樋口明雄のレビュー一覧

  • オン・ザ・ロード

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    樋口明雄 といえば「ハルカの空」
    山岳救助犬を描いた、その清々しい世界を想像していた。
    たとえ、それが殺人事件をきっかけに始まる物語だったとしても.....

    場面はいきなり転換し、強烈なヤクザが登場。
    後は、もう、汚職、殺害、暴力、陵辱、ノンストップで凄惨な現場が展開していく。
    そして、なんとか迎える最後のシーン。
    唯一の救いは、途中で展開される暴力がすべて回収されていくこと。
    もう、新しい被害者は出ないということ。
    しかし、傷付き、死んでいった人々は、還らない。

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    2016年03月22日
  • ミッドナイト・ラン!

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    自殺サイトで集まった男女五人組。練炭集団自殺の実行寸前に、ヤクザに追われる少女を助けたことから、破れかぶれの疾走劇が始まるジェットコースターノベル。
    キャラクター設定が凄い。アルコール依存症、鬱病、引きこもり、借金、不治の病と負の要素たっぷりの面々が、少女を救うことという一つの目的だけのために、生きることへの執着心を取り戻していく。汚職刑事やヤクザたちも含めてステレオタイプなのが気になるが、ハリウッドアクション映画並みのスッキリ感を得ることができる。

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    2016年02月09日
  • オン・ザ・ロード

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    ネタバレ

    裏表紙のあらすじから、外国人研修生制度問題を題材にした社会派作品かと思いました。が、読後の印象としては社会派色は薄く、前半はサスペンス色が、後半はアクション性が高い小説という印象が強かったです。

    個人的には敵と味方の絶望的なほどの戦力差があった点が惹き込まれたポイント。元刑事とはいえ、齢70のおじいさんとその他数名の女性+一匹の犬に対し、相手は武闘派ヤクザ集団に加え、黒幕として政治家が控えているという…

    普通に考えたら勝ち目がほぼなさそうな状況をいかに覆すかが気になって、惹き込まれた次第です。

    結果としては…その状況を覆す手段が主人公達の知恵や機転によるものより、強運によるものが多かった

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    2016年01月04日
  • 武装酒場の逆襲

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     地元阿佐ヶ谷が舞台の奇人酔っ払いハチャメチャ物語。私も阿佐ヶ谷大好きだよ!阿佐ヶ谷高円寺あたりを(酔っ払いは特に)舞台にすると反体制のストーリーは描きやすいだろうなあ。創作者の皆さんもっと杉並舞台にメチャクチャやってくれ。

    家にたまたまあったので一作目「武装酒場」は未読。

    設定や描写は面白かったけど、酒場陣営にも警察陣営にもどうも共感できないというか考えが理解できないまま読み終わっちゃった。
    所々の体言止めがイカす文体。

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    2015年01月22日
  • 標高二八〇〇米

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    久しぶりに樋口明雄作品を読んだ。
    初めて読む短編集。

    山が舞台のものもあれば、そうでない物もある。
    こんなSFやミステリーを書く作家だとはしらなかった。
    それぞれがちょっと怖い作品。
    個人的には、連作となる標高二八〇〇米とリセットが良かった。

    収録作9作品
    モーレン小屋、屍山、渓にて、霧が晴れたら、標高二八〇〇米、闇の底より、最終電車、夜よりも暗い影、リセット

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    2014年12月12日
  • ミッドナイト・ラン!

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    ネタバレ

    自殺サイトで知り合った男女が練炭自殺をしようとした山中で、女の子を助けたことで、悪徳警察・やくざに追われることになる・・・。的なお話。結局はある刑事が一番の悪。等流れ。
    途中から、FMラジオのDJが事件を追っかける展開になるのがちょっと??だけど、軽い読み物としてはまぁまぁ。

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    2014年11月11日
  • ミッドナイト・ラン!

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    わかりやすいエンターテイメント小説です。
    軽いテンポで現実には起こりえないド派手なアクションが連続する。
    ついつい読んでしまいます。
    自殺志願者が巻き込まれる大事件という設定も面白かった。
    なんも考えないで読めるのでスッキリします。

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    2014年09月15日
  • ミッドナイト・ラン!

