あらすじ
日本第2位の高峰、北岳を舞台に山岳救助隊と山岳救助犬が駆ける!
北岳にある白根御池小屋。山岳救助隊が常駐し、日本初の山岳救助犬チームが配備された―。
『山と溪谷』2016年4月号~2017年4月号にて好評連載された、南アルプス山岳救助隊と救助犬の活躍を描く本格山岳小説の文庫化。南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ。
文庫化にあたり書き下ろし作品「彼方の山」を加えた全13編の短編集。
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樋口明雄『レスキュードッグ・ストーリーズ』ヤマケイ文庫。
南アルプス山岳救助隊K-9シリーズの短編集。文庫本特別収録の1話を含む全13話を収録。徳間文庫、ハルキ文庫、新潮文庫と続き、今度はヤマケイ文庫からの刊行となかなか忙しい。 しかも、ヤマケイ文庫から刊行されたのを見逃していた。
冬山で遭難した男、嫌われ者の頑固爺さん、急変する山の気象、失われいく自然と人間のエゴ、山の怪異、大切な人との別れ……日常よりも生と死を強く感じる山を舞台に様々なドラマが描かれる。他のシリーズ作品はサスペンス冒険小説の色合いが濃いのだが、本作は泣ける感動的な話が多いようだ。
『遺書』『山の嫌われ者』『青天の霹靂』『神の鳥』『霧の中に……』『帰ってきた男』『父の山』『サバイバーズ・ギルド』『辞表』『向かい風ふたたび』『相棒』『夏のおわりに』『彼方の山』を収録。
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シリーズ第六弾。13の短編。いつもの山岳救助隊の話、雷鳥保護の話、遭難者の霊に遭遇するホラー話、色々あるが、初の山岳救助犬・カムイの最後が感涙的。筆者の作品は盛り込みすぎなところがあるが、短編集はスッキリしていて良かった。
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南アルプス山岳救助隊K-9シリーズの5作目。
『ハルカの空』に次ぐ短編集。単行本での12話に、文庫本特別収録1話がついて、お得感あり。
第4話では、『約束の地』『許されざるもの』での主人公野生鳥獣保全管理官の七倉航が顔を出し、なつかしい。
第9話で登場人物の一人が吐露する。
「なくてもいい便利さのために、この南アルプスが傷つけられる。かけがえのない自然が破壊される。俺はそれが許せない。人間は欲と傲慢を捨てて、そろそろ謙虚さを学ぶべきなんだ」
八ヶ岳と南アルプスに挟まれた土地に居住する著者の切実な思いでもあるだろう。
第11話「相棒」は、隊員進藤諒太と救助犬との話。涙腺を刺激されずにはいられない。
これからも読み続けたいシリーズのひとつ。
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大自然北岳を舞台にした山岳救助隊の短編集,ヒューマンストーリーだ。既読感ありありだったがそれもそのはず,単行本の文庫本化だったんだね。それでも一編は書き下ろしだったしいい物語だから読み直して正解。
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山岳救助隊シリーズの中で、この作品は何故か気付かずに漏れていた。
北岳での救助の日々を短編集にした感じ。
特に注目したのは第4話「神の鳥」。
私の大好きな『約束の地』の七倉航が八ヶ岳からライチョウ調査にやってくる。
七倉の相棒は、熊を山へと追い払うベアドッグのダン。このシリーズでは救助犬が相棒として登場する。どの犬も強く賢くそして愛情深いのが、たまらなく良い。
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【評価は★3つが最高点】
※例外的に気に入ったのを4とか5とかにしています
南アルプス山岳救助隊シリーズ2019.3.17
読者はこういう虚構を前提としたうえでの
大きな障害や人間模様に浸りたい
虚構具合が最高の作品です
長編も描けるわ様々な短編も描ける
珠玉のドラマが沢山読めるお得本です
2023.10.10再読
人間模様が染み渡る、長編に疲れた・謎に振り回された
自分の心をリラックスさせるために良い本です(´・ω・`)