樋口明雄のレビュー一覧

  • ドッグテールズ

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    物語も良かったですが、一番最初のどこかの国の犬に関する諺が胸に沁みました。不思議な話だったり、心温まる話だったり、楽しく読めました。ただ、「バックパッカー」結局何が言いたいのか汲み取れず。ちょっと肩透かしをくらった感じでした。

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    2017年11月06日
  • ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9

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    シリーズ第4弾。
    今作は元自衛隊員のテロリストが北岳に籠城するストーリーで、いつもの山岳救助隊の本来の活躍が描かれておらず、残念だけど、シリーズの中で一番面白くなかった。
    テロリストとの緊迫したやり取りの描写がつまらない訳ではないのだけど、やはり山岳救助隊は山を愛して、山と山を愛する人を守る人たちなので、変に脚色した話より、地味だけど、優しい山岳救助隊と犬たちの話をこのシリーズでは読みたい。

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    2017年10月22日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 ハルカの空

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    シリーズ第2弾。
    今回は山岳救助隊ではなく、山岳救助隊を取り巻く人たちの生き様を綴った短編集。
    山岳救助隊のメンバー達を描いた1作目も良かったが、人それぞれが山に登る理由を描いた今作も違う意味で良かった。
    山小屋でバイトをする女子大生目線で描かれた表題の「ハルカの空」は山で働く人だからこそ、見える問題点に触れていて、自分自身、山に登るので身に染みる部分も…
    次作ではどんな人間模様が描かれるのか、楽しみなシリーズ。

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    2017年09月05日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬

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    著者初読み。
    山岳小説の得意な作家さんが、南アルプスを舞台にした山岳救助犬の話を描いたと言うことで、気になってはいたけど、なかなか読めずにいたシリーズ。
    警察小説と言うカテゴリにするのも、どうかと思ったけど、一応、主人公・夏実の所属が所轄と言うことで、警察小説として読んでみた。
    他の人の感想にもあるように、中盤までは話が散らばり過ぎて、なかなか入り込めない。雪崩で亡くなってしまった救助隊長、東日本大震災、共感覚…何をメインで描きたいのか、なかなか絞り込めずに、読むペースも上がらない。
    いろいろなことを乗り越えて、山岳救助隊の一員として、救助に参加するも、夏実とメイが初めて救助出来るのは、200

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    2017年08月25日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 レスキュードッグ・ストーリーズ

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    ネタバレ

    「天空の犬」北岳のレスキュードックシリーズ。
    長編ではなく「山と渓谷」に連載されていた作品を集めた作品集。
    ひとつひとつの作品は、こじんまりとまとまっているが、そこはさすがの樋口さん どの作品も読ませてくれます。
    最後に、悲しい場面が....
    でも、それは犬と人間が付き合うときに、最初に覚悟しなければならないこと。
    いや、人と人が付き合うときにも、必ず直面することでもあります。

    後記にわれらがS編集者さんの名前がでてきたのも、見逃してませんよ。

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    2017年05月09日
  • ミッドナイト・ラン!

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    内容(「BOOK」データベースより)
    みんな死んでるはずだった!練炭集団自殺を実行寸前の男女五人組。突然でくわした、ヤクザに追われる少女を助けるが、誘拐を疑われ警察に指名手配されてしまう。追っ手のヤクザから無数の弾丸の雨あられ、パトカーからは包囲されても、奴らはとことん走り続ける。痛快無比なジェットコースターノベル。

    まさにジェットコースターって感じで、映画化狙ったんじゃないの?というくらいこれでもかこれでもかと出てくるド派手なシーン。銃乱射、カーチェイス、人間模様、人生再生。飽きることなく読ませていただきました。
    現実感に乏しいという向きはあるかもしれませんが、このような本にそれを求めるの

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    2017年03月28日
  • 狼は瞑らない

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    正直に登山ついてある程度知識があれば、かなり面白かったと思う。
    しかしながらストーリーも面白いけど結果はよめた(それが面白いのですが)!

    山の知識は全くの無知でしたので、興味にそそられる!!
    のですが、なんとなく現実離れ&専門用語で苦労しました。
    山の表裏一体というの言葉があっているかわからないけど、そこに立てば恐らく山の自然に魅了されるのが読書後の感想笑

    政治と警察。田中角栄の本を読んだ後だと、ここまで無いにしても…怖い話でる。以前の仕事で有名な政治家の公演の仕事に就いた時に、SPの方と打ち合わせをした事がある….その人は、顔に最近できたようなアザが左顔面にあったのを思い出します

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    2016年12月27日
  • オン・ザ・ロード

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    樋口明雄 といえば「ハルカの空」
    山岳救助犬を描いた、その清々しい世界を想像していた。
    たとえ、それが殺人事件をきっかけに始まる物語だったとしても.....

    場面はいきなり転換し、強烈なヤクザが登場。
    後は、もう、汚職、殺害、暴力、陵辱、ノンストップで凄惨な現場が展開していく。
    そして、なんとか迎える最後のシーン。
    唯一の救いは、途中で展開される暴力がすべて回収されていくこと。
    もう、新しい被害者は出ないということ。
    しかし、傷付き、死んでいった人々は、還らない。

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    2016年03月22日
  • ミッドナイト・ラン!

