樋口明雄のレビュー一覧

  • 南アルプス山岳救助隊K-9 風の渓

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    天空の犬シリーズ第9弾。
    久しぶりの夏実とメイ、神崎とバロンは健在。
    複数の伏線をうまく北岳に集約させていく展開は、やっぱり面白い。
    そこに絡んでくるのは、これも作者得意の警察とヤクザ...
    読んでから買ってまた読む本棚に追加することにした。

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    2021年03月16日
  • 武装酒場

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    『こんな偶然、有り得ないでしょ!』ってくらいの状況で、いつの間にか日本中の注目を浴びる、居酒屋「善次郎」。理屈抜きに楽しみたい人には、うってつけの作品です。

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    2021年03月09日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 風の渓

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    富士登山で山ガールになったアイドルグループのボーカルが、北岳に登ることになった。
    彼女のファンでひきこもりネットハッカーの35歳が、彼女に会うために北岳を目指す。
    さらに、母親が入院し父親からDVを受けている13歳が、北岳に逃げてくる。
    思惑の違うそれぞれが、北岳でどういう遭遇をするのか。
    引きこもりやDVそれにストーカーなど、現代の問題を織り交ぜながら、南アルプス山岳救助隊の面々が活躍するシリーズ第9弾は、相変わらず頁を繰る手が止まらない。
    今作では、両股小屋管理人をしている加賀美淑子70歳が、魅力的でいい味を出している。
    北岳の美しさ雄大さの描写にたっぷりと浸りながら、静奈の痛快な戦いのシ

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    2021年01月29日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈

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    静奈さんの空手炸裂を待ち望んでいたので、待ってました! で読み始めました。でも、ちっとも山が出てこないじゃん。今回はカーチェイスで終わりなんだ、、と思いはじめたころ「大菩薩ライン」へ向かうときた。なるほど!!ここで山越えだ。 登山道に死体がゴロゴロ転がっていると思うとちょっとコワいけど、でも私好みで楽しめました。

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    2021年01月20日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 風の渓

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    両親に愛情をかけられていない少年。山での暮らしの中で心を開いていくのが嬉しい。独りよがりな男はその思い込みで事件を起こす。
    山と自然を愛する人たちの物語が心を癒してくれる。
    山にいる気分を味わえる。
    下り道が苦手でなければ山に登ってみたいけれど……

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    2020年12月29日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 ハルカの空

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    巻末を見て初めて知ったのですが、警察が山に救助犬を配置しているという事は無いんですね。すっかり本当にある組織だと思ったのでびっくりしました。
    北岳という日本2番目の高峰を舞台に、救助犬とそのハンドラーである婦警を主人公にした作品です。
    当たり前ですが、この本の登山者はすぐ遭難するし滑落するので読んでいると登山怖いと思ってしまいそうですが、しっかり準備して過信せず、天気予報をがっちり確認して行動すれば大丈夫なんですよね、きっと。わからんけど。

    今作は山岳救助隊それぞれが主人公の連作となっているので、前作で登場した仲間たちの素性が知れてとてもよかった。救助犬が活躍しない作品もあったけれど逆にそれ

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    2020年12月08日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬

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    犬好きにはたまらない!ボーダーコリーって賢いしかわいいよなあ
    山用語がふんだんに出てくるので、分からないとちょっと読み止まってしまうかも。

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    2020年08月22日
  • ヤマケイ文庫 レスキュードッグ・ストーリーズ

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    南アルプス山岳救助隊K-9シリーズの5作目。
    『ハルカの空』に次ぐ短編集。単行本での12話に、文庫本特別収録1話がついて、お得感あり。
    第4話では、『約束の地』『許されざるもの』での主人公野生鳥獣保全管理官の七倉航が顔を出し、なつかしい。
    第9話で登場人物の一人が吐露する。
    「なくてもいい便利さのために、この南アルプスが傷つけられる。かけがえのない自然が破壊される。俺はそれが許せない。人間は欲と傲慢を捨てて、そろそろ謙虚さを学ぶべきなんだ」
    八ヶ岳と南アルプスに挟まれた土地に居住する著者の切実な思いでもあるだろう。
    第11話「相棒」は、隊員進藤諒太と救助犬との話。涙腺を刺激されずにはいられない

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    2020年05月24日
  • 北岳山小屋物語

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    「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズの著者が、南アルプスの小屋の管理人たちへのインタビューをまとめたノンフィクション。
    それぞれの管理人たちの人生や仕事に対する姿勢の違いにより、各小屋にも特徴があり、思わず訪ねてみたくなる魅力にあふれている。
    広池御池小屋は夫婦で経営。
    管理人は規律を重んじ、「山の仕事は人を鍛える」との信念で、スタッフに対している。極限状況の中で、ひとつひとつの困難を乗り越えて彼らの顔つきが変わり、ひとりひとりの若者が磨かれてゆくことに喜びを感じている。
    対して、広河原山荘では、そのスタッフは自由が基本だそうだ。
    祖父と父に続き三代目の管理人は、高校時代はレスリングでならし

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    2020年04月12日
  • 狼は瞑らない

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    この作者の山岳小説を、最近読みあさっているが、どれも引き込まれる。
    本作は、複雑な過去を持つ男達の、心の奥の暗く重たいものが山で生きることによって浄化されているようで感情移入できた。
    (文庫ではなくハードカバーにて)

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    2020年04月08日
  • 約束の地(下)

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    下巻も読み終わりました!

