【感想・ネタバレ】還らざる聖域のレビュー

あらすじ

解放部隊です。現在、われわれは全島を武装制圧しています。違反を見つけた場合は警告なしに射殺します──突如、街中に響いた宣言。部隊は上陸に際し、多くの島民を虐殺。警察署などを爆破し、あらゆる通信を遮断した。孤島となった屋久島で、山岳救助隊員・高津夕季と山岳ガイド・狩野哲也らは生き残りを賭けて、山嶺を駆け巡る! 空前の山岳アクション大作。(解説・西上心太)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

久しぶりの一気読み。
ハン・ユリ大佐が魅力的。攻殻機動隊の草薙素子をイメージした。

神秘的な屋久島の山々や獣道を俊足で駆け抜ける描写は、物語の時代は異なるが、「嶽神伝」シリーズの山の者と重なった。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ


樋口明雄さんの作品、初めて読みました。
実に面白い。突飛な発想だが、現実的であり
ワクワクする作品。また、樋口さんの作品読みます。

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

北朝鮮にクーデターが勃発し、難を逃れた政府軍が屋久島に上陸し全島武装制圧するという、近未来的冒険小説。
彼らは、キムジョンウンの解放と亡命を日本政府に要求する。日本を通じアメリカに圧力をかけるための戦略。
島民を虐殺し、警察署を爆破し、さらに核爆弾を爆発させると脅す北朝鮮軍。
山岳救助隊員の高津夕季と山岳ガイドの狩野哲也たちが、「奇跡はまた起きるさ・・・ここは神の島だからな」との思いを胸に、北朝鮮軍の精鋭たちを相手に、生き残りをかけて戦いを挑み、山野を駆け巡る。
しかし、この一連の事態には、その裏に国際的な謀略が。
政府内のスパイが浮かび上がり、それにアメリカCIAの関わりも。
終息に向かうなかでの総理大臣の述懐に、現在の日本の状況を浮かび上がらせる。
「それにしても徹頭徹尾、自分たちは蚊帳の外だった。・・・”裸の王様”と揶揄されるほど、見てくればかりの構築に腐心し続けてきた結果、今の日本政府は世界中のどの国からも信用されていない」
「アメリカという大国にとって日本は、田んぼの端のカカシのようなものだった。友好友好といいながらも、子供の頭をなでるように密かに冷笑されていただけのことだ。それをわかっていて、まやかしの親米路線を継承してきたのである」
これがそのままの現実ではないだろうが、納得できる部分もあるような。なんと哀しいことだろう。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

樋口明雄『還らざる聖域』ハルキ文庫。

久し振りに正統派の日本の冒険小説を堪能した。屋久島を舞台にした山岳アクション小説なのだが、複雑な国際情勢も関係して来るのだから、さらに面白い。

如何せん、登場人物の設定が今一つはっきりとせず、そこがマイナスポイント。

早々と登場した山岳救助隊員の高津夕季が主人公かと思ったら、事あるごとに泣いてばかりで使い物にならず。代わって主人公役に名乗り出たのは山岳ガイドの狩野哲也なのだが、北朝鮮軍の特殊部隊の女性隊員ハン・ユリに比べると物足りなさを感じた。


北朝鮮で内戦が勃発し、世界に緊張が走る中、北朝鮮の航空機2機が日本の領空に侵入し、スクランブルした日本の戦闘機とは別に、突如現れた米軍機が北朝鮮の航空機をミサイルで撃墜する。

その翌日、北朝鮮の舞台が屋久島に上陸し、屋久島署を始めとする島の主要施設を攻撃し、島を武装制圧する。

屋久島署で、独り生き残った山岳救助隊の高津夕季巡査は弟からの情報で山に逃げ込む。同じ頃、山で環境省から依頼された自然環境のモニタリング調査を行っていた山岳ガイドの狩野哲也とアシスタントの篤史は旧ソ連製のプロペラ機が墜落するのを目撃する。

プロペラ機から脱出した北朝鮮軍の特殊部隊の女性隊員ハン・ユリを助けた狩野と篤史だったが、ユリから恐るべき事実を伝えられる。

本体価格940円
★★★★

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2023年07月16日

Posted by ブクログ

202X年、北朝鮮の特殊作戦部隊が日本の屋久島に突如上陸し瞬時に全島を武力制圧した。
北朝鮮軍の思惑は?日本政府の対応は?米国、韓国はどう動く?島民は?
物語は非常にスピーディーに進みます。
章展開も短め、時系列も遡り無しで一気読み出来ます。
設定、展開に多少都合が良すぎる部分は目につきましたがそこはエンタメとして許容しましょう。
筆者は屋久島にかなり思い入れがあるのか、個人的には島の自然描写が少し多すぎるかなと思いましたが、概ね楽しめました。

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2024年09月16日

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