樋口明雄のレビュー一覧
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「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズの著者が、南アルプスの小屋の管理人たちへのインタビューをまとめたノンフィクション。
それぞれの管理人たちの人生や仕事に対する姿勢の違いにより、各小屋にも特徴があり、思わず訪ねてみたくなる魅力にあふれている。
広池御池小屋は夫婦で経営。
管理人は規律を重んじ、「山の仕事は人を鍛える」との信念で、スタッフに対している。極限状況の中で、ひとつひとつの困難を乗り越えて彼らの顔つきが変わり、ひとりひとりの若者が磨かれてゆくことに喜びを感じている。
対して、広河原山荘では、そのスタッフは自由が基本だそうだ。
祖父と父に続き三代目の管理人は、高校時代はレスリングでならし -
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下巻も読み終わりました!
山に棲む野生動物たちが人間の畑を荒らしてしまったり、不運にも人間と遭遇してしまって人が怪我をすると動物が殺処分されるという、現実でもたまに目にするニュース。
元はと言えば人間が山を切り拓いて、動物たちの住処を奪ってしまったことが原因だから、こういうニュースを見ると悲しくなってたんだけど。
人間も生きていかなきゃだしね。
難しい問題よね。
前に聞いたことある話で、自然との共存で一旦人間が手を出してしまったものはずっと手を出し続けなければいけないっていうの。
アメリカの国立公園の狼再導入の時に聞いたんだっけな??
ちょっとうろ覚え…。
そういうのを色々思い出すお話だ -
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南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ、4作目。
今作の舞台は、架空設定の活火山・新羅山。登山客で溢れ返る山で突如火山活動活発化。否が応でも、御嶽山噴火を思い出すが、今作はその災害事例を教訓に、どのように災害救助を行うべきか、シミュレーションした内容とも言えそう。登山客の数が集まれば、それだけ暴挙に出る不届きモノも少数ながら出てくるわけで、山岳救助隊や自衛隊の方たちはそういった人たちを見据えた救助活動を実際に行わなければならず、如何に過酷で、時には理不尽なものか、本書を通して伝わってきた。
本シリーズの特徴と言うべきか、山岳救助小説である一方、警察ハードボイルド要素も加わっている。今作の場合、子 -
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「いきなり文庫本」の『クレムゾンの疾走』と同じく、山岳救助隊の神崎静奈が主人公。
カーチェイスあり、銃撃戦(人が死にすぎる!)ありの、ノンストップアクションエンタメ。
「クレムゾン」で関わりあった警視庁阿佐ヶ谷署の大柴刑事が陰謀に巻き込まれ、警察からも追われる羽目に。
彼を助けるべく、静奈が愛犬バロンとともに救出に向かう。
彼女の目も覚めるかのような活躍に、猛暑も忘れる一気読み。
陰謀の背景にあるのは、「地方財務局が国有地を不正価格で私立学園に売却した」(どこかの国で聞いたような!)事件だとか。
静奈たちの前に立ちはだかるのは、「政治家の犯罪の証拠隠滅のため、事故や自殺に見せかけて他人を殺す秘 -
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樋口明雄『南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈』徳間文庫。
文庫書き下ろしのシリーズ最新作。
なかなか面白いストーリーなのだが、モヤモヤ感が残るあっさりした結末が少し残念。今回は『クリムゾンの疾走』に登場した阿佐ヶ谷署の大柴刑事と南アルプス署の山岳救助隊員にして、空手の達人である神崎静奈と相棒のバロンが大活躍を見せる。
突然、上層部の呼び出しを受け、南アルプス署に拘留中の窃盗犯の移送を命ぜられた大柴刑事は相棒の小坂刑事と共に南アルプス署に赴き、窃盗犯の移送を開始するが、大規模な陰謀に巻き込まれるが……
余りにも人が死に過ぎるのはどうかと……
本体価格740円
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甲府市内の宝石店が強盗グループに襲撃された。警備員二名を殺傷し、三億七千万円相当の宝石を強奪した犯人たちは、なぜか冬の北岳へと向かった!追跡する刑事たち、それをバックアップする山岳救助隊の夏実や静奈。そして救助犬二頭。非情な裏切りや、果てなき欲望が渦巻く白い山。その静寂を切り裂いて、一発の銃声が谺したとき―!
このシリーズは断続的に読んでいる。「ブロッケンの悪魔」以来か。登攀シーンや救助シーンは実にスリリング。もっとも冬山登山には縁がありませんが。
「銀嶺の果て」という古い日本映画がある。あちらは銀行強盗三人組が北アルプスに逃げ込む話だったが、関係はないですね。
まだまだ未読の作品が多 -
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文庫帯の「山岳冒険小説の金字塔」は、けっして誇張された讃辞ではない。
山でしか己の生き甲斐を見出せない主人公ロッタ。そして、不幸な過去を持ち、生きるうえでの彼の存在が欠かせない妻の亜希。
彼らと、暴力団と産廃業者の悪行を新聞で暴露したロッタの兄に、魔の手が伸びる。
「純粋無垢にして自由奔放」、正義という言葉を何より信じるロッタ。復讐の念に燃えた彼は、兄と妻の仇を撃つべく、組事務所ですさまじい銃撃戦。
さらに、狼犬シオを従え、豪雪と極寒の南アルプスで、暴力団を相手に、一人サバイバル戦を繰り広げる。
その壮絶な戦いに、頁置く能わずも誇張と言えず、読む手が止まらない。
「古典的西部劇や東映やくざ映画