銀色夏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ銀色さんのひとりごと集。銀色さんが水と大気をテーマに撮った写真と静かな言葉で構成された本。表紙も月の写真(多分月だと思うんだけど)がとても綺麗。
つれづれノートを読んでいても、時々はっとすることをつぶやいている銀色さん。つれづれ読む時付箋が必要だったりするほど、核心を突いた言葉がさりげなく書かれていることがある。この本はそういう日常で感じたことをひとりごととして、詩的な感じにまとめてあって読みやすい。
どのページも考えさせられたり、心が軽くなる言葉がある。特に感じ入ったのは次の言葉たち。もう全ページの言葉がぐっとくるんだけど厳選に厳選を重ねて自分メモとして書いておく。感動したことも日常に流 -
Posted by ブクログ
銀色夏生さん。
高校時代、漫画研究部の仲間に教えてもらった作家さん。初めて読んだのは何かの詩集。
当時の自分にはピンとくる言葉は少なかったけれど、空気感が好きで、みんなで詩をイメージしたイラストを書きあっていた。
そこから数十年。
がむしゃらな時期を経て、少し丁寧さや余白を意識する年齢になった。
そして久しぶりの手にとった銀色夏生さんのひとりごとは、とても自分にフィットしてきていると本作を読んで感じる。
背表紙には「静かな言葉が身近な異世界に連れて行ってくれる」とあるが、私にとっては自分の内面世界を照らし出してくれる言葉たちだと思った。
自分の内面世界もまた、異世界なのだろうか。