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    ネタバレ

    ジェットコースタームービーならぬ、ジェットコースターノベルで思い出すのは高野和明「グレイヴディッガー」。個人的にかなりお気に入りのあの作品と、同じくらいのテンポの良さはあるように思います。

    ガンマニアのヤクザ加藤が非現実的なほど銃を乱射したり、自殺しようとしていた5人組が急にポジティブになっちゃうところとか、最初違和感を覚えるところもありました。けれどそれらは徐々に和らいで「こういう世界観」ということで最終的には受け入れられました。

    ただFMパイレーツのDJ高嶋葵が5人組に肩入れして「バンディッツ」などと名付けちゃうところや、後半彼らを応援しようとプラカードを掲げたギャラリーが出てくるとこ

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    2014年09月07日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬

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    「登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた」という内容紹介でしたけど、読みすすめても不可解な出来事がなかなか起こらず、後半でやっと…という感じでした。盛り上がりもいま一つ。でも、夏実はじめ救助隊のメンバーに好感が持てたのと、メイが一生懸命で可愛かったので機会があれば続編も読んでみたい。

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    2014年08月25日
  • 武装酒場

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    【くだらなさも一周回れば神憑る】

    とにかく、くだらない。
    そして、主観だがなんだかもっさりした作風。少なからず本を読んできたつもりでも、久しぶりに場面は○○に戻る。って読んだ。

    ただ、悔しいことに面白いし、ありえないけど、楽しいから、他の人のレビューをみて評価が高いのを納得した。

    続編があるらしいので、それが何より楽しみだ。

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    2014年07月13日
  • ミッドナイト・ラン!

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    映画化を最初から想定してるでしょ!っていう際だったキャラ。楽しめます(^^)登場人物それぞれ、どの役者さんが会うかな〜?ということを想定しながら楽しめれば、,(*^^)v

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    2014年03月27日
  • ミッドナイト・ラン!

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    登場人物が多く挫折しそうになったものの、うまい具合に登場人物が繋がっていって面白かったです。☆3/5

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    2014年03月26日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬

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    南アルプス山岳救助隊の星野夏美.救助犬メイと共に荒れ狂う冬山に救助に向かう.なんとなく全てにおいて物足りない印象.冬山の恐ろしさ,山岳救助の過酷さと喜び.夏美の能力.不可解な事件.どれかに焦点を当てて深掘りすればさらに面白くなったような気がする.

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    2013年11月14日
  • 標高二八〇〇米

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    「狼は瞑らない」の山岳サスペンスのイメージで読み始めたら全然違った。ホラー・SFの短編集だった^^;
    どれも明るい兆しがありそうな感じで終わるけど、でもそれでも悲しいし切ない。。希望よりも切なさの方が残った。

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    2013年08月16日
  • 約束の地(下)

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    下巻は怒濤の展開で物語が収束していくのが気持ちいい傑作ですね。それにしても、頑固親父にダメ息子、典型的なパターンだけど、実際に良そうで、結局人間が一番ダメな動物で、怖ろしい動物だといういつもの結論になっちゃいますね

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    2013年05月07日
  • 約束の地(上)

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    山から人を襲いにというと熊を想像するけど、熊を超える怪物が登場、しかもその野生生物は…山の自然を守ろうという人達と、お役所でなく既得権益を守ろうとする猟友会というのがなぁ。まぁ、そんな人達が銃を持っているというのはある意味危なすぎます。主人公の前に問題が山積み過ぎて、解決が出来るのか少し心配になります。さぁ、下巻へ

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    2013年05月07日
  • ミッドナイト・ラン!

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    ネタバレ

    集団自殺を決行するために山へ向かった見ず知らずの5人。ところが、なぜかヤクザに追われる少女が助けを求めてきて、助けてしまった。仕方なく山を降りて今後の相談をする5人の前に警察官が現れ、任意同行を求められた5人は・・・。ヤクザと警察に追われて逃げる5人の逃走劇。ありえない!だからこそ笑えて楽しくて面白い。暴力描写が若干きつく、彼らの更生する物語として意外性はないし、つっこみ所も沢山あるけれど、この感じが好き。

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    2013年03月10日
  • 約束の地(下)

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    論点多すぎ!つめこみ過ぎ!
    社会派小説、自然系、ミステリー、どの要素も持っているけど、とにかく的を絞って掘り下げて欲しかったな。
    まあ、その複合的な複雑さが、環境問題や社会問題の本質そのものなのかもしれないけど。

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    2013年02月11日
  • ミッドナイト・ラン!

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    タイトル通りのノンストップ・ストーリー。自殺志願者の5人だけでなく、途中で出てくる脇キャラも個性的で面白い。ちょっと昔の東映みたいなカーアクションもあったりで、そういった懐かしい雰囲気も感じられる。
    リアリティはこの際置いておいて、ひたすらエンタメ小説として楽しむべし。著者の山岳ハードボイルドもいいけれど、こういう肩肘張らず、軽い気持ちで読める本もいいと思う。

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    2012年12月17日
  • 約束の地(下)

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    樹皮が剥がされた木々、電気柵に挟まれながらの登山道など…、私みたいな初級者の山好きにも本書で描かれている鳥獣による森林被害を目にする機会は少なくない。長い共存の歴史でかろうじて住み分けがされてきた(それすら人間本位の住み分けだけれど)ものが壊れつつあり、死、怒りを超えた動物たちの絶望が伝わってくる。『ベアドック・ハンドラー』、そして『ピッキオ』の活動が知れただけでも感謝。

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    2012年11月19日