見城徹とは、不器用な漢である。考え、考え抜いて、また、考える。
自分で考えて、考えたことを徹底的に実直に、そして、用心深く実行していく。
生きている時、人生に圧倒的努力と情熱を注ぎ、熱狂しなければならない。
力の限り戦わなければ、絶望しきって死ぬことはできない。
ほどほどの人生を送った人間は、絶望
...続きを読むしきれない。ただ絶望してして死ぬだけである。
結論 生きることは死ぬことと見つけたり
人間にとって最大の恐怖は死である。それを克服すれば、もう怖いものはなくなる。
死という最大の恐怖と折り合いがついた時、腹はどっしりと据わる。死んでもいと、心が定まれば、仕事での失敗、失恋、病気や借金、肉親との死別 どのような困難が降りかかっても、さほど動揺しなくなる。
生きるということは、死と・同居することなのだ。
気になったことは、以下です。
・仕事というのは、人間が自然や世界に作用して、新しい価値を生み出すことだ。現状に妥協して、心地よい毎日を重ねていくことは、何もしないのと同じである。
・人が不安や恐怖を乗り越えるのは、ねばり強い知性によってである。
・身を挺し、自分を切り刻まなければ本当の人間関係は成立しない。表面的でない言葉が、相手の心に響いた時、始めて真っ当な関係の礎が築かれる。
・雑用だからといって、手を抜いてはならない。その中にこそ、本質的なものに至る原石が埋もれていることがある。その原石がダイヤモンドになることだってある。
・汗は自分でかきましょう。手柄は人にあげましょう。
・習慣のマンネリズムほど憎むべきものはない。それを続けることは、もとより何も生まない。
・百万語を費やしたところで、たった一つの行動にはかなわない。その行動は、早ければ早いほどいい。一番いいのは、今すぐに行動に移すことだ。
・「事実」は、常にたった一つしかない。「事実」の前で、、どんな言葉を並べ立ててみても、それは言い訳にすぎない。
・大人になったら、一つ得るためには、血を流して一つ失うということを覚えたほうがいい
・朝令暮改でいこう。実情にそぐわないと思ったら、柔軟に対応し、変えていくべきだ。硬直した姿勢こそ、諸悪の根源である
・メモするー見るーメモするー見るーメモする
・五十の坂を越えて、身にしみて分かったことがある。それは、「人は忘れる動物である」ということだ。だから、僕は何もかもメモを取ることにした。メモを取る以外に、物忘れを防ぐ方法はない。
・せっかくのアイデアをメモせず、忘れてしまうことほど、もったいないことはない。メモこそ、すべてのビジネスマンの基本であるとおもう。
・熱中すると我を忘れる。その時、対象の距離はなくなり、「己」は消え去る。
・一喜一憂しないで、ビビットな戦略を考えることはできない。「小さなことでいちいち気をもんでもしょうがない」と鷹揚に構えて仕事をしている人は、厳しいビジネス社会では、生き残ることができないと思う。
・筋が通ったぶれない心をもつのも大事である。しかし、一方で、一喜一憂する繊細さも必要なのだ。
・結局、人と差がつくのは、努力の質と量である。人が休んでいる時に、決して休まないことが僕の言う圧倒的努力だ。それを行わずして、成功などありえない。
・偶然の力ほどすごいものはない。それは必ず、個人の限界を超えて働く。
・運、ツキ、流れ、こういったものは、理論ではわからない。経験するしかないのである。この世には人智を超えたものがあり、それには何人たりとも逆らうことができない。そのことを知るのは、ビジネスをする上でとても大事なことだ。
・たとえば、十ぐらいの努力で、評価を得られなかったとしよう。その時、「誰も自分をみていない」と思うのは早計だ。「この程度では、ダメだ。もっともっとやらなければ」と考えるべkだ。
・きちんと心を込め、一生懸命努力していれば、人はいつか必ず気がついてくれる。
・人の心は弱いものだ。努力を重ねても報われないと、くじけそうになる。しかし、そこでやめるとすべては終わってしまう。
・それにどこまで耐えられるかが、ビジネスマンの気骨である。大きく飛躍した人は、例外なくあきらめず、努力を続けてきたはずだ。
目次
文庫版まえがき 藤田 晋
まえがき 藤田 晋
第1章 自分を追い込め
第2章 人付き合いの基本
第3章 仕事で勝つ心掛け
第4章 日々の過ごし方
第5章 成長を止めない
第6章 誰とも違う自分へ
あとがき 見城 徹
文庫版あとがき 見城 徹
ISBN:9784062815222
出版社:講談社
判型:A6変
ページ数:248ページ
定価:650円(本体)
発行年月日:2013年06月20日第1刷