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    自殺サイトで集まった男女五人組。練炭集団自殺の実行寸前に、ヤクザに追われる少女を助けたことから、破れかぶれの疾走劇が始まるジェットコースターノベル。
    キャラクター設定が凄い。アルコール依存症、鬱病、引きこもり、借金、不治の病と負の要素たっぷりの面々が、少女を救うことという一つの目的だけのために、生きることへの執着心を取り戻していく。汚職刑事やヤクザたちも含めてステレオタイプなのが気になるが、ハリウッドアクション映画並みのスッキリ感を得ることができる。

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    2016年02月09日
  • オン・ザ・ロード

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    ネタバレ

    裏表紙のあらすじから、外国人研修生制度問題を題材にした社会派作品かと思いました。が、読後の印象としては社会派色は薄く、前半はサスペンス色が、後半はアクション性が高い小説という印象が強かったです。

    個人的には敵と味方の絶望的なほどの戦力差があった点が惹き込まれたポイント。元刑事とはいえ、齢70のおじいさんとその他数名の女性+一匹の犬に対し、相手は武闘派ヤクザ集団に加え、黒幕として政治家が控えているという…

    普通に考えたら勝ち目がほぼなさそうな状況をいかに覆すかが気になって、惹き込まれた次第です。

    結果としては…その状況を覆す手段が主人公達の知恵や機転によるものより、強運によるものが多かった

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    2016年01月04日
  • 武装酒場の逆襲

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     地元阿佐ヶ谷が舞台の奇人酔っ払いハチャメチャ物語。私も阿佐ヶ谷大好きだよ!阿佐ヶ谷高円寺あたりを(酔っ払いは特に)舞台にすると反体制のストーリーは描きやすいだろうなあ。創作者の皆さんもっと杉並舞台にメチャクチャやってくれ。

    家にたまたまあったので一作目「武装酒場」は未読。

    設定や描写は面白かったけど、酒場陣営にも警察陣営にもどうも共感できないというか考えが理解できないまま読み終わっちゃった。
    所々の体言止めがイカす文体。

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    2015年01月22日
  • 標高二八〇〇米

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    久しぶりに樋口明雄作品を読んだ。
    初めて読む短編集。

    山が舞台のものもあれば、そうでない物もある。
    こんなSFやミステリーを書く作家だとはしらなかった。
    それぞれがちょっと怖い作品。
    個人的には、連作となる標高二八〇〇米とリセットが良かった。

    収録作9作品
    モーレン小屋、屍山、渓にて、霧が晴れたら、標高二八〇〇米、闇の底より、最終電車、夜よりも暗い影、リセット

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    2014年12月12日
  • ミッドナイト・ラン!

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    ネタバレ

    自殺サイトで知り合った男女が練炭自殺をしようとした山中で、女の子を助けたことで、悪徳警察・やくざに追われることになる・・・。的なお話。結局はある刑事が一番の悪。等流れ。
    途中から、FMラジオのDJが事件を追っかける展開になるのがちょっと??だけど、軽い読み物としてはまぁまぁ。

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    2014年11月11日
  • ミッドナイト・ラン!

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    わかりやすいエンターテイメント小説です。
    軽いテンポで現実には起こりえないド派手なアクションが連続する。
    ついつい読んでしまいます。
    自殺志願者が巻き込まれる大事件という設定も面白かった。
    なんも考えないで読めるのでスッキリします。

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    2014年09月15日
  • ミッドナイト・ラン!

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    ネタバレ

    ジェットコースタームービーならぬ、ジェットコースターノベルで思い出すのは高野和明「グレイヴディッガー」。個人的にかなりお気に入りのあの作品と、同じくらいのテンポの良さはあるように思います。

    ガンマニアのヤクザ加藤が非現実的なほど銃を乱射したり、自殺しようとしていた5人組が急にポジティブになっちゃうところとか、最初違和感を覚えるところもありました。けれどそれらは徐々に和らいで「こういう世界観」ということで最終的には受け入れられました。

    ただFMパイレーツのDJ高嶋葵が5人組に肩入れして「バンディッツ」などと名付けちゃうところや、後半彼らを応援しようとプラカードを掲げたギャラリーが出てくるとこ

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    2014年09月07日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬

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    「登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた」という内容紹介でしたけど、読みすすめても不可解な出来事がなかなか起こらず、後半でやっと…という感じでした。盛り上がりもいま一つ。でも、夏実はじめ救助隊のメンバーに好感が持てたのと、メイが一生懸命で可愛かったので機会があれば続編も読んでみたい。

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    2014年08月25日
  • 武装酒場

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    【くだらなさも一周回れば神憑る】

    とにかく、くだらない。
    そして、主観だがなんだかもっさりした作風。少なからず本を読んできたつもりでも、久しぶりに場面は○○に戻る。って読んだ。

    ただ、悔しいことに面白いし、ありえないけど、楽しいから、他の人のレビューをみて評価が高いのを納得した。

    続編があるらしいので、それが何より楽しみだ。

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    2014年07月13日
  • ミッドナイト・ラン!

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    映画化を最初から想定してるでしょ!っていう際だったキャラ。楽しめます(^^)登場人物それぞれ、どの役者さんが会うかな〜?ということを想定しながら楽しめれば、,(*^^)v

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    2014年03月27日
  • ミッドナイト・ラン!

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    登場人物が多く挫折しそうになったものの、うまい具合に登場人物が繋がっていって面白かったです。☆3/5

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    2014年03月26日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬

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    南アルプス山岳救助隊の星野夏美.救助犬メイと共に荒れ狂う冬山に救助に向かう.なんとなく全てにおいて物足りない印象.冬山の恐ろしさ,山岳救助の過酷さと喜び.夏美の能力.不可解な事件.どれかに焦点を当てて深掘りすればさらに面白くなったような気がする.

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    2013年11月14日