【感想・ネタバレ】南アルプス山岳救助隊K-9 遥かなる蒼峰のレビュー

あらすじ

南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ、
徳間文庫10巻目!


南アルプスを飛び出し、静奈、アメリカへ!
山小屋のアメリカ人スタッフが秘めた暗い過去とは?
好評山岳ミステリー最新作!


いつも陽気な北岳白根御池小屋のアメリカ人スタッフ、ニック・ハロウェイの元気がない。
親友のピーターがアメリカ・ヨセミテのスルーハイク途中で亡くなり、
アメリカに戻らなければならないという。大学時代、二人は国家機密にかかわる国防関係の組織に所属していた。
だが組織は抹消、メンバーの大半が不審死を遂げる中、
ニックとピーターだけが国外に脱出できたのだ。
ピーターは夢だったヨセミテからマウント・ホイットニーまで続く
「ジョン・ミューア・トレイル」単独制覇のためアメリカに戻り、
旅の途中で”事故死”したという。
アメリカに戻れば命の危険にさらされる。
それでも親友に代わりスルーハイクを成し遂げたいというニックに、
山岳救助隊の神崎静奈は同行を申し出る……。
【文庫書下し】

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Posted by ブクログ

樋口明雄『南アルプス山岳救助隊K-9 遥かなる蒼峰』徳間文庫。

文庫書き下ろし。

今回は南アルプスが舞台ではなく、アメリカのヨセミテ国立公園からキングス・キャニオン国立公園、セコイア国立公園が舞台となる。

このシリーズは毎回、想定外の事件が描かれ、山岳救助隊のメンバーと山岳救助犬が事件へと果敢に挑むのだ。今回は北岳白根御池小屋のアメリカ人スタッフ、ニック・ハロウェイと神崎静奈の2人がジョン・ミューア・トレイルを走破しながら、大きな事件を解決する。

一気読みだった。何時もながら面白い。


何時も陽気な北岳白根御池小屋のアメリカ人スタッフのニック・ハロウェイは、最近、何故か落ち込んでいた。ニックの親友のピーターの婚約者のジョアンがアメリカで何者かに銃撃されて亡くなり、それを聞いて、オーストラリアからアメリカに戻ったピーターもトラックに轢かれて亡くなったのだ。

大学時代にニックとピーターは国家機密に関わる国防関係の仕事をしていたのだが、その時のメンバーの大半が不審死を遂げていた。ニックとピーターだけは国外に脱出していたので死を免れていたのだ。

ニックは生命を狙われることを承知でアメリカに戻り、ピーターとジョアンと3人で走破することを夢見ていたジョン・ミューア・トレイルの単独制覇に挑む。それを聞いた神崎静奈はニックの力になろうと長期休暇を取得し、数日後にアメリカに向かう。

本体価格800円
★★★★★

0
2025年07月16日

Posted by ブクログ

いきなり怖すぎるやろー
しかもこんな冒頭からヤバい状況。この気持ちを引きずりながら読まなきゃいけないなんて、そんな殺生な....と思って読み始めたが、話の展開が早くてあれよあれよという間に読み進められてしまう。

ガチガチの山岳小説ではない。どっぷりと自然を礼賛し触れ合う自然小説ではない。警察モノ、国家機密を扱うサスペンスものでもない。
でも、それらの要素をみな取り込んで、一編の小説として良いぐらいに成立させているのは、やはり小説家の腕前なのだろうか。
そして、それはやはり、山麓に住み、山に登り、川に遊ぶリアルアウトドアズマンである作者ならではの作品なのだろう。

一気に読んでしまったので、冒頭のヤバすぎる状況は無事回収され、安心して本を閉じることができた。
面白かった。



0
2025年09月03日

Posted by ブクログ

えっ?アメリカの山?
なんで??

真相はヨセミテの山に!?

と帯にあるけど
概要しかわからない気がする
結果みたいなものはまぁ解るけど

アメリカにはアメリカの自然に対する取り組み方(仕組み)があるのね、やっぱり日本とは違う 当たり前か……

0
2025年09月03日

Posted by ブクログ

南アルプスが北岳がメインのシリーズ10作目は、何と舞台はアメリカ。
カリフォルニア州を南北に貫くシェラネバタ山脈のヨセミテ渓谷からマウントホイットニーまでのロングウオークコース。
ロングトレイルへ出発した白根御池小屋スタッフのニック・ハロウエイを神崎静奈が追う。
おかしな関西弁を話す彼が何故ロングトレイルへ向かったのか、彼の過去とともにそのわけが明らかにされる。
序章で描かれた場面がどこで登場するのか、まだかまだかの思いで一気読みとなる。
目先が変わったこの作品も良いが、やはりホームグラウンドでの山岳救助隊の活躍が見たいと思うが・・・

0
2025年08月23日

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