入山章栄のレビュー一覧
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宗教を学べば経営がわかる
著:池上 彰 ・ 入山 章栄
宗教をよく理解することは、現代のビジネスや経営を考える上でとてつもない学びとなる。宗教と経営は互いに学び合える。宗教を学べば、自分の経営・ビジネスがより深く考えられるようになり、逆に経営理論から宗教を読みとけば、宗教がよりわかりやすくなる。この両方向の視点を提示することで、読み手の知的刺激は大いに刺激される。
宗教は経営であり、経営は宗教である。両者は根底にあるものが「人」である、「組織」であり、「信じることに向けての行動」という意味で、本質的にほぼ同じである。
本書の構成は以下の6章から成る。
①トヨタはカトリック、ホンダはプロ -
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世界標準の経営理論
著:入山 章栄
出版社:ダイヤモンド社
力作 これまで、部分をかじりながら読んでいたが、一気通貫で読みたくなって、手にしましたが、なんだかんだで、1カ月近く読むのにかかってしまった
本書は、世界で最新の理論をつかって、経営のWhyを解決しようというのが本旨です。
ディシプリンという言葉がでてくる、学問の領域と言った意味でしょうか
理論は数あれど、それは理論にすぎない
方向性は、こうだ
①本当の意味で、経営理論は存在しない
②経営理論を深く知るには、本書以上の経営学書は必要ない
③経営理論を信じてはいけない
ようは、理論は理論であって、求める、正解ではな -
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毎週聴いてる文化放送 浜松町innovation culture cafeが本になった!
毎週興味深く聴いてはいたのだが、文字になるとまた別の面白さが浮かび上がる。
なんでこういうタイトルになっているかというと、
ファシリテーター入山章栄早稲田大学ビジネススクール教授が、
「異分野の二人をひきあわせ」、対談をさせているからなのだ。
目次にあるように TVプロデューサーと元野球選手とか、
宇宙ビジネスのプロとカブトムシ起業家とか、、、
これが化学反応を起こし、楽しい議論になるのだ。
聴いてもらうのが一番だろう。
podcastでおいかけることができる。
本はそれを文字化し、最後に入山さんがまとめ -
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星6個つけたいです!
2015年初版だが、今(2025年)でも全く新しさを感じます。
経営学の教科書的な本には書かれてない、経営学の先端を学べて、すごく勉強になります。
5ForceやValue Chain(ポーター)、VRIO分析(バーニー)は定番だけど今でも使える?CSRやダイバーシティは企業業績や株価にプラスなの?情報共有はメールじゃダメ?組織学習は失敗と成功、どちらが有効?等、実務家の問いに対する研究事例が数多く紹介されてます。
久しぶりに手書きの読書メモを書いて、内容を要約したり、大事な箇所を抜粋しました。
経営学の定番は一通り学んだけど、更に学びたい実務家の方に、強くお薦 -
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ネタバレ最近メディア(NewsPicksなど)に出るようになったと思っていたら、なるほど。そのような理由だったのですね。本人曰く、遺言のようなものとのこと。一代で、しかも50歳を越えてから急激に成長させ、今や2兆円ほどの売上を誇る事業ならびに企業グループをつくりあげた手腕を、余す所なく公開しています。経営者や組織づくりを担っている人向けの内容が多いですが、「運は自分で引き寄せるもの」。「主語の転換」や「信用性の積み重ねが一番大事」など、個人が人生を歩んでいく上で重要なキーワードも、たくさん盛り込まれていて、大いに参考になりました。対談相手も含め、このような書籍を企画した文藝春秋さんは、さすがだと感心し
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ー まず「この世には本当の意味での経営理論は存在しない」という点を、クリアにしておこう。とはいえ、これが言わんとすることは、本書を読みこなしてきた方には、もう明らかかもしれない。なぜなら本書で紹介されてきた理論は、あくまで他ディシプリン (経済学、心理学、社会学) から派生してきたものにすぎないからだ。
本書では「なぜ、 経営学では他分野の理論を基礎 (ディシプリン) とするのか」について、 序章で触れただけだった。 とはいえ、その理由は明快である。経営学で扱う対象は、経営ビジネス・組織などだが、 それらはあくまで「現象」にすぎないからだ。
序章で述べたように、ではその経営ビジネスを実際に -
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ネタバレ一言要約:幻想の共有は不完全だからこそ発展をする
宗教とは言わずもがな人間が生み出した精神世界の話で、フィジカルなものではなくいわば幻想であるが、逆説的に人類の生み出した全ての「価値」は始まりは全て脳内世界の幻想であるとも考える
この幻想が縦(複雑化)、横(対象事物)、時間(時代の流れ)に対して広がり、個体間を超えて他者と共有し、個体同士が共感をすることで単体では弱い人類が強力に支え合いある地域や社会、延いては(生物として)地球全土をある種征服したといえる
かつ、広がりを増すごとに個体ごとに異なる幻想が生まれだし、それがテーゼに対してアンチテーゼとなり、ぶつかり合うことで新たな幻想(ジンテーゼ -
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「知の探索」、大事だなあと痛感した。書店に並んでいる本が私たちに偶発性をもたらしてくれるという話、とてもワクワクした!今すぐに本屋に行きたい!
