【感想・ネタバレ】狼は瞑らないのレビュー

あらすじ

佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警護課に在籍し、SP(セキュリティー・ポリス)として、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。いまは一線を退き、北アルプスと立山連峰に挟まれた、広大な山岳地帯で遭難者を救助する、山岳警備隊の隊員となって久しい。その佐伯を狙う謎の暗殺集団。彼らは、警察と政界の闇の部分を知りすぎた佐伯を消すために送り込まれた、“掃除屋”と呼ばれる男たちだった。そして、幾重にも張りめぐらされた非常の罠。風速四十五メートルの大型台風に襲われ、下界と完全に弧絶した、標高二千メートルを超える険峻な山岳地帯を舞台に、過去を背負った男たちの、決死のサバイバルが始まる!

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Posted by ブクログ

決して女には立ち入れない男達の世界。
警視庁警備部に在籍しSPとして、エリート警察官だった佐伯。

その佐伯が、なぜ山岳警備隊に??

キャリアを捨て山岳地帯で遭難者を助ける佐伯が
次から次へと命を狙われ羽目に・・・。

雪山で繰り広げられる死闘。
仲間の死。
しつこい程、追いかけてくる奴等。

の厳しさ、過酷さの中の
男達の闘いが、とにかく熱い!!

山で命を落とす人の死に方が、詳細に書かれていて
全く知らなかったので唖然とした。

佐伯の寡黙な生き方と、そんな佐伯を見守る仲間達の
熱い絆が、泣ける!!

登山や山の厳しさが丁寧に書かれていて
その丁寧さが、丁寧過ぎずに読みやすく
私事が言うのは何ですが(笑)
凄く物語りの強弱??が上手かったです。


山岳メンバー、一人一人も魅力的で
とても楽しめた作品。
臨場感たっぷりでいて、ハラハラドキドキもあり
そして、泣ける場面もあり。
何と言っても山の厳しさの中
男達が命を掛けて人命救助に向かうのが
格好良すぎます。

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2019年06月05日

Posted by ブクログ

結構なボリュームで、登山しないのでよくわからない部分もあったけど、それを差し引いても手に汗握る展開でおもしろかった。主人公も仲間たちもかっこよかった。その後がどうなったか気になる。

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2013年07月29日

Posted by ブクログ

『天空の犬』の著者、樋口明雄の本。『天空の犬』程ではないが、山の描写はこの頃からすごかった。『天空の犬』とは少々違い、この本はミステリーの側面が強い。準主人公の杉浦が実は…半分過ぎたくらいからどんでん返し。警察小説はそんなに読んでるわけでもないけど度肝を抜かれた。

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2013年04月18日

Posted by ブクログ

売らない。また読むから。

よく登場人物をイメージの合う俳優やらに置き換えるんだけど、
佐伯-竹野内豊で読みました

嫁にすすめたら速攻読み終えてた

「佐伯のイメージ誰?」

「私は遠藤憲一!」

「....」

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2012年03月18日

Posted by ブクログ

初めて樋口明雄を読んだ。

本書は面白すぎる!!
一気に引き込まれて、そのまま読破してしまった。

主人公佐伯もカッコいいが、彼の同僚である山岳警備隊もとても良い。
腐った政治家に翻弄される主人公。
是非とも続編を書いて欲しい一冊です。

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2010年11月22日

Posted by ブクログ

大自然の猛威、命を賭けた男達の絆、信頼、裏切り。
久々に小説読んで号泣…
興奮と、そして余韻がいつまでも残る。

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2010年03月02日

Posted by ブクログ

雪山で繰り広げられる死闘には、書を置く能わずの感。
「興奮、興奮、また興奮」との賞賛も頷ける迫力。
かつてSPとして政治家を警護していた時に負傷し一線を退き、今は遭難者を救助する山岳警備隊の一員の佐伯。
警察と政界の闇の証拠を握っている彼を、警察庁直属の”殺し屋”が襲う。佐伯の属する警備隊の中にも彼を狙う警察庁のスパイが。
誰がスパイなのかのミステリーも。
超弩級の台風という自然の猛威の中で、人間の悪意の象徴ともいうべき殺し屋たちと、佐伯および警備隊たちとの凄惨を極めるサバイバル。
一方で、人を助け、その感動を仲間とともにすることにより、己の愚かさに目覚め改悛する隊員も。
エンタメの醍醐味を満喫できる傑作。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

この作者の山岳小説を、最近読みあさっているが、どれも引き込まれる。
本作は、複雑な過去を持つ男達の、心の奥の暗く重たいものが山で生きることによって浄化されているようで感情移入できた。
(文庫ではなくハードカバーにて)

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2020年04月08日

Posted by ブクログ

正統派冒険小説
山岳冒険小説の傑作。
ハラハラ、ドキドキ。
無骨な男の生き様を周囲の個性豊かな男たちが際立たせる。

面白かった!

