【感想・ネタバレ】還らざる聖域のレビュー

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Posted by ブクログ

久しぶりの一気読み。
ハン・ユリ大佐が魅力的。攻殻機動隊の草薙素子をイメージした。

神秘的な屋久島の山々や獣道を俊足で駆け抜ける描写は、物語の時代は異なるが、「嶽神伝」シリーズの山の者と重なった。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

北朝鮮にクーデターが勃発し、難を逃れた政府軍が屋久島に上陸し全島武装制圧するという、近未来的冒険小説。
彼らは、キムジョンウンの解放と亡命を日本政府に要求する。日本を通じアメリカに圧力をかけるための戦略。
島民を虐殺し、警察署を爆破し、さらに核爆弾を爆発させると脅す北朝鮮軍。
山岳救助隊員の高津夕季と山岳ガイドの狩野哲也たちが、「奇跡はまた起きるさ・・・ここは神の島だからな」との思いを胸に、北朝鮮軍の精鋭たちを相手に、生き残りをかけて戦いを挑み、山野を駆け巡る。
しかし、この一連の事態には、その裏に国際的な謀略が。
政府内のスパイが浮かび上がり、それにアメリカCIAの関わりも。
終息に向かうなかでの総理大臣の述懐に、現在の日本の状況を浮かび上がらせる。
「それにしても徹頭徹尾、自分たちは蚊帳の外だった。・・・”裸の王様”と揶揄されるほど、見てくればかりの構築に腐心し続けてきた結果、今の日本政府は世界中のどの国からも信用されていない」
「アメリカという大国にとって日本は、田んぼの端のカカシのようなものだった。友好友好といいながらも、子供の頭をなでるように密かに冷笑されていただけのことだ。それをわかっていて、まやかしの親米路線を継承してきたのである」
これがそのままの現実ではないだろうが、納得できる部分もあるような。なんと哀しいことだろう。

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2023年11月26日

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