入山章栄のレビュー一覧
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経営学は実際の経営には役に立たないのではないか、というあるあるに答えてくれる本。真理を追い続ける学問や科学としての経営学と生の経営の立場の両方を踏まえて書かれているところがわかりやすさにつながっていると思う。例えば組織のあり方について研究された数多くの論文をメタ解析した最新の研究内容をわかりやすく解説した上で、「企業にはタバコ部屋が欠かせないということ」などと解説する。読み手としては勉強になる上、実感持って理解できる。
内容ももちろん大事なのだが、この本がとても読みやすいことに驚きつつ一気に読んでしまった。全26章の一つ一つはどれも大事なテーマなのだが、くどくど小難しい理論を展開する他のの専 -
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考え方「競争よりも新規市場の創出を重視して、競争を無意味にしよう」
ブルーオーシャン戦略の基本フレームワークは、バリューカーブを使った戦略キャンバスを描くことであり、何かを取り除いたり、付け加えたりする事を他社とのベンチマークで考えていく。そのなかで、自社のターゲット領域の周辺を代替案やそこに使われるコストなどを考えて、境界を引き直すアプローチが必要。
初版がでたころにブルーオーシャン企業として挙げられている企業も現在の姿から考えると、追い付かれてレッドオーシャン化しているものや、淘汰ないし自然消滅に近いものもある。
本書の中では、戦略をたててから実行に移す際の組織内部での注意点として根回 -
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定期的に地域活性化ネタは仕入れる必要があるかと半ば義務感もありながら手にとった本でしたが、これが非常にためになるものでした。
特に興味深かったのは、東京大学の林助教が低減する「自主再建型移転」の話で、中山間の限界集落の集団移転についてです。限界集落をどう維持するかについてはどこでも課題になっているわけですが、「活性化」するか「最後の一人までサービスを維持する」のどちらかという雰囲気ですが、なんで移転の話ができないのか不思議でならなかったんです。そこはなんとなく「人権」的な話で言い出せないのかと思っていましたが、実際に80年台までは事例が多く、満足度も高いという話を読み、目からウロコでした。普通 -
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気鋭の経済学者、飯田泰之が主編者となり、5人の地方再生に取り組むスペシャリストによる講義と、飯田氏自身との対談をそれぞれ1人、1章という形でまとめたものです。
感想として…
人口減少という現状を前提とすれば、どこかの人口を増やせば、どこかの人口が奪われる事になる。
その中で集積できるところはいかに集積し、減少するところはいかに、戦略的に止まるか、あるいは撤退戦を進めるか…
とはいえ、けっして後ろ向きではなく、未来の地域のあり方…その選択、そのために今出来る選択肢を示した本だと思います。
あと、本書で強調しているのは、民間が主体でなければ駄目だという事、補助金行政の批判ですね。
補助金がいかに、 -
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告白すると『世界の経営者はいま何を考えているのか』というタイトルだと本を読み始めた後しばらくするまでそう思っていた。読めばわかるが(読まなくてもわかるが)、「経営学者」が考えることと「経営者」が考えることはずいぶんと違う。本書は「経営学者」が考える「経営学」のフロンティアに関する本。著者もニューヨーク州立大学バッファロー校にアシスタント・プロフェッサーとして籍を置く現役の経営学者だ。
まずは『もしドラ』の影響を受けている(?)日本の読者に向けて、ドラッカーが経営学の世界では興味の対象ではない、ということから始める。ドラッカーの言葉は、名言ではあるが、実証的ではないため経営学の研究対象としては -
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ネタバレ経営学とは、人と組織が何をどう考えどう行動するかの学問。センスメイキング、腹落ち。人は一度や二度言われたぐらいで腹落ちしない。何度もしつこいくらい語り続けることで腹落ちしていく。ウクライナ戦争は、ロシア正教のエリアを巡るマーケット争い。腹落ち感がないと知の探索は続かない。知の深化と知の探索による両利きの経営。カルトはレジディマシーを備えてデノミネーションとなりチャーチへとなる。創価学会は人間革命による現世利益。旧統一教会の青年組織が原理研究会。予定説では誰が神に救われるか事前にわからないので、自分は が神に選ばれているはずだ、ということを示したくなる。だから仕事、経済活動に邁進し貯蓄し、投資に
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北尾さんも似鳥さんも藤田さんも、日本を代表する現代の大、創業者!
運は結果じゃなくて、原因!
俺が、俺が!というタイプには、子供の頃からスターだった人が多い。基本的な能力が高く、学校の成績が良くて、一流の大学を出ている。彼らはずっと個人の成績で勝負をしてきたから、多くの人と協力して一つの目標に向かう方法を知らない「上位1%の悲劇」が起きる。
「私の幸せ」ではなく、「私たちの幸せ」と複数形で考えられる人が必要!
暴走族のリーダーや、キャバクラの店長みたいな人が、大企業には必要!
入山先生、意外と理論だけじゃなくて「義理、人情」にも理解があって、とても好感が持てた!
確率の法則を信じない -
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ネタバレ数年ぶりに再読。後に続く著書にてより広範な理論がカバーされているが、本書にしか書かれていない情報も多く、改めて楽しみつつ読んだ。定性研究中心のPhDという自分の立場に鑑みると、ややケーススタディ等が貢献できている範囲が少ないようにも思えるが、以下に記載した通り、「外れ値」の分析/理解を希求するのであれば、引き続き定性研究にも一定の価値はあると考える。Axiologyの観点では、所謂定性研究は物事の「理解」を希求するものであり、より広範な一般法則の解明を目指し物事を「予測」することを希求する定量研究中心の潮流とは少しその関心が異なる。互いの潮流の価値を疑う前に、その背後にある哲学に想いを馳せ、対
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所々に出る名言は名言というより血反吐を吐きながら掴み取った経験からでるものと感じる。努力を努力と思わずファクトを最優先に本能と能力を総動員して課題をこなしてきたタイプ。厳しい時代を生き抜いてきたんだなと感じる。
読んでいる本の数も挑戦したビジネスの数も学び続ける気持ちも同じ人間とは思えないくらい違う。
安田さんは76歳、北尾さんは74歳、似鳥さんは81歳。戦争が終わったまもなく食糧難と貧困時代を生き抜き、法律もまともに機能してないところからスタートし、高度経済成長で経済大国になり良い景気も経験しながらそこから経済が停滞という激動の時代を生き抜いてきた方々。
厳しい時代の中で生き抜いた戦士と感