あらすじ
環境省技官の七倉航は、野生鳥獣保全管理センターの八ヶ岳支所に赴任してきた。昔気質の猟師や急進的な動物愛護団体との軋轢、娘・羽純への苛め……。七倉の悩みは尽きない。さらに、老夫婦が野生動物に襲われ死傷。地元猟師が巨大獣に食い殺される事件が! “稲妻”と呼ばれる巨グマの仕業なのか? だが、そこには、稲妻さえもが懼れる怪物の痕跡があった……。
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Posted by ブクログ
地球温暖化は、様々な方面に影響を及ぼしている。
それに加えての乱開発と公害。
さらに日本では、林業の人手不足による放置林の拡大、高齢化による里山の荒廃などから、農業への被害が拡大している。その一典型が、里山への野生鳥獣の進出。
そんな現状に、著者が問いかける「いますべての日本人に読んでみていただきたい」、動物小説と冒険小説とを融合したエンターテイメント。
Posted by ブクログ
あまり普段の生活では近くに感じない獣害の話。鳥獣保護官、聞きなれない職業だけれども大変です。保護と駆除、相反するところが難しいところです。
最後、ミステリーの要素が出てきたので、
下巻にでどのような展開をするのかが楽しみです。
Posted by ブクログ
久しぶりの自然系。単純なクマ倒しの話かとおもいきや、人食いイノシシでてくるわ、人が殺されて?ミステリーだわ、娘はイジメにあうわ、新種の寄生虫がでてくるわ、とにかく収拾つかない!
後巻を待て!!
Posted by ブクログ
序章からの展開に引き込まれつつ、問題提起は興味深く社会性も高い。「甲斐駒ヶ岳しんどかったなぁ」と、とても美しく険しい南アルプスの山々が思い出される描写にも感嘆。さぁ、どうなる下巻!!