銀色夏生のレビュー一覧
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2~3行の短文の詩が多い写真詩集。
発行が平成8年ということもあり、季節の花や風景の写真は今ほど鮮明ではないが、綺麗で物寂しい雰囲気がある。
銀色夏生さんなのでやはり恋に関する詩が多い。
どれもいい言葉ばかりだが、あまり直接的なものを例として挙げるとやはり恥ずかしい。
そこで、それ以外で気に入ったものを2つ。
詩のタイトルがないので、本文抜粋になってしまうが。
「あなたを盾にして」
人に頼ってばかり、人のせいにしてばかりなので、それを指摘されたような気がした。
「精神統一
それから
一粒の砂のように軽く
海の底のように静かに」
イメージしてみると、なんだか落ち着く気がする。 -
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面白かった。デパ地下にあるスーパーでの日々のちょっとした出来事観察エッセイ。
好きだったお店が、ここ変わっちゃったのー!とか、目の前で売り切れたーとか、それほどでもなかったーとか、ついつい買いすぎちゃうとか。
繋がれてる犬、ふんぞり返る赤ちゃん。波長の合わないレジの店員さん。試食の下手な人。大晦日の激混みスーパー。そんな一度は体験したことのあるちょっとしたエピソードが満載。
がらがらでそんなに良くもないけど著者がすごく好きなデパ地下なこと、著者がポンポンいろんなものを買っちゃうこと、毎日のように通ってるからわかるということ。
とくにこの時期はスーパーは大事な生命線だとなったこともあり、ふ -
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とりあえず一巻。
評価が分かれる方のようだが、わたしはまぁ気に入った。
シンプルに言えば夏生さんの日記であるが、朝起きてから寝るまでのことを(ときには夢の内容まで)事細かに記してある。気になったところはぜんぶ書いてある、という印象。
その日あった出来事を書きやすいようにひょいとまとめてしまうことは、夏生さんのリアリティと文章が、解離していくことにつながるのかもしれないと思った。
一方、「疲れた」と言う日は分量が少なかったり、旅行などもたくさんされるようだが、その感想が数行で済まされることもあったりと、夏生さんが自然体のままノートに向かっていることがわかる。
最初は、夏生さん -
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スーパー日記的な。スーパーで買い物をする、という何でもない普通のことの中で、おもしろい出来事を見つけ出す、そういう視点で見るかー!とか、それあるある、とか、思いながら読みました。
こういう視点でこれから私もスーパー行こうと思ったし、職場のお客さんもこれからこんな感じで観察してみると仕事が楽しくなるかなと思った。
途中から、この方はなんとお金に余裕があるのか…と思った。カツカツの中で買い物して生活してる私にとっては、毎日買い物に行くことや、食べてみようかなと思ったらすぐ購入することや、お惣菜を買う頻度、お弁当を買ってきて子供の食事にすること…
え?うちが貧乏すぎるのか??
人がいると違うところで -
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スーパーマーケット(っていってもデパ地下の高級スーパー。恵比寿三越の地下なんじゃないかなって思ってるんだけど。わからないけど。)に行ったことだけに特化した日記みたいなもの。スーパーの話だけでそこそこ読ませる感じになるのはやっぱり筆力なの? わたしがこういうどうでもいい日記みたいのが好きなだけ?
最初のほうのあれもこれも買ってみたい食べてみたいっていう感じ、よくわかって読んでて楽しかったし、逆にスーパーがすたれてきて店が変わったり売り場がなくなったりしていって、なんとなくあんまり買わなくなっていったりするのもまた味があるというかなんというか。買って失敗したとか、断れなくなって買ったとか、こっちを -
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ネタバレ銀色さん、宮崎での庭作りに余念がなくだんだんターシャ・テューダー化してきている。
欲しい苗や植木を躊躇なく買える経済力がうらやましい。
2年後には(サクが大学卒業の頃?)宮崎に引っ越しするらしい。
プール仲間のQPさんや、ガンジーさんとはお別れだね。
でも、この二人もしょっちゅう海外旅行しててみんなセレブっぽい。
さすがにお年頃でNGが出たのか、カーカとさくの写真がなかったのが残念。
しげちゃんも90歳過ぎても本好きで元気そう。
”外的要因に左右されない個人的幸福の試み”を改題して”力をぬいて”近く出版するそう。この本も楽しみ〜。 -
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お子さんたちとの話がすごく少なくなった感じがして寂しい。庭仕事の話が多い。「もうこっちから人に会いにはいかない」とか、なんとなくちょっと浮世離れしてきたような気も。
でも、なんか、わからなくはないなあと。
「この先もう楽しいことはないってわかったから、なにか楽しいことを自分で見つけないとと思って、それほどやりたいわけでもないけど庭仕事をしてる」とかって書いていたのには悲しく共感した。それほど、やりたい!ってわけでもなくても、続けていれば、楽しいと思っていれば、楽しくなってきたりするものだし。。。
あと、「人生において、自分が願っていたすごいことを、何かや、誰かが、私にくれない」っていう文章にも -
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毎日を「思考」するって大事。
たとえば、練習して成果が出てくる。
そのことを、
『練習が楽しい。新しいことを覚えて水平線が広がったから。上達とはこのことだ。真っ暗な闇の中にわずかな光が与えられ、それに向かって進んでいくと、明るい出口に近づいている感覚。』
こういうふうに表現出来る感性。
漠然と、
「なんかイイ!」って思うことも大切だけど、
なんか、「思考」して、
「見え方」をはっきりさせることで人生に深みが増す気がする。
しかし・・・
銀色さんには何回も、ちょっとその考え方は・・・(受け入れられない)
って、引かされることも多かった。
今回は、くるみちゃんに対して。
あんなにいつも仲 -
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あいかわらずヒマだと言いながら、なにか目的とか「したいこと」「熱中できること」をいつもさがしているようなところがなんだか共感できて。
庭をつくるっていう目的ができたみたいでうらやましい。でも、わたしは庭仕事にまったく興味がないのでそのぶん少し読みがいがなくなったかもしれない。庭の話とかあんまり興味ない。。。
あと、今回は、カーカがあんまり出てこなかったけど、やっぱりサクとカーカがいて、ごはんとかお出かけとか、ごくごく普通の家の日常の話が好きだ。
それと今回はしげちゃん(銀色さんのお母さん)の話もけっこうあって、ユーモアが出ているんだけれども、お兄さんが世話しているのが大変そうだなあと思って勝手