あらすじ
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「素敵だと思うのは、素敵だと感じる自分自身の中にある何か」誰のなかにもある、悲しみや切なさ、そして愛。特別ではない心の動きに、特別な言葉を与える詩人・銀色夏生がおくる、ロマンス詩集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
セットで買った古本に混ざっていた一冊。
同じ作者の『Go Go Heavenの勇気』がよかったので、続けて読んだ。
詩集を読むのは初めてだったが、こんなに短い言葉で溢れんばかりの感情を表現することができるものなのかと感心した。
子どもの頃、教科書で詩を読んだときは、詩というものが何なのか、何がいいのかよくわからなかった覚えがある。
そんな私にも伝わる詩だ。
一番気に入った詩を挙げたいところだが、この詩集は恋愛をテーマにしたものが多いので、自分の内面をさらけ出すようで恥ずかしい。
そこで、恋愛が直接は描かれてないものとして、「樹木と波」を挙げる。
明け方に窓から外を眺めて、グラデーションになっている空に目を奪われていく情景が思い浮かぶような詩だった。
Posted by ブクログ
「ロマンスの道は遠かりき 我と我が身を励まさん」もう何十年も前に読んだ本なのに(その後何度も再読してるけど)今でもこの詩は暗唱できる。それくらい深く深く心に刻まれた一冊。
Posted by ブクログ
人を好きになると、世界の色がくるくる変わる。
何度も何度も歩いた道も、いつもは目に留めなかった景色も
色さえも鮮やかに輝きだしたり、悲しい色に染まったり。
恋の始まりはうれしいばかりなのに、次第にもやもやと
不安の色が混ざり合い霧のように立ち込める。
これはあの時の色。
これはあの時の景色。
恋をすると脆くなり、愛を知ると強くなる。
私はあなた。
互いに迷わなければ、2人の目に映る互いは
揺るぐことない2人でいられる。
朧月夜に照らされてうとうとするまつぼっくり。
花のように見えたフレヤースカート。
すみれの花束。
Posted by ブクログ
1989年の作品。
20年以上経っていても、褪せない表現がここにあります。
表題の「ロマンス」という詩、秀逸。
ロマンスなんてまずないってことは、分かりきってるのにね。
銀色ワールド入門書です。
Posted by ブクログ
写真のない純粋に詩集。「樹木と波」「証拠がのこらない恋」「春の雨」など好き。買ってから20年ほど経って、表紙は白くきれいなままなのに、中は焼けて茶色くなり、それがまた古書っぽくいい味になっている。
Posted by ブクログ
高校生のころ、出会って1番最初に買った、銀色夏生さんの本。何度読んだことか。最近はちゃんと読んでないけど、ちらっと見るとあのころの自分やあのひとや出来事を思い出す。。
Posted by ブクログ
中学生のころ、
私のセンチメンタルな心情に 拍車をかけた 一冊。
今は、、、、。
切なすぎて、
あの時の気持ちがよみがえりそうで
ちょっと開けない一冊。。。
でも大切な 一冊。
いつか
またひらきたい一冊。
Posted by ブクログ
美しい詩集です。
お友達にプレゼントしたりしているのでもう五冊は買っています。
この詩集のおかげで詩を読んで涙が出ることを知ることができました。
Posted by ブクログ
すっと心にしみとおるような素直な言葉たちが心地よかった。
しかし決して印象に残らないというわけではなく、鋭くえぐるような一節がたくさんある。悲しいときに口ずさみたくなる一節をたくさんメモした。
恋の機微など、他者との関係を念頭に置いた心情を丁寧に紡ぎつつ、自分という主体を見失っていないところに惹かれた。
Posted by ブクログ
銀色さんの詩集の中では、きりりと引き締まっていて、日本語が美しい作品。語感がステキです。もう20年前の出版なんですね。20年ぶりに読み返し、背筋がぴーんと伸びました。
Posted by ブクログ
高校時代にハマった作家さん。
何冊もまだ大切に持っています。
さらっと紡がれた短い詩に、当時の自分の気持ちが呼応して、未だに忘れられない。
我と我が身を励まさん。
Posted by ブクログ
古い傷も、新しい傷も、そっと撫でて、痛みを思い出させる。
うっかり溢れた血を優しく抑えて、このままでもいいのだと、教えてくれる。
こうなってしまった今を後悔していても、これでもいいのかもしれないと、思わせてくれる。
そんな一冊だった。
Posted by ブクログ
かなり良かった。
ネットサーフィンしてたらたまたま「お祈り」の詩を見て、なんとも言えない柔らかさに魅かれて、この本に辿り着いた。
恋の詩が多いが、読む時々で違う感情が湧いてきそうなものが多い。プロローグに書かれている「特別ではなく」がわかるような気がした。これらの詩は特別ではなく、特別な感情ではなく、誰しもが感じることがある。
中でも「輝くような人」がもう人生すぎた。人生じゃん。
Posted by ブクログ
詩人は、独特の言葉で、時代を切り取る。
だから、時代が違うとその感覚がつかめず、違和感を覚えることがある。
ただ、その中にも、時代に共通の「普遍」と「不変」を含む言葉が
大事なことを思い出すきっかけになる。
まとめると『憧れと 感じる自分に 在る何か 事実悲しい 向き合う詩人』といったところでしょうか?
Posted by ブクログ
読後、自分の中に、なんともいえないものが残る感じがします。その感じは切なかったり、言葉に詰まったり・・・。これは読んでみればわかる余韻です。ぱっと開けたページを読んでみるというのも、この詩集を味わういい手だと感じました。