    山に棲む野生動物たちが人間の畑を荒らしてしまったり、不運にも人間と遭遇してしまって人が怪我をすると動物が殺処分されるという、現実でもたまに目にするニュース。

    元はと言えば人間が山を切り拓いて、動物たちの住処を奪ってしまったことが原因だから、こういうニュースを見ると悲しくなってたんだけど。
    人間も生きていかなきゃだしね。
    難しい問題よね。

    前に聞いたことある話で、自然との共存で一旦人間が手を出してしまったものはずっと手を出し続けなければいけないっていうの。
    アメリカの国立公園の狼再導入の時に聞いたんだっけな??
    ちょっとうろ覚え…。
    そういうのを色々思い出すお話だ

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    2020年03月21日
  • 炎の岳―南アルプス山岳救助隊K-9―(新潮文庫)

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    南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ、4作目。

    今作の舞台は、架空設定の活火山・新羅山。登山客で溢れ返る山で突如火山活動活発化。否が応でも、御嶽山噴火を思い出すが、今作はその災害事例を教訓に、どのように災害救助を行うべきか、シミュレーションした内容とも言えそう。登山客の数が集まれば、それだけ暴挙に出る不届きモノも少数ながら出てくるわけで、山岳救助隊や自衛隊の方たちはそういった人たちを見据えた救助活動を実際に行わなければならず、如何に過酷で、時には理不尽なものか、本書を通して伝わってきた。
    本シリーズの特徴と言うべきか、山岳救助小説である一方、警察ハードボイルド要素も加わっている。今作の場合、子

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    2020年02月13日
  • オン・ザ・ロード

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    面白い。
    登場人物ごとに、別れる3つの話が、
    進むごとにまとまっていく。
    まとまればまとまるほど、話にひきこまれました。

    それにしても、イカレタアウトロー。
    どうしようもないけれど、魅力的です。

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    2020年01月23日
  • 炎の岳―南アルプス山岳救助隊K-9―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    山岳救助隊シリーズ
    犬が出てくる話が好きなので読み始めたこのシリーズ。
    今作は、その中でも良かったです。
    メイが、夏実のために静奈を探して走る。
    そしてヘリに乗って行ってしまう静奈に取り残されたメイの悲しみと決意、読んでいて愛おしくなりました。

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    2019年11月02日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈

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    「いきなり文庫本」の『クレムゾンの疾走』と同じく、山岳救助隊の神崎静奈が主人公。
    カーチェイスあり、銃撃戦(人が死にすぎる!)ありの、ノンストップアクションエンタメ。
    「クレムゾン」で関わりあった警視庁阿佐ヶ谷署の大柴刑事が陰謀に巻き込まれ、警察からも追われる羽目に。
    彼を助けるべく、静奈が愛犬バロンとともに救出に向かう。
    彼女の目も覚めるかのような活躍に、猛暑も忘れる一気読み。
    陰謀の背景にあるのは、「地方財務局が国有地を不正価格で私立学園に売却した」(どこかの国で聞いたような!)事件だとか。
    静奈たちの前に立ちはだかるのは、「政治家の犯罪の証拠隠滅のため、事故や自殺に見せかけて他人を殺す秘

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    2019年08月17日
  • 狼は瞑らない

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    正統派冒険小説
    山岳冒険小説の傑作。
    ハラハラ、ドキドキ。
    無骨な男の生き様を周囲の個性豊かな男たちが際立たせる。

    面白かった!

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    2019年07月16日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈

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    バロンの出番が少なかった。大柴さんの大活躍はスッとしながらホント?と思う。そこまでの組織悪は無いと信じたいのだけど。

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    2019年07月07日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈

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    樋口明雄『南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈』徳間文庫。

    文庫書き下ろしのシリーズ最新作。

    なかなか面白いストーリーなのだが、モヤモヤ感が残るあっさりした結末が少し残念。今回は『クリムゾンの疾走』に登場した阿佐ヶ谷署の大柴刑事と南アルプス署の山岳救助隊員にして、空手の達人である神崎静奈と相棒のバロンが大活躍を見せる。

    突然、上層部の呼び出しを受け、南アルプス署に拘留中の窃盗犯の移送を命ぜられた大柴刑事は相棒の小坂刑事と共に南アルプス署に赴き、窃盗犯の移送を開始するが、大規模な陰謀に巻き込まれるが……

    余りにも人が死に過ぎるのはどうかと……

    本体価格740円
    ★★★★

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    2019年05月26日
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 ハルカの空

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    天空の犬の続編。
    メイと夏美が救助隊をつとめる北岳での出来事が、短編集のように描かれている。
    本当にこんな救助犬がいたらなぁと、楽しく読める作品。

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    2019年03月11日
  • ヤマケイ文庫 レスキュードッグ・ストーリーズ

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    大自然北岳を舞台にした山岳救助隊の短編集,ヒューマンストーリーだ。既読感ありありだったがそれもそのはず,単行本の文庫本化だったんだね。それでも一編は書き下ろしだったしいい物語だから読み直して正解。

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    2019年02月25日