで、ハチャメチャなのは分かっているんだけど、このハチャメチャ感を徹底してこそのエンタメ作品。恐らく映像化はもう無理であろうこのハチャメチャ感を、せめて文字で読ませてくれたっていい。こっちは勝手に、大好きだったキャラの演者に置き換え、脳内映像化させてもらうから。その映像化を容易に可能にしてくれる、見事な描写でした。