Posted by ブクログ
2013年07月19日
幻冬舎の見城徹氏とサイバーエージェントの藤田晋氏が35の言葉について語り合うビジネス書です。つむぎだされる言葉の一つ一つがまさに『臓腑をえぐる』ような鋭さに溢れていて、読んでいる方も緊張し通しでした。
この本はサイバーエージェントを率いる藤田晋氏と今や出版会の一大勢力として成長した幻冬舎を主催す...続きを読むる「ケンケン(尾崎豊は彼のことをそう呼んでいた)」こと見城徹氏氏がひとつの事柄についてお互いの意見を交互に載せていくものです。
それは全部で35個あるのですが、そのどれもがひとつの分野を極めたビジネスマンの言葉として、直球で響いてくるものばかりでした。しかし、両氏とも日々の業務を遂行する上で『憂鬱な』部分を少なからず抱えているということに二人の背負っているものが以下に大きく、また重いものであることを改めて実感することができました。
人としての基本。自分を鍛える。人心を摑む。人を動かす。勝ちに行く。成功の動機付け。各章のタイトルになっている言葉も刺激的ならば、実際に語られている内容もこれまた刺激的で、見城氏が自分がかつて所属していた会社から独立して出版社を新しく立ち上げたときにやってきたといわれる『圧倒的努力』についてのことや、藤田氏の大学時代に雀荘で『プロ雀士』としての日々から仕事一途の日々に一転した話や、見城氏が還暦を過ぎてからも週6回ジムに通って汗を流すという仰天モノのエピソード。さらには名刺に対する互いの見解の違いまで、『仕事』というものを本気で考え、そして実行してきた人間だからこそが語ることのできる『凄み』があふれておりました。
僕は、この本を読もう読もうと思ってつい時間がたってしまったのですが、今回読むことのできたことをいい機会だと思い、気を引き締めていきたく思います。