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2019年07月16日

Posted by ブクログ

中々読み応えがあります。

折角の山岳小説なので、
雪山での攻防が、もう少し分量が多いと、
もっと満足感は高いと思います。

この手の作品に有りがちな、
内通者も存在し、手に汗握る物語になっています。
映画とかになれば、面白そうなんですけどね。

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2013年10月03日

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標高2000mを超える険峻な山岳地帯を舞台にした決死のハードボイルド。事件の黒幕の背景が少々大袈裟な感はあるけれども、山岳警備隊等々の山の男たちの描写は胸熱くなるものがあった。満足のいく面白さです。

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2011年05月30日

Posted by ブクログ

著者が樋口さんで「狼は瞑らない」という題名から、狼と自然保護にまつわるものだと思って開いたけれど、話は山岳サスペンス・・・。そうだった、樋口さんは山岳ものもお得意なんだった。(^_^;) 所々にスーパーマン的描写もあるけれど、樋口さんが描く自然描写には、毎回自分自身がその場に居合わせているかのような気にさせられる。今回も稲光で周囲が青白く発光する暴風雨の中、主人公の背中を追っていた。最後まで、ハラハラドキドキが止まない作品でした。(o^^o)

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)

佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警備課に在籍し、SPとして、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。いまは一線を退き、北アルプスと立山連峰に挟まれた広大な山岳地帯で遭難者を救助する、山岳警備隊の隊員である。その佐伯を狙う謎の暗殺者集団。彼らは、警察と政界の闇を知りすぎた佐伯を消すために送り込まれた“掃除屋”だった。

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2018年02月08日

Posted by ブクログ

正直に登山ついてある程度知識があれば、かなり面白かったと思う。
しかしながらストーリーも面白いけど結果はよめた(それが面白いのですが)!

山の知識は全くの無知でしたので、興味にそそられる!!
のですが、なんとなく現実離れ&専門用語で苦労しました。
山の表裏一体というの言葉があっているかわからないけど、そこに立てば恐らく山の自然に魅了されるのが読書後の感想笑

政治と警察。田中角栄の本を読んだ後だと、ここまで無いにしても…怖い話でる。以前の仕事で有名な政治家の公演の仕事に就いた時に、SPの方と打ち合わせをした事がある….その人は、顔に最近できたようなアザが左顔面にあったのを思い出します…

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2016年12月27日

Posted by ブクログ

ザシュザシュっと決めてくる感じ。
鋭利な単語で端的に表現する事によってスリル感が増す。
という印象

どんでん返しはないがスリリングな山岳小説

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2012年07月01日

Posted by ブクログ

高校大学社会人の数年間とずっと山に登っていたので山の匂いなら少しはわかる。出だしの山岳警備隊の日常を連作集のように淡々と語った部分が実に良い。山と海の違いはあるが初期の谷恒生を思わせる。谷恒生の海洋モノだけを読み続けた日々が懐かしい。後半になり話は動き出す。警察キャリアと政治の癒着、知り過ぎた者の運命・・著者渾身の部分だが何故か話に入り込めなかった。でも他の山岳モノも読んでみるつもり。最後に後書き。普通は見られないような思い入れたっぷりで、やや気取った書き方であるが、久しぶりに旅に出たいと思わせてくれた。

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2012年02月10日

Posted by ブクログ

はじめて読む人です。
山岳サスペンスってコトで、なかなか面白そうだなぁと思い、手に取った
作品です。

結構面白かったです。
特に、山岳シーンが良かったですね。
これだけ描けるんだったらもっと人気が出てもいいと思います。
全然無名な作家だとは思いますが、これだけの水準だったら、もっと有名になっていてもいいのでは?というかんじでした。

昔SPをやっていた警官が、自分が守っていたVIPの秘密を知ってしまい、そのため、SPを退いて山岳救助隊に異動した後も狙われてしまうという内容です。

主人公の仲間の山岳救助隊の面々もかなり魅力的ですし、何よりも山のなかの描写がかなりいいかんじでした。
いろいろなアイディアがあって、やりたいことが多かったから、イマイチ消化不良なところもありましたが、これはまぁまだOKだと思います。

これだけ描けるのでしたら、まだまだ伸びしろは十分あり、ってコトで、また
次の作品に期待したいな、と思いました。

がんばれ~~~!!!!

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2011年10月23日

Posted by ブクログ

雪山を舞台にしたアクションもの。
こういう小説は、どうしても専門用語が多い。
まるでジャンル違いの人の会話に放り込まれたみたいで、
最初は必死についていこうと思うんだけど、
だんだんどうでもよくなってくる(ごめんなさい)。
SPというとV6の岡田くんが主演してたドラマを思い出しちゃって、
あぁ、あれは面白かったのにな…とか余計なお世話。

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2010年09月09日

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