銀色夏生のレビュー一覧

  • 詩集 すみわたる夜空のような

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    詩集。
    「希望」、「行く道」、「すみわたる夜空のような」がよかった。


      すみわたる夜空のような
     
      何かがだんだんあいまいに死んでいくようなつきあいより
      すみわたる夜空のような孤独を


    これは銀色さんの詩の中でもかなり好きな方かもしれない。
     

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    2020年10月07日
  • 【写真詩集】やがて今も忘れ去られる

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    写真詩集。

    銀色夏生さんは恋愛系の詩が多いが、風景を抒情的に読むのもうまい。
    本書の中では、「夕空」に

    「この夕空の薄紙を
     四角くはいで
     手紙を書こう」

    なんていう表現があった。

    最近読んだ「君はおりこうみんな知らないけど」よりも、詩も写真も素敵なものが多かったように思う。

    「君をただひとり この悲しい世界に
     取り残されたような気持ちにさせないために」

    という詩は、写真のもの悲しさとすごく合っていた。

    他には、

    「『こんな話、おもしろくないでしょ』
     『いいから、続けて』」

    というのも、ふたりの関係性とか前後のシーンまで浮かぶようでよかった。

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    2020年10月07日
  • 詩集 ロマンス

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    セットで買った古本に混ざっていた一冊。
    同じ作者の『Go Go Heavenの勇気』がよかったので、続けて読んだ。

    詩集を読むのは初めてだったが、こんなに短い言葉で溢れんばかりの感情を表現することができるものなのかと感心した。
    子どもの頃、教科書で詩を読んだときは、詩というものが何なのか、何がいいのかよくわからなかった覚えがある。
    そんな私にも伝わる詩だ。

    一番気に入った詩を挙げたいところだが、この詩集は恋愛をテーマにしたものが多いので、自分の内面をさらけ出すようで恥ずかしい。
    そこで、恋愛が直接は描かれてないものとして、「樹木と波」を挙げる。
    明け方に窓から外を眺めて、グラデーションにな

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    2020年10月07日
  • まっすぐ前 そして遠くにあるもの

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    おかえりなさい

    いつでもここに
    すわる場所があるよ
    狭いけどいいかな


    何度読んでも落涙してしまう。
    温かくてわかりやすい言葉たちがそっと背中を押してくれる、そんな本。

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    2020年09月19日
  • ひとりが好きなあなたへ

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    30年前の多感な年頃に銀色さんの作品に出会って一時期どハマリ。だいぶ年をとって(銀色さんも私も)作風はどうなってるんだろうと読んでみたら、基本的に大きくは変わってなくて、嬉しくなった。詩の中で一人称が「僕」だったり「私」だったりするのも昔っからだよなぁ(だから当時は銀色夏生は男か女か?って話になってた…)。
    万華鏡の写真も美しい。銀色さんはいつまでもみずみずしい人、そう感じた。
    あと、内容的に共感もできた。…誰もが共感できるかはわからないけど、私は大好き。

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    2020年09月09日
  • バラ色の雲 つれづれノート(6)

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    久々のつれづれノート
    今回の、特におもしろかった。
    まさかのむーちゃんとの離婚…そして引越し。
    やっぱり、びっくりするほど私の考えは銀色さんとシンクロしてて、肯定してくれる嬉しさを今回も味わうこととなった。
    「親が子供にできる一番の子供孝行は、親がしあわせであることではないか。あるいは、例え途中は違っても最終的にはしあわせだったと思うという記憶。自分の親は不幸だったという思い出ほど、子供にとってやりきれなく救いのないものはない気がする。」(p.97)
    帰省中、ずっと思っていたことがピンポイントで書かれてあってびっくりした。読むべき本が読むべき時に自分にスッと入ってきてくれると、本を読んでてよか

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    2020年04月19日
  • スーパーマーケットでは人生を考えさせられる

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    コロナ禍で心がくたびれて、テレビもみたくない
    深刻な本も読みたくない、そんなときに銀色さんが
    スーパーで買い物中色々な人を考察した本が出てるのを
    知って即購入。
    もちろんつれづれは毎回かかさず購入しているので
    あの人間観察のするどい銀色さんなら絶対面白いと
    思っていたけれど、本当に面白い。
    疲れた心に「ふっ」という軽い笑いをもたらしてくれる。
    どこからでも読めるし、隙間時間にぱっと読んで
    気分転換できる。まさに今にぴったりな本。
    またこんな風にスーパーをゆっくりぶらぶら出来る時が
    そうそうに来ることを祈りながら共感したり、笑ったり
    小さな幸せがスーパーにはあるよなっとしみじみしたり
    疑似ショッ

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    2020年04月18日
  • 僕のとてもわがままな奥さん

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    序盤ナオミにイライラしてしまい「この本合わないかも、、」と思ったけれど読み進めていくうちにどんどんこの夫婦が愛おしくなった。詩を読んでいるような文体も読みやすくて好きだった!読後の多幸感。結婚っていいな、、。