あとは「創造性は移動距離に比例する」という話にとても納得感!いろんな場所に行って色んな人と話す重要性を感じた。中でもその国のOSともいえる宗教を事前に理解しているのとしていないのでは、その人に対する理解もまったく変わってくるような気がした!
宗教、と聞くとオウム真理教とかいわゆるカルトといったイメージがあって敬遠していたけれど、意外と線引きって曖昧なんだなあって。宗教、なんだか奥が深くて面白そう!もっと勉強したい! -
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かなり色んなことを学ばせて頂いた。
経営と宗教というものを、人間と組織、信じるものに向かって進むという現象を捉えるという共通視点に立って分析していく本書は示唆に富むことが多かった。
宗教から経営理論の理解を深める
経営理論を用いて宗教を理解する
国際社会のOSである宗教を理解することで、グローバル化する仕事やビジネスに役立てる
これらの目的が、明確に、わかりやすく、面白く提示されている。
今回扱ったのは、キリスト教とイスラム教のみだったので、日本的習合の宗教観や、世界にあるアニミズムなど、それぞれの社会にある、制度理論や無意識のバイアスから、その社会や経営というものを考えることもしてみたいと思 -
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本書の紹介として、筆者は以下のように述べている。
【引用】
これは『世界で標準となっている経営理論』を可能な限り網羅・体系的に、そしてわかりやすくまとめて皆さんに紹介する、世界初の書籍である
【引用終わり】
本書は、経営学研究者の研究成果の中で生き残った「標準理論」と呼ばれる約30の理論を紹介している。
私は大学院での勉強に必要であった、「第24章 エンベデッドネス理論」と「第28章 社会学ベースの制度理論」を読んだが、特に第28章については、これまでに読んだ制度理論に関する文献の中で、最も分かりやすく説明されており、大変助かった。
筆者は、本書の中で、これら30の経営理論が「経済学」 -
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この切り口で、この二人が議論する!
宗教と経営、全然関係ないようで実は似ているこの両者を、
宗教通の池上さんと、経営理論の大家入山さんが語り合う。
私が前に勤めていた新興の不動産会社は、まさにこれ。
オーナー社長がいい意味で教祖様。
社員は社長の魅力に引き寄せられる。
社長のことばを経営理念、経営信条に落とした3か月は忘れられない。
その後会社は上場し、今は1兆円企業になった。
私が入ったころは500億前後だったのに、、
ぶれない社長。「すべてを決めるのはお客様です」
この精神は残っている。あ、お客様は神様です、とは言っていないのがミソ。
腹落ちした社員は、朝から晩まで土地を仕入れるために -
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個人的に色々な宗教に興味があり、一見関係なさそうな宗教とビジネスと結び付けた本と言う事で興味を持ちました。
宗教的な信仰の熱狂と企業のパーパスが似たようなものと言う考えはとても納得できました。
個人的に子供の頃からある信仰を持っており、本書でもあるようように、宗教的な腹落ち・センスメイキングと言うのは、頭だけで理解できるものではなく、むしろ頭や理論だけだと葛藤があるのですが、いくつかの決まった習慣が行動様式つまり生活の一部となり、腹落ちとなっているような気がします。
多くの人から認められる為には、正当性・レジティマシーが必要で、つまりその事が社会通念に対して善いと認知される必要があります。