銀色夏生のレビュー一覧

  • 波間のこぶた

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    キヌちゃんが大好きなタッくん。
    タッくんが大好きなキヌちゃん。

    幸せは君のところからぐるっと"ワ"をかいて
    ぼくの"ワ"と色がまざったところ。

    どんなに遠くにいても手を振ってくれるキヌちゃん。
    自分以外の人が自分を好きでいてくれることは
    とても奇跡的で幸せでいっぱいだと改めて思うお話。

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    2013年07月23日
  • 葉っぱ

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    たくさん葉っぱたち。
    どこにでも存在するけれど、葉っぱも人と同じように
    カタチも色もすべて違って同じ葉は1枚たりとない。
    人も葉もそれぞれに個性があり、色も情景も違う。

    雨に濡れたり、カサカサに乾いたり、ちぎれたり、
    どんどん色を変えていってしまったり。

    隙間の空。
    葉っぱ越しの光と影。
    宇宙みたいに広がったり寄せ合ったり。

    一面に降り積もった葉っぱのじゅうたんが見たくなった。

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    2013年07月23日
  • 足にハチミツをかける犬の詩集

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    すごくいい言葉がたくさん。
    何気なく使う普通の言葉だけど、改めて見るとじわじわくる。
    犬のイラストもいっぱいあって、ふと疲れた時に、のんびり開いて、
    ほーっと息をつくと、何かがリセットできそうな気がする。

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    2013年06月25日
  • 詩集 風は君に属するか

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    澄み渡る風のように、すがすがしくなれる詩の数々。
    私の、銀色夏生デビュー作品にして、大好きな詩集。

    他の作品も読みたいと思わせてくれました。

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    2013年06月09日
  • 詩集 ロマンス

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    人を好きになると、世界の色がくるくる変わる。
    何度も何度も歩いた道も、いつもは目に留めなかった景色も
    色さえも鮮やかに輝きだしたり、悲しい色に染まったり。

    恋の始まりはうれしいばかりなのに、次第にもやもやと
    不安の色が混ざり合い霧のように立ち込める。

    これはあの時の色。
    これはあの時の景色。

    恋をすると脆くなり、愛を知ると強くなる。
    私はあなた。
    互いに迷わなければ、2人の目に映る互いは
    揺るぐことない2人でいられる。

    朧月夜に照らされてうとうとするまつぼっくり。
    花のように見えたフレヤースカート。
    すみれの花束。

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    2013年07月23日
  • 本当に自分の人生を生きることを考え始めた人たちへ

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    楽しかった!!

    なんだろ、友達と飲みに行って、
    お互いの本当の部分に触れた時みたいな。
    満足感というか。

    読んでいる途中で、
    「主体的になりすぎず、客観視することで、もっと主体的になれる気がする」
    と、感想をメモした直後に、
    「見守っている自分と見守られている自分が、相思相愛」
    のようにまとめている箇所があって。

    なんて言葉!魔術師みたい!素敵すぎる!

    と思いました。

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    2013年05月31日
  • 【写真詩集】やがて今も忘れ去られる

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    だれかを想うその胸に やさしくひびく写真詩集
    私たちは進みます あなたの愛を背にうけて ふりかえらずに進みます あなたに愛を返すため- 人生は限りなく続く荒野か 希望あふれる海原か だれかを想うその胸にやさしくひびく写真詩集

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    こちらも、理由あって再読。懐かしいね。

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    2013年05月05日
  • 【写真詩集】これもすべて同じ一日

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    私が私の願いをみつめているようにあなたがあなたの願いをみつめてると、信じることができれば、それこそがたったひとつの私の愛の形。つるっと可愛い心にサラッと涼しい体にほほ染めて純情詩集。

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    理由あって、久しぶりに再読。初版で読んでいたから何年振りだろう。
    銀色夏生は、この初期のころと、そのあともう一回良い時期があるね

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    2013年05月05日
  • 相似と選択 つれづれノート(20)

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    この日まで読んで続きは明日にしよう、って思いながら、ずるずると読み続けてしまう"つれづれ"

    これもおもしろく読み終わる。

    ときたま、ものすごく集中して読んでて、はっ!となって、自分で驚く、みたいなことになりながら。

    好きな文章、どこのページだったっけ??とわからなくならないように、手元にあった広告紙をちぎってはさみながら読んだ。

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    2013年05月03日
  • 子どもとの暮らしと会話

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    この前読んだ"つれづれ"から、うんと遡ったときのだったけど、
    おもしろく読む。

