【感想・ネタバレ】光の中の子どもたちのレビュー

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Posted by ブクログ

銀色さんの本の中でも、一番ぐらいに大好きな本。

目に映るすべてにドキドキしていた頃から、
少しずつ日常が生まれ、少しずつ何かが薄れていく。
季節が夏から秋へと変わるように、
見えるものが変わっていったあの頃の時間が
閉じ込められたような、深くて不思議な光の世界。

頭に描いた夢のような自由な世界。
突然やってくる失敗や恐怖に素直に泣いて、すぐに忘れた。

心の中の深くて遠い大切な部分に足を踏み入れる感覚がして、
最後はページを繰る手がもどかしいような、
まだ進みたくないような。

モノクロでも元気に溢れる光と点在する子どもたち。
道に咲く草たちにも驚きと楽しみを見ていた
小さな頃の視点に帰って、てくてくと歩く散歩道。

道々の花、まんまるお月様、飴玉の干し草、
背中に地面、目の前には空。
当たり前なんて存在しなかったあの頃の
キラキラした記憶と再会できる眩しい光たち。

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2013年08月04日

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