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    2020年04月12日
  • ひとりが好きなあなたへ

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    ネタバレ

    どこか寂しく、心を埋めるために
    さくーっと読んでしまった。
    寂しさは消えず。

    それでいいんだな、ただそれで。

    寝っ転がって読んでたら途中で、透かすととても綺麗なことに気づいた。
    詩に色がつく。


    美しい本。

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    2020年01月04日
  • 内側に耳を澄ます つれづれノート(36)

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    ちょっとした共通点が見つかると嬉しくなる。
    今回は、掃除機。
    私も現在ミーレの掃除機を使っていて、ダイソンに買い換えようかなあと思っていたところ。
    ダイソンに買い換えるよう背中を押された感じ。☺️

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    2019年12月24日
  • 魂の友と語る

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    ネタバレ

    いま読むのにとてもよかった。
    一番最後の、鳥と小鳥さんがつくったお話、めっちゃ癒された。もっと読んでみたい。

    ★本のなかからぴんときた箇所を抜粋

    彼女は彼女の独自の世界の中で自分らしく生きている。その生きている感じが、心底、目覚めさせる。独自に生きているありさま、が。この透明な関係の中では、共感すら必要ない。共感を超えている。ただ、「そのものがそこにそれらしくある」ということが重要で、それは私に、安らぎや浄化を与えてくれる。そういうふうに感じさせてくれるものは、私の人生の中で彼女以外にはない。そのものがそれらしくある。だれの支配も許さず。そっと。確固たる強さで。それを知ること、見ることが、

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    2019年04月03日
  • ひとりが好きなあなたへ

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    とても好きな詩集です。
    寂しい気持ちはあるけど、人と四六時中一緒にいると息が詰まるので、ひとりの時間も絶対必要というわたしはこの言葉たちにとても心が安らぎます。

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    2019年02月14日
  • 詩集 すみわたる夜空のような

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    2005年刊行。
    3冊目の銀色夏生詩集。
    4編目の「抜け殻」でいきなり頭がぶん殴られるような荒々しさを体感して、そのあとはさまざまな人称で書かれる言葉に揺さぶられっぱなし。
    短い詩集だけれどもとても濃密。名作。

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    2018年09月27日
  • 詩集 ロマンス

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    「ロマンスの道は遠かりき 我と我が身を励まさん」もう何十年も前に読んだ本なのに(その後何度も再読してるけど)今でもこの詩は暗唱できる。それくらい深く深く心に刻まれた一冊。

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    2017年08月24日
  • 偶然

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    ネタバレ

    あなたを疑うことは
    自由を疑うこと

    というフレーズが好きです。タイミングよくこのフレーズを読んだ時、涙がポタポタ。でした。

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    2017年07月01日
  • 【写真詩集】夏の森

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    ネタバレ

    ひさしぶりの銀色さん。
    よかった。。

    そう、わたしが銀色さんを好きになったのは、写真と詩の本がとても好きだったから。そればかり買ってる時期あったな。ズラ~ッと並んだ本たちをみて、ああ、どれから買おう・・・?とワクワクしたものだった。


    【好きな詩】

    シンプルに生きることは難しいけど
    行動をシンプルにすることはできる

    満足する人生を生きるコツは
    途中で自分の心を殺さないこと

    「近ごろの課題」
    今 目の前のことを
    信頼する
    今を味わう
    できるだけ深く

    自分の弱さを人に見せて生きられる
    強い人だった

    透明な青い空を背景に
    祈りのような薔薇の花
    今日はしゅんとしちゃって
    元気がなくて

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    2016年09月18日
  • 【写真詩集】夏の森

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    銀色さんらしい詩集で嬉しくなりました。言葉も写真もとても綺麗。『晴れた日に』という詩が素敵でした。『どんなにあの頃が素晴らしくても今以上に貴重なものはない。』今この時を大切にしたいです。

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    2016年07月26日
  • 土から芽がでて風がそよそよ つれづれノート(29)

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    いつもながらの銀色さんのパワフルな生き方に脱帽です。ほぼ毎日ジムで新しい運動をしたり、まさかの新たな恋愛なんてとても自分ではできないことなで、読んでいて面白いです。銀色さん同世代の女性として応援しています。

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    2016年07月07日
  • 夕方らせん

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    小学生の頃親戚がくれた段ボールいっぱいの本の中に銀色夏生さんの詩集が入っててかなり影響を受けたものの、時と共に忘れていってウン十年ぶりに手にしたのがこの本でした。

    詩的でゆったりとしたお話がたくさん。
    特に「若草のつむじ」が大好きで、それだけ何度か読み返しました。全然悲しい話じゃないのにツンとくるくらい。
    生き方のヒントさえもらった気がします。

    またすぐ他の作品も読んでみるつもりです。

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    2016年06月07日
  • 【写真詩集】夏の森

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    目があった気がしたから
    背を向ける秋桜と

    すごくすきだなぁって思った
    星なんか付けたくないほどに

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    2016年02月08日