約束の地(下)
  • 最新刊

約束の地(下)

770円 (税込)

3pt

3.9

野生獣たちは、躰の中から蝕まれていた。見えなくなる目、口から毛穴から噴き出す血……。山に投棄された大量の廃棄物によって汚染された水、そこから生まれた新種の寄生虫が、彼らの体内を喰い荒らしていたのだ。山の怒りを体現した野獣が、悪鬼のように荒れ狂う――。彼らに死を突きつける資格が人間にあるのか? 人と自然の真の共生を問う著者渾身の傑作!

...続きを読む

約束の地 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 約束の地(上)
    770円 (税込)
    環境省技官の七倉航は、野生鳥獣保全管理センターの八ヶ岳支所に赴任してきた。昔気質の猟師や急進的な動物愛護団体との軋轢、娘・羽純への苛め……。七倉の悩みは尽きない。さらに、老夫婦が野生動物に襲われ死傷。地元猟師が巨大獣に食い殺される事件が! “稲妻”と呼ばれる巨グマの仕業なのか? だが、そこには、稲妻さえもが懼れる怪物の痕跡があった……。
  • 約束の地(下)
    770円 (税込)
    野生獣たちは、躰の中から蝕まれていた。見えなくなる目、口から毛穴から噴き出す血……。山に投棄された大量の廃棄物によって汚染された水、そこから生まれた新種の寄生虫が、彼らの体内を喰い荒らしていたのだ。山の怒りを体現した野獣が、悪鬼のように荒れ狂う――。彼らに死を突きつける資格が人間にあるのか? 人と自然の真の共生を問う著者渾身の傑作!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

約束の地(下) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年09月10日

    何度も読み返したい一作。

    初めて読む作者だったが、どんどん引き込まれてしまった。

    ”父親”の目線でも、”男”の目線でも、”人間”という目線でも多様な視点で読むことができ、ページを繰る度に主人公に自分を投影していってしまった。
    急展開や中だるみもなく、心地よいテンションがあり、気が付けば読み終わっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年12月02日

    ハンティングはおろか登山にも縁のないこの身ですが、猟の緊張感や冬山に吹く風の身を切る様な冷たさをリアルに感じつつ、ページを繰る手が止まりません。
    面白さもさることながら、生と死という普遍のテーマを深く深く考えさせる太い筋が一本通っています。

    0

    Posted by ブクログ 2020年03月21日

    下巻も読み終わりました!

    山に棲む野生動物たちが人間の畑を荒らしてしまったり、不運にも人間と遭遇してしまって人が怪我をすると動物が殺処分されるという、現実でもたまに目にするニュース。

    元はと言えば人間が山を切り拓いて、動物たちの住処を奪ってしまったことが原因だから、こういうニュースを見ると悲しく...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年12月06日

    南アルプス山麓に居を構える著者ならではの自然描写が、書中様々な場面で詳述される。
    読者は、迫真の物語をしばし忘れ、主人公たちとともに八ヶ岳、南アルプス近辺を辿っているかのような寄稿文的臨場感を味わえる。
    もちろん、この小説の主題はそんなところではない。
    人と動物の棲み分け、人と自然の共生を問う意欲作...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月07日

    下巻は怒濤の展開で物語が収束していくのが気持ちいい傑作ですね。それにしても、頑固親父にダメ息子、典型的なパターンだけど、実際に良そうで、結局人間が一番ダメな動物で、怖ろしい動物だといういつもの結論になっちゃいますね

    0

    Posted by ブクログ 2013年02月11日

    論点多すぎ!つめこみ過ぎ!
    社会派小説、自然系、ミステリー、どの要素も持っているけど、とにかく的を絞って掘り下げて欲しかったな。
    まあ、その複合的な複雑さが、環境問題や社会問題の本質そのものなのかもしれないけど。

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月19日

    樹皮が剥がされた木々、電気柵に挟まれながらの登山道など…、私みたいな初級者の山好きにも本書で描かれている鳥獣による森林被害を目にする機会は少なくない。長い共存の歴史でかろうじて住み分けがされてきた(それすら人間本位の住み分けだけれど)ものが壊れつつあり、死、怒りを超えた動物たちの絶望が伝わってくる。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年04月11日

    面白かったけど、ちょっと長い。
    日本では、VS野生動物といえば熊が定番。これも熊ものかと思って読み始めたら、熊も出るけど実際の相手は大イノシシ。これに、猟銃規制やら、環境問題やら、教育問題やら、家族問題やら、いろいろ絡んで、それぞれ上手く書いていて興味は途切れないけれど、やはり本筋のVSイノシシの部...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年02月19日

    スペンサーシリーズに同名の作品があるが、全く別物。
    本作は八が岳や南アルプスの自然を舞台に、環境と獣害問題をテーマにした家族小説。

    とにかく、やたらとテーマを盛り込んでくる。狩猟の問題、獣害からのモンスター、食物連鎖、地方行政の怠慢、環境汚染、いじめ、またぎの老齢化、気候変動…こんなに盛り込んでど...続きを読む

    0

約束の地(下) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

約束の地 の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

樋口明雄 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す