    銀色さんのこういうところが好きなんだー、という部分が何カ所か。

    同じくらいの年齢の子がいるので、こうも違う・・・!とおもしろく思う。

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    2013年04月30日
  • 自分の体を好きになりたい つれづれノート(23)

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    「つれづれ」、しばらく読んでいなかった。
    見たところ、20,21,22と、手にとっていないようだ。

    でも、やっぱり銀色夏生の考え方、好きだーーーーーっ。

    そうだったそうだった、こんな風だった、と読みながら、付箋を貼る。


    ・私は、嫌われてもいいから自分の好きなようにしたい、私は自由だと思った。

    ・・・だからそのためにも、好きなように生きた方がいいと思う。


    最後のページの文章も、とても好きだった。

    ・私はできるならいつも、過ぎたことを思いわずらわず、心をからっぽにしていたい。


    読んでいなかった三冊、買おう。

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    2013年04月23日
  • 【写真詩集】やがて今も忘れ去られる

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    自分を励ますような詩がたくさん盛り込まれている作品。
    結局過去未来を気にしたって、しょうがないよね。

    表題の「やがて今も忘れ去られる」は、
    目の前のことにとらわれすぎていると感じたら、
    頭でぼんやり思い出しております・・・

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    2013年11月19日
  • 詩集 ロマンス

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    1989年の作品。
    20年以上経っていても、褪せない表現がここにあります。
    表題の「ロマンス」という詩、秀逸。
    ロマンスなんてまずないってことは、分かりきってるのにね。

    銀色ワールド入門書です。

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    2013年11月19日
  • 詩集 風は君に属するか

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    好きな作家さんが出した新しい詩集。
    開けたその瞬間、緑の匂い~。
    銀色さんの詩は、昔も今も緑の匂いがします。

    ひとつの恋に見切りをつける瞬間だったり
    自分が一歩踏み出す瞬間だったり
    そういう一瞬を切り取る天才だと思います。

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    2013年11月19日
  • 自分の体を好きになりたい つれづれノート(23)

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    題名からして、はっとした。 
    つれづれはずっと読み続けているが、読む度に違う場所がヒットする。
    ある意味、つれづれはオラクルカードのような働きをしているのではないかと思う。
    より自由にのびのびと、もちろん悩みつつ、驀進される様子にいつも勇気をもらっている。

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    2013年04月09日
  • こんなに長い幸福の不在

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    詩集。タイトルだけで買う価値あり。銀色夏生さんが本当に詩人としてポピュラリズムもあった時代の作品のひとつ。

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    2013年03月07日
  • ミタカくんと私

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    心地いい
    ミタカくんとナミコ。弟のミサオとママ。
    普通に流れていく日常が幸せなことなんだってちょっとずつ気付かせてくれる。
    ミタカくんみたいな人がいつも近くにいてナミコ幸せじゃないかー。

    どんなに新しいところへ行っても、自分が変わらないと気分は変わらない。
    この言葉に納得した。環境だけ変えてもダメなんだなって。

    所々でさしこまれているイラストが可愛かった。

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    2013年03月03日
  • 【写真詩集】そしてまた 波音

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    銀色夏生さん独特の言葉遊び。

    儚くて淡い写真にのせられた言葉たちに癒さながら、
    見るたびその時の状況で気になる言葉が変わってくるのが、我ながらおもしろいです。

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    2013年02月24日
  • 【写真詩集】これもすべて同じ一日

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    ネタバレ

    この本を最初に読んだのは中学生の頃。
    長く再読してなかったけど、ふと全部読み返してみたくなって。

    中学生の頃はそんなに多くの本を読むことはなかったけど
    銀色夏生さんと藤本ひとみさんの本だけはかかさず読んでいた。

    恋する時間いたワタシに愛はまだ遠くて
    銀色さんの紡ぎだす言葉と景色にただただ感嘆した。

    特に珍しい景色でなくても、現実のワタシの目からは
    銀色さんの景色の色がどうしても見えなくて
    大人になればワタシにもこんなに青く白く静謐な景色が
    見えるんだろうか…と憧れながら何度も何度も本を広げた。

    大人になっても、やっぱり銀色さんの写真と
    言葉を置いたスペースの余白と行間と景色がとても好き

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    2013年07月23日
  • 足にハチミツをかける犬の詩集

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    あなたのこと
    よくわかると 思ったの
    そして
    そのあとで
    でも わからないと
    思ったの
    わからないと
    思うことが
    必要だと
    感じたの

    - 本文より

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    2013年01月10日