樋口明雄のレビュー一覧
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著者初読み。
山岳小説の得意な作家さんが、南アルプスを舞台にした山岳救助犬の話を描いたと言うことで、気になってはいたけど、なかなか読めずにいたシリーズ。
警察小説と言うカテゴリにするのも、どうかと思ったけど、一応、主人公・夏実の所属が所轄と言うことで、警察小説として読んでみた。
他の人の感想にもあるように、中盤までは話が散らばり過ぎて、なかなか入り込めない。雪崩で亡くなってしまった救助隊長、東日本大震災、共感覚…何をメインで描きたいのか、なかなか絞り込めずに、読むペースも上がらない。
いろいろなことを乗り越えて、山岳救助隊の一員として、救助に参加するも、夏実とメイが初めて救助出来るのは、200 -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
みんな死んでるはずだった!練炭集団自殺を実行寸前の男女五人組。突然でくわした、ヤクザに追われる少女を助けるが、誘拐を疑われ警察に指名手配されてしまう。追っ手のヤクザから無数の弾丸の雨あられ、パトカーからは包囲されても、奴らはとことん走り続ける。痛快無比なジェットコースターノベル。
まさにジェットコースターって感じで、映画化狙ったんじゃないの?というくらいこれでもかこれでもかと出てくるド派手なシーン。銃乱射、カーチェイス、人間模様、人生再生。飽きることなく読ませていただきました。
現実感に乏しいという向きはあるかもしれませんが、このような本にそれを求めるの -
Posted by ブクログ
正直に登山ついてある程度知識があれば、かなり面白かったと思う。
しかしながらストーリーも面白いけど結果はよめた(それが面白いのですが)!
山の知識は全くの無知でしたので、興味にそそられる!!
のですが、なんとなく現実離れ&専門用語で苦労しました。
山の表裏一体というの言葉があっているかわからないけど、そこに立てば恐らく山の自然に魅了されるのが読書後の感想笑
政治と警察。田中角栄の本を読んだ後だと、ここまで無いにしても…怖い話でる。以前の仕事で有名な政治家の公演の仕事に就いた時に、SPの方と打ち合わせをした事がある….その人は、顔に最近できたようなアザが左顔面にあったのを思い出します -
Posted by ブクログ
ネタバレ裏表紙のあらすじから、外国人研修生制度問題を題材にした社会派作品かと思いました。が、読後の印象としては社会派色は薄く、前半はサスペンス色が、後半はアクション性が高い小説という印象が強かったです。
個人的には敵と味方の絶望的なほどの戦力差があった点が惹き込まれたポイント。元刑事とはいえ、齢70のおじいさんとその他数名の女性+一匹の犬に対し、相手は武闘派ヤクザ集団に加え、黒幕として政治家が控えているという…
普通に考えたら勝ち目がほぼなさそうな状況をいかに覆すかが気になって、惹き込まれた次第です。
結果としては…その状況を覆す手段が主人公達の知恵や機転によるものより、強運によるものが多かった -
Posted by ブクログ
ネタバレジェットコースタームービーならぬ、ジェットコースターノベルで思い出すのは高野和明「グレイヴディッガー」。個人的にかなりお気に入りのあの作品と、同じくらいのテンポの良さはあるように思います。
ガンマニアのヤクザ加藤が非現実的なほど銃を乱射したり、自殺しようとしていた5人組が急にポジティブになっちゃうところとか、最初違和感を覚えるところもありました。けれどそれらは徐々に和らいで「こういう世界観」ということで最終的には受け入れられました。
ただFMパイレーツのDJ高嶋葵が5人組に肩入れして「バンディッツ」などと名付けちゃうところや、後半彼らを応援しようとプラカードを掲げたギャラリーが出てくるとこ