樋口明雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレジェットコースタームービーならぬ、ジェットコースターノベルで思い出すのは高野和明「グレイヴディッガー」。個人的にかなりお気に入りのあの作品と、同じくらいのテンポの良さはあるように思います。
ガンマニアのヤクザ加藤が非現実的なほど銃を乱射したり、自殺しようとしていた5人組が急にポジティブになっちゃうところとか、最初違和感を覚えるところもありました。けれどそれらは徐々に和らいで「こういう世界観」ということで最終的には受け入れられました。
ただFMパイレーツのDJ高嶋葵が5人組に肩入れして「バンディッツ」などと名付けちゃうところや、後半彼らを応援しようとプラカードを掲げたギャラリーが出てくるところは、軽薄すぎるように感じました。ホントに個人的な印象なのですが、正直(特にバンディッツなんて名前つけるところは)ダサいとすら感じてしまいます。
それを除けば比較的楽しめた小説でしたが、できることなら一度本作を読んだ記憶を無くして、5人組の視点のみで描いた本作を読んでみたいかなぁ。ヤクザたちや刑事の甲本の視点を除いて読めば、より「なんでカオルこと杉本真実子が追われていたのか」「警察を信じるべきか」をスリリングに感じながら読むことが出来たんじゃないかと。