共感とか、ふむふむとか。
「星の道」
つきあう約束をするのは嫌なんだ
何度も会わなきゃいけないんでしょう?
「ほとんどのたそがれ」
あの人がうらやましい
あの人は惜しげもなく
弱さをさらけだしている
あの人は 自分を強くみせようとはしていない
あの人は みっともないほど美しく
弱さをさらけだしている
「名前」
泣いたり笑ったりご苦労さま
感情に名前をつけてもしょうがないだろう
感情に名前をつけず 言葉にもしないで ただいれば
そんなのたいがい消えていく
名前をつけるから 大事にして
実体と離れてしまっても 名前だけを抱え込んで
離れてるから違うものになってて
違うから苦しいのに
苦しみながら 名前だけを抱えて
そうあるべきものとして抱えて
そうじゃないことを苦しみながら抱えて
それでこじれて行くんじゃないか
なんだかだんだん妙なことに なって行くんじゃないか
愛とか感情とか裏切りとか 感情に名前をつけるのはやめなよ
名づけなければ それはそれじゃないかもしれない
「会うということ」
自分だけが会いたがっているのなら
会うことはダサいよね
相手だけ会いたがっているのなら
会うのは面倒だよね
双方とも会いたがってないなら
問題はない
もし双方とも会いたがっているなら
それ 最も会わないほうがよいかもよ
だってなにかが起こるに決まってる
欲望は真実を目隠しするから
会いたいということは だまされたいと思ってるってことだから
「励ます」
励ますってなんだろう
手を引いてどこかへ連れて行くことはできない
人は人を触ってはいけない
手を引いてついて来させることは
その人をますます弱くしてしまう
ひとりで立てるように
触る以外のすべてを使うことだ
ひとりで歩けるように
離れて元気づけることだ
いちばん悲しいときに 強く抱きしめたあと
すぐに離れて待つことだ
できるのは
絶対に出口があるよと教えること
出口がないなんてことはないと
はったりでもいいから言い切ること
そして見守ること
信じると伝えること
「出会える人」
生きてる間に知り合える人なんて実際ほんのすこしで
その中で親しくなれる人なんて数えるほどしかいない
今までの割合でいってもたかが知れてる
だから今 目の前にいる人たちが貴重なんだ
「友だち」
友だちになれるかどうかは
その人がいい人だとか趣味が合うとかっていうより
考え方のセンスが合うかどうかっていう
ちょっとした肌合いみたいなもので決めてる気がする
「いつのまに」
君 いつのまに手に入れたの?
その包容力と奥行き
奥深さと気高さみたいなの
そんなにそんなに
いい感じに いつのまに
すんげえカッコイイんだけど
すんげえカッコイイ倦怠感みたいなの
それ それって
それなあに
それどうやって?
「あこがれの正体」
なぜ寂しいのか
なぜ欠乏を感じるのか
なぜ満足できないのか
なぜ自己嫌悪におちいるのか
なぜ人がうらやましいのか
満足とはなにか
喜びとはなにか
悲しみとはなにか
あこがれとはなにか
それをつきつめて考えれば
ほとんどのものがうらやましくなくなるはず
「何にしろ」
何にしろそれを伝えるべき時と場所と方法がある
「soup」
被害者意識の強い人っているね
なんにも事件なんか起こってないのに
勝手に事件にさせられちゃって まいったな
豆のスープをコトコト煮ながら 思いに沈む
そんな僕も人からみたら
食えない奴かもしれないな
嫌いな人は嫌いだろう
押しつけるようにではなく
伝えるすべはないのか
「心がけ」
困った時に見ず知らずの人に親切にされると
知ってる人からやさしくされるよりも
ぐっと胸にこたえるってことを知ってるから
できるだけ見ず知らずの人には
親切にすることを心がけてるんだ
「せつない色味」
もう二度と会えないんだ
これが最後なんだと
思いながら僕は
人と会ったり しゃべったり
次に会う約束をしたりしている
そうするとこのくだらない冗談も
甘やかで悲しい記憶になるから
目の前が急に せつない色味をおびるから
09年